ヒョロ男えだまめ の 【ひと皮むけたい】

ヒョロ男えだまめ が ひと皮向けるために 色々やってます

スプーンの油と、幸福の秘密 (アルケミスト)

2021-05-13 17:22:45 | 日記

アルケミストという本の中に
スプーンの油に関するエピソードがある。
好きなので紹介します。




ある日、少年は父親から
「幸福の秘密」を学んでくるように言われる。

少年は旅の末ついに
「幸福の秘密」を知る賢者が住む宮殿にたどり着き、
賢者に「幸福の秘密を教えて欲しい」と尋ねる。

しかし、賢者は忙しいため
少年にスプーンを渡し、そこに2滴の油を垂らした。

「私は用事があるので、このスプーンの油をこぼさぬよう、宮殿を回ってきなさい」

少年は言われた通り宮殿を回って、再び賢者のところへ戻ってきた。

すると賢者から

「この宮殿にあったものを見たかね?どれも素晴らしい宝物なんだよ」

少年は、スプーンの油をこぼさないように歩くので精一杯だったので、周りは全く見ていなかった。

「見ていないのなら、もう一度、ゆっくり宮殿を回ってきなさい」

そう言われて少年は、今度は宮殿の中のものを見て回った。

するとどうだろう。
美しい絵や陶器をはじめとした美術品
素晴らしい庭園など、一級品のものばかり。

「どうだったかね?」

再び賢者のところへ戻った時には
少年は感動に目を輝かせ、自分が見たものの素晴らしさについて、賢者に語った。

「喜んでもらったようで良かった。
 ところで、、
 スプーンの油はどうしたかね?」

少年が持っていたスプーンを見ると、油は無かった。
どこかにこぼしてしまったらしい。

そして、賢者は言った。

「幸福の秘密を教えよう。幸福の秘密とは、この世界の全ての素晴らしさを味わいながら、スプーンの油のことを忘れないことだよ。」






メメントモリ 思い出せ 自分が死ぬことを

2021-05-13 06:57:00 | 日記





昨日紹介した「メメント」は

ラテン語で「思い出せ」という意味だそうです。

10分間しか記憶を保持できない主人公の話なので
そういうタイトルなのですね。

映画から離れますが、
「メメントモリ」という言葉もあります。

意味は、「死を思え」
つまり、「いつか必ず自分自身は死ぬ、それを忘れるな」

この言葉は、
古代ローマで戦いに勝利した将軍が凱旋パレードを行う際、つまり喜びの絶頂にいる時に
使用人に言わせていた言葉とのこと。
「今日は良くても明日は死ぬかもしれない。それを忘れるな」

賢いローマ人ならではの習わしだったのでしょう。

メメントモリ

この言葉、好きです。
私も、よく心の中で唱えています。

メメントモリのエピソード添付します。

このメメントモリを思い起こさせる
yahooニュースがありました。

いきなり!ステーキの低迷について語る
当事者の経営者のインタビュー

要約すると
いきなりステーキの低迷の原因は「自滅」
絶頂期に出店しすぎ→自店同士で客の取り合い状態になって自滅した。

その時を振り返って、社長は
イケイケどんどんの時に出店しすぎたことを後悔して
「ぜいたくな話だが、あのとき、私を止めてくれる人がいればよかったなと、今になって思う。」
と語っている。

メメントモリを言う人がいたら良かったのに的な発言があるんだけど、
会社の絶頂期に、偉い人に向かってメメントモリを言うサラリーマンは普通いない。

古代ローマでは、偉い人が使用人にメメントモリを「言わせていた」

ここ重要だと思うんですよね。

本当に当時の経営の失敗を反省するなら、
例えば、「経営方針に対する反対意見を考える部署を創設する」(メメントモリを言う役回りを作る)とか、そこまでしないと同じことが起きるだろうな、と思いました。

ソース

何が言いたいかって言うと

メメントモリはいい言葉だなと思います


今日のトップ画像は
こちらにある画像の模写です。