増庵 Blog

-建築設計事務所の日常と周辺-
MAS/AN 増岡設計室

雨のポーラ美術館・江之浦測候所

2024-03-25 | 


せっかく小田原に通っているので、
時間があれば行ってみたいところは色々あったのですが、
現場周辺や小田原城を散策するくらいで、なかなか‥

娘が春休みのタイミングで、
ちょっと足を延ばして”ポーラ美術館”と”江之浦測候所”に
行ってきました。

2024年2月10日の「日本経済新聞」による「景観に溶け込む美術館10選」で、
ポーラ美術館が1位、小田原文化財団江之浦測候所が2位にランクイン。
NHK Eテレの日曜美術館、「春 はじまりの旅 アート×坂本美雨」の中でも、
この2箇所が取り上げられました。

”ポーラ美術館”の企画展は、
『モダン・タイムス・イン・パリ1925 - 機械時代のアートとデザイン』
飛行機、自動車、鉄道に蒸気機関。
機械が世界を変え、アートもその影響を受けた時代。
普段なら博物館にありそうな”プロペラ”や”自動車”、
”蓄音機”なども一緒に展示してあって、
その機能美が美しいです。

現代はいろいろな道具が、スマホやPCに集約されてしまって、
モノとしての道具が身の回りから消えてきてしまっていますが、
この時代のモノの方がワクワクします。



屋外展示も森の中に点在しています。
生憎の雨だったのですが、より森の中に溶け込んで見えて、
それはそれで良かったです。



日曜美術館の放送の中でも取り上がられていた、
ロニ・ホーンの「鳥葬(箱根)」
雨水が溜まり、そこに映る森と波紋が美しい‥
(晴れた日にも見たいですけどね
光の透過の具合とか‥)

午後は"江之浦測候所"に移動。
こちらもロケーションが素晴らしく、
「景観に溶け込む美術館10選」に選ばれるだけのことはあります。



夏至光遥拝100メートルギャラリー



待合棟



建築関係者なら、「おっ!?」と思うキャンティレバー。



滞在中に少し空が明るくなり、水平線がよく見えるようになりました。



冬至光遥拝隧道の先端



”石造鳥居”(古墳時代)
日本中、世界中から集められた”モノ”が、そこかしこに‥
移築されたり、再構成されたり。



圧倒的な物量!
運ぶの大変そうなものばかりw
どれも貴重な考古遺産です。



思った以上に敷地が広く、メインの施設以外にも、
見どころたくさん。
こちらの古い小屋を改修した”化石窟”にも、
さり気なくすごい収集品があります。



竹林を歩けば、”被爆宝塔塔身”(南北朝‐室町時代)

とにかく紹介しきれないほどたくさんの考古遺物が収集され、
今も敷地、施設共に拡張中。
日本の建築様式や伝統工法を引き継ぐ使命を受けつつ、
何が構築され、更にどんな場所になっていくのか‥

”ポーラ美術館”でみた機械時代より、更に遥か昔の手仕事の跡。



"ストーンエイジ・カフェ"

https://www.polamuseum.or.jp/

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九龍城砦 -香港 1989-

2017-07-01 | 



香港が中国に返還されて20年という節目で、
何かとニュースになっています。

僕が香港に行ったのは、返還前の1989年と1992年のこと。
沢木耕太郎の「深夜特急」を読んだばかりで、
旅先の選択も影響を受けていますね。
足跡を追うようなことも、ちょっとしました。




どうしても見ておきたかった「九龍城砦」です。
取り壊しも決まり、既に周辺から再開発が始まっていました。
”東洋の魔窟”などと呼ばれてましたが、
当時はインターネットなんて無いから情報も少なく、
旅行ガイドは、どれを見ても「危険だから近づくな!」って感じでした。
「無法地帯だから何があるか分からない」
「中に入ると二度と出てこられない‥」
なんて話もありましたね。(^_^;)



ビビりながらも、比較的見とおしが良く、
入りやすそうな路地を歩いてみました。
さすがに階段を上がるのは恐くて、
2階をちょっと覗いただけで戻りました。



内部の写真は撮れませんでした。
一人じゃ恐くて、そんな余裕無し‥。(-_-)

