日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

額に印をつける

2010-01-28 | Weblog
 エゼキエル9章 

  6人の男が神殿を破壊する道具を持って登場する幻。
1節「彼は大声でわたしの耳に語った。「この都を罰する者たちよ、おのおの破壊する道具を手にして近寄れ」。北の門から腰に墨つぼを着けた六人の男が来て青銅の祭壇の傍らに立った(2節)。
 4節「主は彼に言われた。『都の中、エルサレムの中を巡り、その中で行われているあらゆる忌まわしいことのゆえに、嘆き悲しんでいる者の額に印を付けよ。』」作業が行われるが、老人も若者も、おとめも子供も人妻も額に印を付けていない者は殺されることになる。慈しみの目を注いではならない、憐みをかけてはならないと告げられる(5~6節)。
 そして11節に腰に墨つぼを着けた者らの作業が終わったと告げている。
 結局額に印(ヘブライ語タウ)を付けられた人々は、滅ぼし尽くされなかった者であり、エルサレムの罪を嘆き悲しんでいるのである。つまり5、10節から神の慈しみと憐れみのゆえに残された少数者ということになる。8章18節にも出ていた。
 
 額の印タウは、アルファベットの最後の字で、罪を嘆き最後まで身体を捧げて生きるという事を示唆する。律法(トーラー)の綴りの初のタウから律法によって生きる者ともいわれる。

 ヨハネ黙示録7章3~4節に、イスラエル12部族から一万二千人の数14万4千人の額に刻印が押されて残されるということが出ている。

 パウロの場合はイエスの焼き印だった(ガラテヤ6章17節)。