2日間とも天気に恵まれ、
無事にオープンハウスが終了致しました。
ご協力いただいたクライアントさん、工務店さん、
遠方まで脚をお運びいただいた皆さま、
ありがとうございました。
クライアントのご好意により、
オープンハウスを開催出来ることになりましたのでご案内します。
日時:11月28日(土)10:30~17:00
11月29日(日)10:00~16:00
見学ご希望の方は、メールかFAXで
増岡設計室までご連絡下されば、
折り返しご案内いたします。
住所、氏名、人数、見学希望日時、連絡先、見学の主旨などを明記願います。
※
イベント終了まで、この記事を先頭に置きます。
最新の記事は、下記になります。
さて、東照宮。
さすがに人が多いです。
団体客や外国人も目立ちます。
残念ながら、平成25年6月1日から平成31年3月31日まで、
陽明門も本殿も「平成の大修理」中。
僕ら、ある時期に建築を学んだ者は、
「日光東照宮」には、ちょっと複雑な思いを持っています。
それは、
「日本美の再発見」ブルーノ・タウト著
という本の存在によります。
建築の学生が教科書の様に読んだ本です。
(今の学生も読むんだろうか‥)
タウトは、日本文化の本質は、
“簡潔”、“明確”、“清純”にあると言って、
伊勢神宮や桂離宮、伝統的な民家等を礼賛する一方、
仏教伝来と共に入ってきた中国由来の装飾的な様式は日本的ではなく、
徳川将軍家の権勢を誇示する日光東照宮を「俗悪」と評しました。
すでに時代はポストモダン建築でしたが、
モダニズム教育を受けた教師たちも、
”機能的なものが美しい”のだ。
”装飾は悪”なのだと教えるものだから、
東照宮には触れないでおこう、という感じでした。
そんなわけで、
学生時代から、仕事柄も色々な建物を見て歩きましたが、
”東照宮”はスルー。
小学校の修学旅行以来の東照宮参りとなりました。
今見ても、建築的に評価するのは難しすぎますね‥
江戸初期の工芸の随を集めた、彫刻のための、絵画のための建築。
技術を披露するためのキャンバス‥。
とにかく圧倒されます。
誰がこんなスゴい仕事をまとめたのか‥
それは、甲良宗広という人物。
『甲良宗広は、寛永十一年(1634年)三代将軍家光公代に始まった
東照宮大造替で、設計・施工の指揮に当たった幕府の作事方大棟梁である。
彼の指揮により今日の華麗な東照宮が、わずか一年五か月で造営された。』
とあります。
『造営帳』の記録によれば、
大工の延べ人数は約170万人、
その他の仕事も含めると約453万人。
この中には絵画・彩色・漆・金具・屋根の工事の人数は
数えられていないので、総延べ人数は約650万人。
これが事実なら、日々数千人単位の職人の働く現場を、
この精度、完成度でやりとげたことになります。
更に工程管理の事なども考えると、
ちょっと考えられないくらい、スゴい能力!
