まっかちゃんのブログ

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100年予測

2009-12-26 19:03:12 | 本と雑誌
「100年予測(早川書房)」を一気に読みました。著者は「影のCIA」と呼ばれる情報機関ストラトファーの創始者でCEOをつとめる政治アナリストのジョージ・フリードマンです。フリードマンがこれから100年の世界情勢を占っています。予測を一言でいうと「21世紀はアメリカの時代になる」ということです。

衝撃の内容は以下の通りです。
●中国が世界的国家となることはない。日本をはじめとする強国が中国に経済進出を活発化させるうちに、中央政府が力を失い、分裂する。
●資源輸出国として生まれ変わり、勢力を回復したロシアは、アメリカとの間で再び冷戦が起きる。しかし、ロシアの自爆で幕を閉じる。
●ロシアの崩壊と中国の分裂の機会を利用して、勢力を伸ばしていくのが、アメリカと同盟を結んだ、日本、トルコ、ポーランドである。
●2040年代、アメリカは日本やトルコへの締め付けを厳しくする。これに対抗するために日本とトルコは同盟を結ぶ。一方、アメリカはポーランドを支援する。
●日本とトルコ、アメリカは、止むなく戦争へと向かう。2050年代の戦争では、宇宙を制する者が地上も制する。
●2060年代、宇宙の商業利用を進めるアメリカは、黄金時代を迎える。
●2080年代、メキシコ系住民の問題がクローズアップされる。経済大国の一つに浮上しているメキシコは、アメリカの覇権に挑戦することになる。

21世紀半ばに日本とアメリカが再び戦うことになるという予測を、そのまま受け入れることはできません。しかし、(先の日米戦争の勃発と同じように)日本の存立そのものがアメリカによって脅かされようになった場合に、再び日米戦争が勃発する恐れがあるのかなとも思いました。一読に値する本です。
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