これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

同性愛者と自然体で接しましょう!

2023-03-18 09:39:53 | 社会問題
【はじめに】
 日本にも性的少数者(LGBT)の方は3%~10%程おられる様です。そして、LGBTを忌み嫌う方が多いい様です。私は、一人でもLGBTに理解を示す方が増えて欲しいと願って、本稿を書きました。

【荒井勝喜元内閣総理大臣秘書官】
 荒井勝喜(まさよし)氏が、2023年2月3日のオフレコ記者会見で同性愛者に対する差別発言をしました。毎日新聞が荒井氏に一方的にオフレコ解除を通告して、荒井氏の発言内容を公表しました。 翌日(4日)、岸田総理は秘書官の職を解きました。

 日本は、「言論/思想の自由を保障された国」です。 荒井氏がドンナ思想を持っていても法律で保護されています。 然し、立場を弁え(わきまえ)た言動が必要な重職に就いている事を忘れていた様です。

 私が、記者会見に参加していた記者だったら、「ナゼ?同性愛者が嫌いなのか? 同性愛者から酷い目にあった事でも有るのか?」と聞いたと思います。荒井氏には、同情されるべき様な事件が有ったのかも知れません。(泥棒にも三分の理)

 毎日新聞の記者は”さもしい”記者魂が湧いて、「オフレコを解除して、スクープを取ってやろう! 会社から金一封が貰えるぞ!」と考えたのでは? 他社も追随しましたが、荒井氏を蹴落と様な論調ばかりでした。「性的少数者を差別するのは止めるべきだ」と主張したマスコミは、残念ながら無かった様に思います。

【私の乏しい知識】
 私には、同性愛(ゲイ、レスビアン)についての知識はチョットしか有りません。そして、親戚、知り合い、同級生に同性愛者は一人もいませんでした。同性愛者を見掛けた事は有りますが、話した事が有りません。 危害を加えた事は勿論有りませんが、加えられた事も有りません。

 私は若い頃から『動物行動学』について興味が有り、沢山本を読みました。動物行動学では、京都大学の霊長類研究所が有名です。霊長類研究所で学んだ竹内久美子氏が、余り科学的とは言えない、独断と偏見による著作を沢山著しています。面白いので何冊か買って読みました。その一冊が『男と女の進化論』です。

 『男と女の進化論』に、同性愛について書いた個所が有ります。荒井氏の問題が報じられたので、読み返してみました。 科学的に同性愛を取り扱った著作がないか?調べたら、サイモン・ルペイ氏の本を見付け、読みました。 (真面目な著作ですから、私も真面目に取り組んで読んだので、長い時間が掛かりました。)

(1) 竹内久美子著 『男と女の進化論』新潮社 ・・・初版は1990年に発行されました。同性愛については、P63~94に竹内氏の独断と偏見による考えが書かれています。

(2) サイモン・ルペイ著、玉野真路・他訳 『クィア・サイエンス(同性愛をめぐる科学言説の変遷)』 ・・・原著は1996年に出版された。

(お願い) 『クィア・サイエンス』は27年ほど前に出版されました。同性愛に関する、その後の研究結果を纏めた『本』が有ったら是非とも教えて下さい。

【新約聖書とゲイ】
 聖パウロがギリシャの(現存する)都市コリント(コリントス)の信者のために書いた手紙の中に、「男娼となる者、男色をする者」は罪人だと書きました。キリスト教では新約聖書は絶対的な存在ですから、欧米諸国では今でも『ゲイ(男性の同性愛者)』についての論争が続いています。 新約聖書には、キリストが自ら『ゲイ』について言及した個所は有りません。聖パウロが、独断と偏見で「ゲイは罪人だ」と決めつけたのだと私は思います。

 聖パウロはレスビアン(女性の同性愛者)については触れなかったので、キリスト教ではレスビアンは問題視されてきませんでした。

 聖パウロが生きたのは2000年も前です。ゲイは大昔から存在していたのです。

・・・ コリント人への第一の手紙 第6章9&10節 ・・・ 日本聖書協会発行
 それとも、正しくない者が神の国をつぐことはないのを、知らないのか。まちがってはいけない。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、
 貪欲な物、酒に酔う者、そしる者、略奪する者は、いずれも神の国をつぐことはないのである。