しかし、スゴい!とは思っても、
美しい、大好きだ!とはなりませんね、やはり‥
でも、素晴らしい歴史遺産であることは確かです。
世界遺産にもなって、ますます海外からの観光客も増えるでしょう。
ちょいと脇にそれて、人気の少ないところから、
木立の隙間に光る金ピカは、なかなか妖しくてよい。
11月21日、台湾からの客人を案内して、
日光に行ってきました。
紅葉シーズンは終わっているものの、
3連休の初日ということで渋滞が心配でしたが、
早く出発したかいがあって、
問題無く到着しました。
圏央道が繋がったので、とても近く感じます。
電車でやって来る台湾の友人と合流するまでの時間、
「二荒山神社」を参拝することにしました。
朝のまだ人気の少ない境内を歩くのは、
とても清々しいです。
杉の大木、苔むす石垣、
玉砂利を踏む音、誰かの柏手(かしわで)の音‥
合流後、まずは家光の廟「輪王寺大猷院」へ。
日光は、小学校の修学旅行以来。
二荒山神社、大猷院とも、初めてです。
境内に高低差があることで、シークエンスが魅力的。
歩きながらの景観の変化が楽しいです。
東照宮に比べて質素とは言え、充分に豪華で見応えがあります。
傾斜地だけあって、たくさんの石垣、石段がありますが、
その仕事だけでも、すごいものがあります。
紅葉の最中だったなら、
またどんなにステキだっただろうと想像しますが、
逆に人が少ないのは嬉しいところ。
大半の観光客は、東照宮だけ見てスルーなのでしょうが、
もったいないです。
次は”東照宮”へ向かいます。
完了検査の立ち会いに行ってきました。
週末のオープンハウスに向けて、
際どいスケジュールになってしまいましたが、
無事に合格して、ひとまず安心。
圏央道が繋がって、
ノンストップなら1時間20分ほど。
便利になったものです。
エンブレムの留め金具が、
ユニットのフレームと干渉してしまう問題、
グリルを上下逆にはめて凌いでみましたが、
どうも、見た目が落ち着きません。
そこで、
スピーカー自体を上下逆に置いてみました。
音源がカウンターから離れるので、
音もスッキリしました。
フルレンジスピーカーの姿としては、
この方が自然な感じですが、
オリジナルの姿からは、
ますます遠ざかってしまいました。(^_^;)
エッジが崩壊したCONTROL 1X の修理ですが、
MarkAudio CHR70v3 を入れてみることにしました。
元々、MarkAudio のスピーカーユニットに興味があったので、
CHR70v3の寸法を調べてみると、
開口径が全く同じ、ビス穴ピッチが4mm違いです。
何とかなるだろうと思い採用決定。
こうして見ると、振動板の大きさはずいぶん違いますが、
外径はあまり変わりません。
さて開腹してみます。
CONTROL 1では、接着剤が使われていてちょっと大変、
という情報でしたが、
CONTROL 1X には使われていませんでした。
ユニットの周囲には接着剤が着いていました。
ラッカー薄め液で溶かしてから外しました。
ほぼピッタリです。
但し、ビス穴は合いませんから、加工が必要です。
インセットでも付けられるとは思いますが、
開口の縁にテーパーが付いているので、
ビス頭の納まりが良くありません。
また、穴を広げるので美しくないです。
新しく穴を開ける場合も、テーパー部に掛かってしまうので、
作業が難しそうです。
そんなわけで、アウトセット。
電動ドリルで、穴を内側に広げます。
ここで一つ問題が‥
CONTROL 1X のビス穴は、
皿ビス用にザグリ加工されていて、
これがCHR-70のフレームより出てしまいます。
小さな隙間が出来てしまい、
そのままだとエア抜けしてしまいます。
そこで、大きめのワッシャーを入れてカバーしました。
念のため、ゆるみ止めも兼ねて、
ホットボンドを盛っておきました。
CHR70v3にするにあたって、
ツイーターは殺してフルレンジ化してしまいますので、
ネットワークは不要になります。
外してみると、樹脂で固めてあって、
ターミナルと一体化してしまっています。
分解は難しそう‥。
そこで、ターミナルを新しく作ることにします。
ベニヤを加工して黒く塗っただけですが、
まぁ、裏なので‥。
下が元々入っていた吸音材。
ちょっと足しておきます。
なんとか上手く行きました。
グリルを嵌めて完成!
