本年もよろしくお願い申し上げます。
1月2日 拝島大師
天気にも恵まれて、穏やかでよいお正月でした。
ブログの更新頻度が減ってしまっております。
ウェブサイトの方は更に滞っている状況‥
でしたが、久しぶりに更新いたしました。
久しぶり過ぎて、アプリケーションの使い方を忘れました。
触っているうちに思い出して、なんとか‥。
昨年、出来上がった家を3軒、
追加しております。
www.mas-an.com
秩父の中心部から、車で約1時間。
林業の最前線、伐倒・集材の現場に連れて行っていただきました。
車のすれ違えない林道を走り、
照明の無いトンネルをくぐり、やって来たその現場。
この急斜面で、仕事をするのですから、
日本の林業は大変です。
単純に登り下りすることすら困難に見えます。
今回は、仮設のロープウエイの様な集材装置を使って、
伐り出した木を吊るして運ぶ「架線集材」の現場を
見学させていただきました。
急峻な山では重機を入れる事ができないため、
こうして集材するわけですね。
急斜面の下の方で切った木を、
集材線を使って運び上げる作業をしていました。
大きな現場では、km単位の距離でワイヤーを張るそうで、
準備するだけでも大変な仕事です。
数名のチームを組み、無線で指示を出しながら作業します。
運んだ木は、この”プロセッサー”という自走式の多機能重機で処理します。
枝払い・測尺・玉切り・積込みや土場整理まで1台でこなす高性能マシン。
ネット動画では見たことがありましたが、
実際に見ると、その仕事ぶりに感心します。
この機械が出来てから、山の仕事は一気に効率アップしたそうです。
この通り、現場で定尺の丸太に加工してから、工場へ運搬します。
写真中央右を通っているのが、集材線。
実際に見ないと、なかなかイメージ出来ない仕事ですが、
こうして人目に触れない山奥で、毎日木が伐られ、また植えられと
数十年単位で循環しているわけですね。
ある程度、人数がまとまり、タイミングが合えば、
見学させていただけると思います。
お薦め!
「ウッディーコイケ」
武甲山の麓、秩父の影森にある材木屋さん。
見学会に誘っていただいたので、行ってきました。
”材木屋さん”なんて書いたけれど、
林業から、住宅施工まで、
一口では言えないほど、幅広く木に関する仕事をしている会社です。
製材から、プレカットまで、いくつもの工場があるのですが、
今回は製材所を見せていただきました。
親戚が製材所をやっていたので、
昔の製材所の事は知っているのですが、
それとは比較にならない規模と最新設備に驚きます。
構造材、集成材、造作材、なんでも製材出来ます。
大手ビルダーの仕事などにも、
開発から携わっているそうです。
今回の見学の目玉は、
「プレカット材のホウ酸塩注入処理」
家の軸組材をまるごと全部、ホウ酸処理した材料で作れば、
シロアリから永久に守られるというわけです。
真空状態が作れる釜で”ホウ酸塩水溶液”を注入するそうで、
試行錯誤の上、技術が確立したそうです。
予算があれば、すぐにでも採用したい!
