「山の上のパラダイス」
森川 雅昭さん 撮影
このところTV等では、旅行案内それも割引案内のオンパレードだ。
こうも「旅へのすすめ」をやられると、旅行好きはもちろんだが、
それほどでもない人でも心が騒ぎ、刺激され誘惑されることだろう。
旅はもはや諦めている私でさえ一寸心を動かされるのを覚える。
行かないのは何かとても損をするような気がしてくるところが厄介だ。
周りや他人が行けば、自分も行かなければ、取り残された様な心理が
働くという。体調のことで旅行には行けない私とか、いろいろな事情で
動けない方々は諦めているから平気だろうが、多くの人は世間と同調
しなければと焦るのではなかろうか。
交通機関、観光業、外食産業の落ち込みは悲惨なほどだから、その経済
復興,活性化のための国のこの施策、方針による扇動もやむを得ないか
とは思う。
しかしどんなに用心対策しても、人が動けば感染の拡大は抑えられないという。
どうせ抑えられないならば、感染と経済復活の共存同調という名の下に、
やってしまえということなのだろう。
官民ともに覚悟の上だろうが、大勢の人への迷惑も考えず、まるでお上のお墨付き
を貰っての命をかけた旅行の様になっても、旅行好きな人にとってはこたえられない
のだろうか。