でも写真では伝わらない、あの空気・臭い、
思い出します。



当時のスライドフィルムを接写してみましたが、
あまり満足のいく画質ではないですね‥。

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ポジフィルムのデジタルデータ化。

2017-06-25 | 

学生の頃から撮りためた、膨大な枚数のスライドフィルム。
(まぁ、ほとんどはゴミですけど‥)
なんとかデジタルデータ化したいと思って、
フラットベッドスキャナで取り込んでみたりしたのですが、
面倒で続ける気になりませんでした。

最近は、数千円で買えるようなフィルムスキャナも沢山出ていて、
ちょっと興味を持ったのですが、
その仕組みはフィルム接写専用のデジカメなんですね。

それならと、ライティングボックスにのせたスライドを、
コンデジのマクロで撮ってみました。


1991 北京

この位のサイズで使う分には、見られなくはないですね。
周辺がピンボケしちゃうけれど、雰囲気は伝わりそうです。
めぼしい写真だけ取り込めば良いので、この方法が本命か?


1991 北京

どうせならコンデジではなく、EOS M10で撮りたいところ。
EF-M28/F3.5 M IS STM マクロはとても評判が好いレンズだけれど、
このために買うほどの余裕はないか‥

安いエクステンションチューブを買って、試してみようかな‥

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ブータン

2017-06-08 | 



眞子さまの公式訪問で、
またブータンが何かと話題になっています。

僕がブータンに行ったのは、1994年のことだから、
もう23年も前になるのか‥

それでも、テレビに映る首都ティンプーの街並みは、
当時と大きく違いません。
ブータンは、新しい建築物の意匠も、
伝統様式を倣うように制限が掛かっているので、
景観があまり変わらないのです。

ただし、自動車の数だけは、大きく増えました。
当時は、ほとんど車の交通がありませんでしたから‥。

ところで1994年というと、
まだカメラといえば、フィルムカメラでした。
(この年の11月にカシオQV-10が発売されます)
ブータンの写真もスライドフィルムで保管してあるので、
気軽にブログに使えないのが残念‥。

大量にある旅の写真を、デジタル化したいです。
ここに載せた写真は、フラットベッドスキャナで
取り込んだものですが、とにかく面倒なんですよね‥
フィルムスキャナが安くなったので1台買うか?
最近はスマホのカメラで写すガジェットも出ているみたいなので、
それにも期待。

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聖地巡礼‥

2016-12-26 | 

2016年新語・流行語大賞トップ10に入賞した「聖地巡礼」。
ここでは、映画やドラマなどのロケ地や舞台となった場所を実際に訪れることを言いますが、
最近は特にアニメの舞台が人を集めていますね。
映画「君の名は。」の大ヒットと共に、話題になりました。

海外からも人が来ているというニュースを観ながら、
そう言えば自分もそんなことをしたことがあったなぁ‥と。
(当時は”聖地巡礼”なんて言われていませんでしたけど)

もう20年以上前の話ですが、友達に誘われて「白い町で」という映画を観ました。
ストーリーよりも、舞台となったリスボンの町に、すっかり魅せられてしまいました。



斜面に張り付くように建つ古い街並み、ゆったりと流れるテージョ川、
家と家の間を縫うように走る路面電車、ケーブルカー、
「行ってみたい‥」

その後、ヴィム・ベンダース監督の「リスボン物語」という映画も公開されて、
これまた、リスボンのプロモーションフィルムの様な美しい映画でした。
そしてその年、一人ポルトガル旅行に出掛けました。
(”聖地巡礼”だけが目的ではないけれど‥)



当時は、ネットの情報なんて無かったので、
厳密にロケ地巡りしたわけではないけれど、
映画で観た以上に美しく楽しい街でした。
28番のトラムに乗っているだけで楽しかった!

