東レは、微生物を利用した非可食バイオマスからのポリマー原料合成研究において、「バイオナイロン」の試作に成功したことを2009年5月18日発表しました。
バイオマスから発酵技術で製造されるアミノ酸を原料に、微生物が持つ酵素を用いてC5ジアミンというものに変換し、このC5ジアミンを原料に用いたナイロン(バイオナイロン)を試作することに成功、現在、その実用特性評価を進めているところとのことなのだそうです。
C5ジアミンから製造できるバイオナイロンは、組み合わせるモノマー原料を選択・工夫することで200℃前後~300℃超の広範囲の耐熱性(融点)を有するナイロンを設計することが可能とのこと。
そして、このバイオナイロンは、ポリアミドが本来有する物理特性、機械特性、耐久性を基本的に備えいるため、既存の化石原料由来ナイロンの幅広い用途をカバーできる可能性を持つ素材ということです。
植物由来の再生可能な原料であるC5ジアミン(というものは)は、製造工程においてもエネルギー投入量が少ないバイオプロセスで合成されるということで、バイオナイロンは温室効果ガス排出の抑制にも大きく貢献できる先端材料と言って良さそうですね!
●C5ジアミンとは?
アミノ酸L-リジンから脱炭酸反応によって得られる1,5-ペンタンジアミンで、カーボン数が5個のジアミンです。
バイオマスから発酵技術で製造されるアミノ酸を原料に、微生物が持つ酵素を用いてC5ジアミンというものに変換し、このC5ジアミンを原料に用いたナイロン(バイオナイロン)を試作することに成功、現在、その実用特性評価を進めているところとのことなのだそうです。
C5ジアミンから製造できるバイオナイロンは、組み合わせるモノマー原料を選択・工夫することで200℃前後~300℃超の広範囲の耐熱性(融点)を有するナイロンを設計することが可能とのこと。
そして、このバイオナイロンは、ポリアミドが本来有する物理特性、機械特性、耐久性を基本的に備えいるため、既存の化石原料由来ナイロンの幅広い用途をカバーできる可能性を持つ素材ということです。
植物由来の再生可能な原料であるC5ジアミン(というものは)は、製造工程においてもエネルギー投入量が少ないバイオプロセスで合成されるということで、バイオナイロンは温室効果ガス排出の抑制にも大きく貢献できる先端材料と言って良さそうですね!
●C5ジアミンとは?
アミノ酸L-リジンから脱炭酸反応によって得られる1,5-ペンタンジアミンで、カーボン数が5個のジアミンです。