ストーリー
悪ふざけが大好きな父・ヴィンフリートとコンサルタント会社で働く娘・イネス。
性格も正反対なふたりの関係はあまり上手くいっていない。
たまに会っても、イネスは仕事の電話ばかりして、ろくに話すこともできない。
そんな娘を心配したヴィンフリートは、愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストへ。
父の突然の訪問に驚くイネス。ぎくしゃくしながらも何とか数日間を一緒に過ごし、父はドイツに帰って行った。
ホッとしたのも束の間、彼女のもとに、<トニ・エルドマン>という別人になった父が現れる。
職場、レストラン、パーティー会場──神出鬼没のトニ・エルドマンの行動にイネスのイライラもつのる。
しかし、ふたりが衝突すればするほど、ふたりの仲は縮まっていく…。
映画館の予告編で、コメディかと。
三谷幸喜の笑いがだめな私。
「笑いのツボが違うかもな・・・」と、思いつつ観たら、コメディ?。
いいじゃん、これ!
誰だそういう宣伝の仕方したの?
お父さんの悪ふざけをコメディとして宣伝に使ったのね。
娘を思う気持ちが、的を得ていて
わが父が、こんな父親だったらよかったのに・・・と。
成果主義の社会で、頑張っている娘。
頑張り屋さんだから頑張ってる。
それなりの重要案件を任せられている。
でもちっとも幸せそうじゃない。
笑顔がない。
そんな自分に疑問はない。
まさに現在社会。
父はそんな娘を心配し、あれやこれや・・・
そんな父を疎ましく感じつつ、
「ハリウッド映画」みたいに喚き散らしたり邪険にふるまったりはしない。
そしてある時、
自分をがんじがらめにしていたものからの脱皮!
本当に脱いじゃったから超びっくり!!!
父と娘のかかわりがよかった。
これ、ハリウッドで早くもジャックニコルソンでリメイクが決定だって。
きっと・・・想像ついちゃう。
それを破ってくれ。