”聖地巡礼”
楽しい旅のあり方だとは思うけれど、
場所によりますよね‥
ロケ地だというだけで、わざわざ
なんでも無い歩道橋や階段を見に行く気にはなれません。
そこは、ちょっと違うな‥
僕の場合は、その街に行く
”旅のきっかけ”に過ぎないのだと思います。

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台風9号

2016-08-31 | 

8月21日、22日と伊豆へ行ってきました。
台風9号が向かってきているものの、
予約した宿をキャンセルするのももったいないし、
雨は覚悟での出発です。



予想に反して、なかなかの好天。
富士山もこの通り。



沼津で高速を下りて、修善寺に寄り、天城を越え、
海岸に出た頃もまだ絶好の行楽日和。



徐々に雲が‥
下田を観光した後、明日は観光出来なそうなので、
ちょっと無理して、翌日行く予定だった城ヶ崎海岸へ。



ここでいよいよ雨が落ちてきました。

翌日は朝から大荒れの天気。
宿泊している熱川も暴風圏内です。
伊豆急行が止まり、宿の人も慌ただしそう。
昼過ぎには通り過ぎそうなので、
ゆっくり出ようかを思っていたのですが、
国道が通行止めになる前に早く出ろと言うのが宿の指示。(-_-)
まぁ、宿としては、いつまでも待機していられると、
厄介なのかな‥



既に熱海ビーチラインと、伊豆スカイラインの一部が通行止め。
ひたすら135号を北上するしかなさそうです。
どんな光景が待っているかと思いながら走りますが、
もう、どこが海でどこが空なのか判りません。
冠水したり、木が倒れたりしている所もありましたが、
なんとか通行止めは免れました。
但し、帰宅する人が集中したせいかひどい渋滞です。

小田原辺りからは、雨も小降りになりました。
台風に追い越された感じです。
やはり、出発を遅らせた方が良かったか‥

ここからはスムースに帰れると思いきや、
圏央道が一部通行止めの情報。
しかも、その区域がどんどん広がっています。
結局、通行予定だったところは、全面通行止め。

自宅方面の雨が酷いようで、
なんと入間市には、我が家の地域も含め”避難勧告”が出ています。
避難勧告なんて、生まれてこの方、記憶にありません。
我が家は川に面している上に、
加治丘陵からの土砂災害警戒区域でもあるので、
ちょっと心配です。
近所に住む妹に連絡を取ってみると、
まだ被害などは無さそう。
気持ちは焦りますが、国道129号、16号が大渋滞。
どうにもなりません。

途中、裏道を通りながら、
家にたどり着くまで6時間半以上掛かりました。

幸い、我が家の辺りは、道路が冠水したものの、
大きな被害はありませんでした。
しかし、入間市内は霞川、不老川とも氾濫して、
あちこちで浸水等の被害があったようです。
何しろ1時間に100mmの大雨が短時間に降ったようですから‥

埼玉南西部は、比較的自然災害の少ないところなので、
危機意識が足りないかもしれません。
今後もどこで何があるか分からないので、
十分に気をつけないといけません‥

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チュニジア2003 -スターウォーズの世界-

2015-12-18 | 

「スターウォーズ・フォースの覚醒」が、いよいよ今日、
日本公開と言うことで、世間は盛り上がっております。
今夜はTV地上波でエピソードⅣを放送するようなので、
我が家の10歳児を引き込もうかと‥。

そんな「スターウォーズ」シリーズのロケ地として知られるのが
北アフリカの国 ”チュニジア”です。
2003年、レミングハウスの所員旅行に混ぜてもらい、
一週間ほど旅行する機会がありました。
ブログを書き始める前の事だったので、
この機会にちょっと書いてみようかと思います。

首都チュニスとその周辺の他に、
南部の砂漠地帯まで脚を延ばしたのですが、
そここそが、スターウォーズのロケ地だったわけですね。
いくつかツアーコースに入っていたので、
立ち寄ることができました。



まずは、Ksar Hadada という場所。
エピソード1でアナキンが生活した奴隷地区らしい。
「らしい」という位の記憶しかない‥
スターウォーズは全部観ていて好きな映画ではありますが、
マニアではないので。



Ksar Medenine
こちらも、エピソード1のアナキンの家の入口として、
母との別れのシーンに使われた(らしい)。



Matmata のホテル(穴居住宅)
エピソードⅣとエピソードⅡで、
ルークの家(ラーズ家)内部の場面で使われた。
ここは、セットが残っているので解りやすいです。

今夜はテレビを観ながら、
この場面を探してみようか‥。

ロケ地以外のチュニジアについては、また。

つづく

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