日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

おのが腹を神とする

2010-01-05 | Weblog
 エレミヤ43章  

  1~7節 エジプトへの逃亡
  2節「ホシャヤの子アザルヤ、カレアの子ヨハナンおよび高慢な人々はエレミヤに向かって言った。「あなたの言っていることは偽りだ。我々の神である主はあなたを遣わしていない。主は、『エジプトへ行って寄留してはならない』と言ってはおられない」。エレミヤの告げる言葉を全面否定した。42章に示された彼らの態度は一変している。「高慢な人々」とある通り、神の聖意に対して自分の意志や考えを先行させることだからである。彼らはエレミヤと行動をともにしている書記官バルクが唆したのだと言った(3節)。
  4節「こうして…ユダの地にとどまれ、とい主の声に従わなかった」。一行はエレミヤとバルクを連れてエジプトの地、タフパンヘスにたどり着いた(7節)。

  8~13節 エジプトにおける預言
  9節「大きな石を手に取り、ユダの人々の見ている前で、ファラオの宮殿の入り口の敷石の下にモルタルで埋め込み、…」。エレミヤの象徴行為。ネブカドレツァルが来て、ここに王座を置くと預言する(10節)。
  バビロンはこの地を支配し、「太陽の神殿のオベリスクを破壊し、エジプトの神々の神殿を火で焼き払う」(13節)。口語訳「彼はエジプトの地にあるヘリオポリスのオベリスクをこわし、エジプトの神々の宮を火で焼く」。岩波訳「…エジプトの地にあるベト・シェメシュの諸々の柱を~」となっている。バビロン遠征軍は国土をも荒らし、「平然として」(岩波訳)この地を去っていくと告げた(12節)。
エジプト滞在の逃亡者についての預言は44章に出てくる。

  神の御声に従うといったことを否定し、その予言は偽りだと言う高慢な人々とは、 「己の腹を神とする者」であり、その行き着くところは滅びである(フィリピ3章19節)。

   このような偶像をもって神社仏閣に初詣する群衆を映像で目にする時に、激しい悲しみを覚えずにはいられない。