(余談 :聖パウロ) 聖パウロはキリスト教徒を迫害していましたが、イエスの死後に改宗してキリスト教を伝道し、新約聖書の一部の著者になりました。従って、最後の晩餐には描かれていません。

(余談 :現在のカトリック) ローマ・カトリック教会は同性愛者を罰する法律(ソドミー法)には反対していますが、聖職者は『禁欲の誓い』をしているので、聖職者の同性愛は認めていません。現実には、ローマ・カトリックの聖職者の同性愛者の割合は非常に高い様です。

【ソドミー法】
 私は旧約聖書を読んだ事が有りません。旧約聖書に『ソドム』と『ゴモラ』と言う街で背徳(ゲイの性交渉)が横行していたと書かれている様です。 同性愛の自然に反する性行為(背徳)を罰する法律の総称を『ソドミー法(Sodomy Law)』と呼びます。

 キリスト教が主流になった国の多くで『ソドミー法』が制定されました。サイモン・ルペイ氏が『クィア・サイエンス』に書いている様な、長い!長い!期間を掛けて同性愛者の権利闘争が行われ、多くの国で『ソドミー法』は廃止されました。

 イスラム教は比較的同性愛に寛容でしたが、現在、サウジアラビア、イラン等々では死刑に処せられる場合も有る様です。

【欧米諸国】
 ナチスはゲイを厳しく取り締まり、ゲイ用の強制収容所を作って5,000人~15,000人も収容し、強制的に去勢手術をするなどして沢山の方が亡くなった様ですが、記録を残していないので正確な事は分かっていません。

 アメリカでは、2003年に連邦最高裁判所が「テキサス州のソドミー法は憲法違反である」と言う判断を下しました。 アメリカでは、法的には同性愛者の権利は認められましたが、キリスト教信者の保守的な人達は現在でも「反同性愛の考え」を持っている様です。

【日本】
 日本は同性愛については寛容な国です。同性愛を取り締まる法律は、1872年(明治5年)~82年(明治15年)まで10年間ほどだけ存在した『鶏姦(けいかん)律条例』だけです。 男性同性愛者(ゲイ)の内、性器を挿入した側だけ犯罪者としました。 女性同性愛者(レスビアン)は対象外でした。 刑法は1907年(明治40年)に制定され、その後改正を繰り返しましたが、同性愛を罰する規定は一度も盛り込まれませんでした。

 日本国憲法は、マッカーサーの部下が英文で作成した草案をほぼそのまま翻訳したものです。アメリカには同性愛を取り締まる法律が、2003年まで存在していました。従って、草案の作成者達は「結婚は男女間で行われるべきで有る、親が結婚相手を決める日本の風習は止めさせるべきで有る」と考えたと想像します。それで、次の規定を盛り込んだのだと思います。

日本国憲法 第二十四条 第1項 :婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

 『両性の合意』と言う規定の為に、男/男と女/女では結婚が認められないのです。(同性婚を認める為には、憲法改正が必要です。)

【養子縁組】
 養子縁組は、法的には下記の2種類が有ります。私の常識では、『特別養子縁組』の方が一般的だと思いますが、何故か?『特別』となっています。

 特別養子縁組をする為には、養父は『夫婦』が必須条件の様です。一方、同性婚が認められていませんから、ゲイもレスビアンも特別養子縁組は出来ないのです。

 多分、同性愛者でも『普通養子縁組』は出来ると思います。。 私は、憲法を改正して同性婚を認め→→同性婚者にも『特別養子縁組』の権利を与えるべきだと考えています。

❶ 特別養子縁組 :戸籍に実親の名前が記載されない、実親との縁が切れる、養親は夫婦でなければならない。

❷ 普通養子縁組 :戸籍に実親の名前が記載される。養親は独身でも良いので、ゲイでもレスビアンでも普通養子縁組は出来ます。

【私が見聞きした同性愛者】
 私が今までに見聞きした同性愛者は、以下に述べる(1)~(5)だけです。嫌な思いをした事は一度も有りません。 テレビに出るゲイや、ドラマに登場するゲイは女装して化粧していますが、ケース(4)以外では全て普通の男性の出で立ちでした。

