『 バラの花 』 2012画 水彩画―(18)
負ける者がいるから勝者があるので、その逆も又真なりとは当然のことながら、
これは我々の普通の生活でも同様かもしれない。
スポーツの勝敗は、人の人生の縮図だとはよく言ったものだ。
TVを見ていると、勝者は勝手に吠えまくり、顎が外れるのではと心配になる位の
大口を開けて、握りこぶしを突き上げて暴れ回る。あれは度を過ぎるとあまりスマート
な光景ではない。
勝利の悦び、感情の高まりの爆発で異常な興奮状態なのだろう。
勝つという事はこんなにも人間の魂を揺さぶり、我を忘れさすものなのだろうか。
私は未だ一度もこんな感覚や激情を体感も経験もしたことがない。という事は、
恥ずかしながらこれまで私の人生の中で、一度も真の勝利を、つまり勝ったことが
ないという事かもしれない。
勝って大口を開け喚いても最後には涙だ、そして負けても涙だ。
結局勝っても負けても根は同じものなのかも知れない。
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