と思ったら、JBLのエンブレムが浮いています。
裏の留め具が、スピーカーフレームに干渉していました。
やはり、アウトセットには問題がありました‥(-_-)
もう中身はJBLじゃないんだし外してしまうか‥
いろいろと問題があるし、
そもそも全く別のスピーカーになってしまうので、
お薦めは出来ませんが、
こんな方法もあるということで‥
たとえば‥、
MarkAudioが聴きたいけれど、箱を作る自信がない、
または、自作箱の見た目に抵抗がある、
という人は、安いCONTROL 1のジャンクを買って、
こんなふうにエンクロージャーだけ使うのもありなのでは‥
コストパフォーマンスは、とっても良いと思います。
今年の6月にオープンしたばかりの
”台南文化創意產業園區”。
台湾政府は、日本統治時代の産業遺構を活用し、
台北、台中、嘉義、台南、花蓮で「文化創意産業園区」を整備しており、
その内の一つです。
今まで、台北の二つと花蓮で見てきましたが、
それらと比較すると小規模な施設。
但し、台南駅に隣接しているので、アクセスは抜群です。
ギャラリー、カフェ、キャラクターグッズの店が
営業していましたが、
観光客にとっての見どころは少ないですね‥。
本日二度目のティータイム。
台南の駅からほど近い路地裏にある
古い日本家屋を改装した"日式茶屋"「衛屋茶事」です。
日式茶屋というカテゴリが確立しているのがスゴい。
台湾まで来て日本風の店に来ることないだろ、
って話しはありますが、
逆に日本にはこういう店が無いですよね‥
興味深い。
まぁちょっと複雑な気分ではあります。
結構いい値段するんですけど、流行ってるみたい。
つづく
さて、台南です。
何度も来ているのに、まだ訪ねていない名所は沢山あります。
”國立台湾文學舘”もその一つ。
初めて来ました。
2003年10月のオープンで、
台湾文学の史料を系統立てて収集、整理、紹介した初の博物館です。
図書館、児童図書館、カフェなども併設されています。
この建物は、日本統治時代の1916年に市役所として建設されたもの。
戦時中には、かなり損傷を受けたそうですが、
戦後幾度となく修復工事を行い、台南市政府として使用されてきました。
1977年、台南市政府が新しいビルに引っ越したのを契機に、
”國家台湾文学館”が設立されることになりました。
通りに面した所は、保存。
その内側は大胆にリノベーションして出来ています。
上手く保存活用していてすばらしい。
地下の閲覧室。
新旧建物の間のコリドール。
落ち着いた好い雰囲気のカフェ。
値段は高めだけど‥
つづく
「雪花冰」という"かき氷屋"で一休み。
3人で2つだと食べきれません‥(-_-)
次に向かったのは”花蓮鐵道文化園區”という所。
ここは、旧花蓮駅に隣接した場所で、
駅舎は取り壊されてしまったものの、
回りの関連施設がよく残っています。
※花蓮駅:旧花蓮駅の関係、変遷はなかなか複雑です。→花蓮駅
園内にある”花蓮鐵道文化園”は日本統治時代の1909年に建設された、
花蓮や台東など東部沿岸の鉄道(東部鉄道)の建設や運営を
管理する事務所”鐵道部花蓮港出張所”だったところで、
2002年に歴史建築として登録されたとのこと。
中庭を囲んで諸施設がのびのびと配置されています。
資料も豊富で、鉄道好きには楽しい場所だと思います。
道路を挟んだ”二館”は、工務所や警務所があった所。
鉄道職人たちの倉庫や休憩所、工場などもありました。
引かれている線路は後に展示用に引かれたもののようです。
SLが展示されています。
駅の移転後、周辺は寂れてしまったようですが、
観光資源としてのポテンシャルは高いので、
観光客が増えれば賑わいが戻るのでは‥
もう1ヵ所、鉄道関連の見どころということで、
”舊鉄道文化商圏”を歩いてきました。
街の中心から旧花蓮駅までの廃線跡、全長1.8キロを再建したもので、
歩行者天国の商店街になっています。
花東鉄道の移動により活気のなくなった商店街を再建しよういうプロジェクト。
線路に沿って芸術造景があったり、並木があったりと
雰囲気は好いんですけど、あまり魅力的な店はなかったな‥
花蓮で最もにぎやかな商店街という情報でしたが、
ここも平日の昼間だと閑散としていました。
最後に”炸蛋葱油餅”を食べて、花蓮観光は終了。
これ、ちょー美味い!
