WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

遠足

2009-05-26 23:36:00 | 私らしく生きる。気づきと学び
今日は長男の遠足。行き先は葛西臨海公園。
昨日から大騒ぎをして、家族は盛り上がり、本人は「弁当が食べられるらしい」「どこかに行けるらしい」とそわそわ。
私自身は葛西臨海公園が大好きなので、その大好きな場所へ、息子が遠足で行くことが嬉しく、ウキウキしていました。

彼は自閉症と知的障害を持ちますが、「視覚優位」という武器を持っています。
普通の子供も、机上で勉強することより体験が学びに繋がりますが、長男の場合は、その差がさらに拡大します。

あくまでも私の感覚ですが、耳だけで聞いた場合とそこに映像や写真が加わった場合は、10倍くらい。体験を伴った場合は30倍くらい?(親の感覚です)
だから、私は、彼が何かを学ぶ?刺激を受けると信じていました。

はりきって出かけたあと、学校から電話があり、アクシデント発生。
詳細は省きますが、遠足に行けないかもしれない&長男が心配&会議に遅刻しそうが重なり、かなりキツイ物言いをしてしまいました。

結局、あとを託し、会社へ。
一連の会議&打ち合わせを終わったら、旦那からメールが。

結論から言うと、長男は学校関係者の多大なる努力により遠足に行けました。
そしてとても楽しんで(そしてくたくたになって)帰ってきました。

「ちゃんとお礼を言って謝るんだよ~」
と旦那から言われ、
「はい・・私が子供でした・・・」と。

障害を持つ子供の親は時に盲目になる。
今朝の私はまさに盲目。

それを受け止めて下さった学校関係者の方々には、
感謝の言葉もなく、ただ、ただ恥じ入るばかり。

明日は、息子を病院に連れて行き、
学校にお礼を言ってから出社することにしました。

モンスターマザー(今日の私)の目に涙。

みなさんはどう考えますか?

2009-05-26 23:15:54 | 環境全般
少し前のことになりますが、2009年3月17日、日本経済団体連合会を始めとする多数の業界団体がCO2排出削減対策に伴う負担増の意見広告「「考えてみませんか?私たちみんなの地球の負担を」(各紙朝刊掲載)を出しました。


広告では、90年比で3%削減するためには52兆円かかり、世帯数で割ると105万円になるとしています。
この広告をご覧になって、
「えーそんなにかかるの?」
と思った方もおられるかと思います。

現在、政府は6月半ばに向けて大詰め。
この機会にあらためて、この議論について考えてみたいと思います。

こうしたことは、反論などをあわせて聞いた方が、
正しい判断ができると思います。

ここでは、「考えてみませんか?私たちみんなの地球の負担を」とあわせて、同日にWWFが出した声明をご紹介いたしますので、
ぜひ、みなさんひとりひとりが考えてみていただければ幸いです。


★★以下、WWF声明より★★

IPCC第4次評価報告書第1作業部会によると、このまま温暖化が進むと、今世紀後半には地球の平均気温は4度上昇すると予測されています。その結果、海面が上昇、異常気象が頻発し、地球は大きな負担をおい、この日本にも計り知れない悪影響が起きることになります。

しかし今ならまだその被害を、なんとか許容できるレベルで留めることができます。そのためには、全世界が協力して、京都議定書に続く2013年以降の温暖化対策の国際約束をしなければなりません。
先進国には2020年までに1990年比で25~40%の排出削減が、そして主要な途上国にも大規模な排出削減努力が求められています。

日本政府は、2020年の中期目標を6月に発表することにしています。これに対して、日本経済団体連合会を始めとする多数の業界団体が3月17日の各紙朝刊に掲載した、CO2排出削減対策に伴うコスト負担に関する「考えてみませんか?私たちみんなの負担額」という意見広告は、中期目標達成の「コスト負担が過大になりすぎる」という誤った認識を誘導していると思われます。

広告では、90年比で3%削減するためには52兆円かかり、世帯数で割ると105万円になるとしていますが、52兆円は1年の負担額ではなく、今から2020年までの累積額です。総世帯数で割ると一世帯あたり1年間の負担はざっと7万円です。

しかも、52兆円は、家庭だけが負担するものではなく、国や企業を含めた負担額であり、国内で使われれば内需拡大、雇用増大につながる投資です。

更に、52兆円には、省エネ効果で浮くエネルギーコスト削減分などは含まれていません。

国立環境研究所の試算では、4%削減ケースでは、追加費用よりも、エネルギーコスト削減額の方が上回り、日本全体では「負担」でなく「得」になるとしています。

●国立環境研究所:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tikyuu/kaisai/dai03tyuuki/siryou2-2_1.pdf

温暖化の経済分析・スターンレビューによると、世界全体で対策費用は世界GDPの1%ですが、悪影響に対処する費用は、GDPの5%から20%もかかってくると予測されています。

●スターンレビュー(気候変動の経済学、ニコラス・スターン、2006)
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=9176&hou_id=8046

 
今は、京都議定書に続く次の国際約束を決める大事なときです。今私たちの世代が決断することが、将来の地球の運命を決めるのです。温暖化対策のコストを避けるために緩い目標で済ませるというなら、温暖化の悪影響のコストはいったい誰が負担するのでしょうか?

WWFジャパンは「大事なのは、地球環境の存続です。その地球の将来がかかった決断の時期に、コスト負担が過大であるという誤った認識を広めて、温暖化対策を渋るのは、誰ですか?」と訴えています。

●CO2排出削減対策に伴う負担増の意見広告「考えてみませんか? 私たちみんなの地球の負担を」(本日各紙朝刊掲載)に対するWWF声明
記者発表資料 2009年3月17日

http://www.wwf.or.jp/activity/lib/press/2009/p09031701.htm

★★★

そして、さまざまな議論が巻き起こり、政府は7%削減を軸に詰めていると報じられる中、最近ではこんな報道がありました。

日本経済新聞
(5/26)温暖化ガス削減中期目標、経団連会長「世論調査に整合性ない」


みなさんは、どう考えますか?