山編に続く
「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」の敷地内に、
待望の飲食施設が出来ました。
北欧風カフェ・「Cafe PUISTO」(カフェ プイスト)
今回は、客としてではなく、
ここを施工した工務店さん、いつもお世話になっている設備屋さんと一緒に、
開店前の時間に見学させていただきました。
写真では、なかなか伝わり難い空間ですね。
施工中から、何かと話は聞いていましたので、
「よく納めたなぁ‥」などと、いろいろ感心してしまいます。
なかなか大変な仕事だったようです。
この建物の冷暖房は、温水・冷水を使ったパネル式です。
なかなか冷房まで使う例は少ないので、
それを体感するのも、今回の目的。
朝だったので、運転を始めてから十分な時間が経っておらず、
評価することはできませんでしたが、
空間全体を冷やすのは、なかなか難しいみたいです。
補助的に扇風機が回っていました。
外壁のブルーは、ある程度時間が経ってからの方が、
落ち着いて周囲に馴染むでしょうね。
ランチでもいただきに、また‥
ごく一般的な間取りだったマンション。
躯体だけの状態に解体し、リノベーションします。
この日は、躯体の実測と設備配管等の確認。
調査を元に、これから設計を始めます。
1998年に他界した建築家・宮脇檀(みやわき・まゆみ)のドローイング展が、
以下の通り開催されます。
住宅作家として、またエッセイストとして数多くの著書も上梓した宮脇は、
洋画家・宮脇晴とアプリケ作家・宮脇綾子を両親に持ち、
ずば抜けた画才と表現力を持っていました。
その手描きドローイング・スケッチ・写真など、
未発表作も含め約160点が展示されます。
講演会・現存作品の見学会も予定されております。
詳細は、こちらのリンク先で。
http://www.japan-architect.co.jp/jp/information/2017-06-27-12-10.php
宅配便の再配達の多さが問題になっています。
それを解決する一つの手段が、宅配ボックス。
この春竣工したお宅でも、パナソニックの宅配ボックスを
玄関の袖壁に組み込みました。
再配達の有料化なんて話が現実になると、
戸建て住宅用宅配ボックスも、ぐっと普及が進むのでしょうか‥。
去年から進めていた、レミングハウスの仕事。
埼玉県内の仕事ということもあり、久しぶりに担当させていただきました。
厳しいスケジュールでしたが、
なんとか、お子さんの小学校入学に間に合うように、
お引き渡しすることができました。
(まだ外構工事は残っていますが‥)
空気集熱式のソーラーシステムとしては、
OMソーラーが有名ですが、
主要特許が切れた後、類似のシステムが出てきています。
”びおソーラー”も、その一つ。
開発は、元OMの方々。
空気集熱暖房システムの原点に返ったようなシンプルなシステムです。
”びおソーラー”のメリットの一つは、その価格。
OMソーラーが、200万円以上、
後続の”そよ風”が、100万円前後という中、
標準的なシステム一式で、40万円台です。
もう一つは、施工性。
集熱パネルがユニット化されているので、
とても施工性がよく、設置に一日掛からないとのことです。
また、既存の屋根に後付けすることもできます。
これなら、うちの仕事でも出番があるかもしれません。
先日も福島沖で地震があり、埼玉でも揺れを感じました。
現在進行中の埼玉南東部の現場(レミングハウスの担当物件です)は、
とても地盤が悪く、先の東日本大震災では不同沈下が起こりました。
家の東西で20cmも傾いてしまったのですから、生活にも支障が出ます。
今回の建て替えでは、慎重な地盤調査を行い、
杭による地盤補強を行う事になりました。
Σ-i工法(シグマ・アイ工法)という地盤補強を採用します。
写真の様に、先端翼がついた鋼管杭を回転させながら打ち込んでいきます。
支持層は 7〜11mも下なので、長い杭が必要。
途中で継ぐ必要があります。
上屋に関しても、通常の壁量計算だけでは無く、
構造事務所による構造計算をして万全を期しています。
費用はそれなりに掛かりますが、安心して暮らしていただけます。
70万円/坪で上質な家を作ろうということで、
工務店さんと一緒にやっているプロジェクト。
(今や70万円/坪はローコストハウスなので‥)
先日、見積もりが出ましたが、
ほぼ目標達成できて手応え有りです!
照明器具やエアコンなどの設備機器も含めて、
この坪単価ですから、
予算の少ない住宅のお話しでも、
十分に対応していけると思います。
興味のある方は、お問い合わせ下さい。
建築知識ビルダーズ24号の特集は
居住空間を豊かにするデザイン
「宮脇檀の住宅設計」
改めて今、宮脇檀を考える
没後、17年。
今でもこうして特集記事が組まれるほどの師匠の元で、
実務の第一歩を学べたことに感謝し、大切にしなくては‥
僕も、改めて考えてみます。
"チルチンびと 87 2016春号"は、家具の特集。
「建築家13人に聞きました おすすめのテーブルと椅子」のページで、
オリジナルダイニングテーブルを紹介していただきました。
掲載写真は、「清水の家」に納めたテーブルです。
寸法、材料等、オーダー出来ますので、ご相談下さい。