(1) 新大久保の路上 :1966年頃に東京の山手線の 新大久保駅の近くに有った予備校で模擬試験を数回受けた事が有ります。新大久保駅近くの食堂に入ったら、奥さんが「道をうろついている男達は”ゲイ”だ」と教えてくれました。然し、私は、その時”ゲイ”と言う言葉を知りませんでした。(国語辞典を引いても”ゲイ”は無かったと記憶しています。)

(2) 三宮の路上 :1971年に入社して直ぐに、部の先輩に神戸市三宮の呑み屋に連れて行ってもらいました。帰りがけに、「面白い所に連れていってやる」と言って、JR三ノ宮駅の直ぐ東に連れて行かれました。公道にドラム缶を置いて、20人程の男達(ゲイ)が焚火をして、談笑していました。 (現在、サンシティ専門店街になっている場所の近くだったと記憶しています。)

(3) 浜松町の店 :1982年頃、私は東京勤務で気心の知れた3人で週に一、二回は呑み歩きました。その内の一人は浜松町に住んでいて、「面白い飲み屋を見つけた!」と言うので、二次会に利用してみました。倉庫を改造した様な、だだっ広い店でした。

 ドアを開けると右側に20席ほどの長いカウンターが有って、奥に進むと広いスペースがあり、それを囲む様にソファーが沢山並んでいました。男達のグループと女達のグループが、10組以上がソファーに座って、楽しそうにワイワイ言いながら飲んでいました。

 暫くすると音楽が流れて、男は男、女は女のカップルで楽しそうに踊り出しました。ゲイとレスビアンの店だったのです。ダンスが終わるとソファーに座り、暫くすると、またダンスが始まりました。

 酒の肴は簡単な物しか有りませんでしたが、安く飲めた事と、皆が楽しく過ごしていたので、それ以来、月に一度はこの店で飲みました。ストレートの客は私達三人だけでした。

(4) 女装した男性 :1990年頃、家の近くの公道に平行して四、五階建ての市営住宅が有りました。PTAで「市営住宅に、子供達に一物を見せる輩がいる」と問題になりました。私が見に行くと、連れの方が「あの二階の部屋だ」と言いました。部屋の中をウロウロする大柄の女性がいました。下校する小学生の集団が近付くと、窓を開けてスカートを降ろして、無言で『一物』を取り出しました!

 子供達は完全に無視していました。彼女(?)は『骨折り損のくたびれ儲け』だったので、PTAは何もしなかった様でした。

 二、三年前に奥さんを亡くされて、それ以来、奥さんの服を着る様になり、勤めも辞めてしまった様でした。近くのスーパーで、女装した彼(?)を時々見掛けました。 彼(?)はゲイだったのでしょうか?精神障碍者だったのでしょうか?!

(5) 手を繋いで歩く男性達 :去年(2022年)お昼頃に、大阪市生野区の人通りの少ない道を散歩していると、前から作業服を着た中年の男性が、二人歩いて来ました。近くのコンビニで弁当を買ったと思われるレジ袋を持っていました。近づくと、手を握って楽しそうに話していました。 すれ違って→→振り向くと→→手を固く握りしめていました。

 聖パウロが二人を見たら「”背徳者”どもめ!」と思ったでしょう。荒井勝喜氏は「虫唾が走る」と言うかも?知れません。 私は、「楽しそうで、よろしいな!」と思いました。

【マツコ・デラックス】
 私は、マツコ・デラックス(松井貴博)氏が嫌いで、テレビに登場するとチャンネルを回します。『ゲイ』を売り物にして、発言が高飛車で傲慢な様に見えるからです。 私の妻は「ゲイは嫌いだ」と言っていますが、その主原因はマツコ・デラックス氏の様です。 マツコ・デラックス氏は、ゲイの悪いイメージを多くの人に植え付けている様に思われませんか?

 「マツコ・デラックス氏の人気は、直ぐに落ちるだろう」と予想していましたが、不思議と長く続きます。 何で人気が有るのか?サッパリ分かりません。