台南に向かいます。
つづく
「花蓮名物と言えばワンタン‥」らしいので、
昼食に有名店”液香扁食店”で「ワンタン」を食べた後、
花蓮文化創意產業園區に向かいました。
ここも日本統治時代に建設した酒工場の跡ですが、
数年前に”花蓮文化創造産業園区”として開発されました。
26棟の古い工場倉庫等の建物と広場があり、美術館、ギャラリー、
地元の創造産品や工芸品などを売るショップ、
レストラン、カフェなどが街区を形成しています。
街の中心にありながら、実に広大なエリアです。
大きな施設なので、まだまだ使い切れていない模様。
平日だと人も少ないです。
休日やイベントのあるときに来た方が、賑わいを感じられて好さそう。
側溝のグレーチング。
当時作られていた酒の銘柄かと思われます。
こちらはショップに使われている建物。
どの建物もとても好い佇まい。
上手に大切に使われています。
お茶する時間もないほど駆け足で回ってしまいましたが、
またゆっくりと来たいと思わせる場所です。
台北の二つの文創園区もそうでしたが、
街の中心に大規模な産業資産があって、
それを大変上手く保存・活用し始めています。
すばらしい!
つづく
七星譚の後に向かったのは「松園別館」という所。
1942年(昭和17)年、日本の軍事指揮センター「兵事部」として建てられ、
日本統治時代は、将校、士官の接待宿泊所として、
また特攻隊員が出征前に宿泊し、
天皇からの「御前酒」を賜る場所としても利用された施設だそうです。
敷地内には、防空壕も残っています。
戦後は陸軍總部の管理下に置かれていたものの、
2001年「台湾歴史百景」の1つに選ばれてから、
歴史的建築物としての認定を受け、リニューアル後の現在は、
文化イベントや展覧会、セミナー講座などの施設として利用されています。
カフェや地元の工芸品を売る土産物店もあります。
好い感じに美しく古びています。
当時から広大な松林の中にあって、
それが名前の由来だそうです。
高台なので、街や海が良く見通せる気持ちの好い場所です。
つづく
JBLのコンパクトスピーカーとして大ヒットした
CONTROL 1 の2代目。
買ってから15年くらい経ちます。
10年ほどでエッジが劣化するという情報はあったのですが、
うちのもこんな状態になっていました。
なんとかしなくては‥
修理に出すのは高くてバカらしいので、
自分でなんとかしたいところ。
エッジ張り替えに関する情報はネット上に山ほどあり、
修理用のエッジも売っています。
でも、また劣化すると判っている
ウレタンエッジにするのも乗り気がしないし、
エッジの張り替えって、なんだか面倒そうだ‥。
同じような口径のユニットに交換している人もいて、
こっちの方が面白そうな気がします。
CONTROL 1X の音は嫌いじゃないけれど、
この機会にユニット交換してしまおうか‥
エレクトロボイスの205-8Aがピッタリサイズで、
交換している人の情報がいくつかあります。
他にも使える物がないものか、
実寸を測って調べてみよう。
山から下りてきた霧でホテルが霞んでおります。
今日も、天気は大丈夫そう。
台風はとても速度が遅く助かっています。
チェックアウトを済ませ、ホテルの送迎バスで駅まで。
荷物を預け、バイクを借りて、市内観光に出発です。
まず向かったのは、"七星潭風景区"という海岸。
サイクリングロードがあるようなので、
時間があれば自転車で行くのも好さそうです。
ちょっと走ると車も少なくなり、20分ほどの快適なドライブ。
とても美しい小石の海岸です。
波が打ち寄せるたびに石がこすれ合う音がします。
しかし、それをかき消す爆音が上空から!
空軍基地が近いので、訓練中のF16が低空を飛び交っています。
青く澄んだ水が美しいこと!
暑いので飛び込みたくなります。
日影が無いし、石の照り返しはあるしで、とにかく暑いです。(-_-)
ジュースが美味い。
ゆっくりしたいところですが、
時間が無いので先を急ぎます。
つづく