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三菱の燃費偽装問題からの日産との提携

2016-05-14 23:30:45 | 経済
三菱自動車の燃費偽装問題を調査する名目で国土交通省は三菱自動車本社への立ち入り
調査を開始した。

何でもないようなこのニュースに幾つもの思惑が交差していて恐ろしささえ感じる。

先ず燃費や排出ガス規制の不正についてはドイツのVW車のボッシュ社が記憶に新しい。
2015年の年末に起きたVW社の排ガス不正はシェアを拡大し続けている社なだけに
青天の霹靂であった。その時は日本車の三菱は音沙汰が無かったのだが、約半年の時差を
置いてほとぼりの冷めた頃にこの燃費偽装問題である。

VW社の「排出ガス規制」の不正と三菱の軽自動車の「燃費偽装」は実質的な中身はそれ程
変わらないのだが名目が変わっていて同一視を避けて別の問題のように捉えられている。

この問題で世界的に三菱の自動車の信用が一気に下がると思いきや偽装問題は軽自動車に
限定的な内容で報道されたので米国に輸出されている自動車に関しては問題無いとしている。

問題発覚の時期が米国に批判されながらも日本の財務省による「為替介入」が強硬され
その後、米国からの経済制裁のように日本の自動車部品メーカータカタ社のリコール問題が
大幅に拡大されたその直後であった。

米国の米道路交通安全局(NHTSA)が経済制裁さながらに日本の部品メーカーを攻撃する
のならば、日本の国交省はその代償をロックフェラー系の三菱に払ってもらうぞと云わんば
かりの血で血を洗うような国家間の摩擦に発展した、自動車だからオイルでオイルを洗うかな。

そんな中で漁夫の利で日産のカルロス・ゴーン社長が三菱自動車との提携を発表した。
すごいフットワークに評価も上々だ。

いやはや、こんなにも少ない日数の間に物事がトントン拍子で進むのも珍しい。海外にしてみれば
日銀のマイナス金利からの円高為替は十分に予想できたもので、当然の成り行きとして日本は為替
介入のタイミングを狙ってくると分析できていれば、円高傾向の中にある日本市場でも相手の力を
利用しての円安買い叩きが出来る訳だから又と無いチャンスであることは間違いない。

今になってしまえば、マイナス金利からの円高傾向、為替介入、そして三菱の燃費偽装の発表からの
日産が三菱を救うまでの手立ては幾つもの条件が揃い過ぎている。 というよりも日本の財務大臣の
麻生の実力が無い事を解った上で計算できるビジネスだったのかもしれない。


事の始まりとしてのマイナス金利からの日本株の低迷で麻生財務大臣は「今の為替は投機的だ。」と
批判し為替介入を前提とし市場の動向を注視すると発言した。
余りにも株式市場に目を置き過ぎていて国内の実態経済を全く理解して無いのは別に今に始まった
事では無いけどね。www

やっぱり日産のカルロス・ゴーン氏の手腕は素晴らしいに尽きる感想を抱いてしまう。

コメント
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