日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

終りの日の回復

2010-01-10 | Weblog
  エレミヤ48章 

  1節「モアブに向かって。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。災いだ、ネボは略奪されキルヤタイムは恥を受け、占領された」。口語訳「…ああ、ネボはわざわいだ、これは滅ぼされた~」。モアブに対する預言 
  イザヤ15~16章、アモス2章1~3節にも破滅の預言がある。モアブの起源は創世記19章37節にあるが、イスラエルとモアブとの関係は良くない。アルノン川北部に位置し、イスラエルを絶えず脅かした。ヨアキム王治世の時には、バビロン軍に加勢してアラム、アンモンらと部隊を送ってユダを攻撃した(列王記下24章2節)。しかしゼデキヤ王の時はイスラエル周辺の諸国と反バビロンの同盟を目論んでいる(27章1~11節)。
 「モアブは幼いときから平穏に過ごして、捕囚となったことはない。古い酒のように静かに寝かされ、器から器へ注ぎかえられることなく、その風味は失われず、香りも変わることがなかった」。ユダの第二回捕囚の時までモアブは安泰であったが、しかし、寝かされたブドウの瓶が砕かれるようになると告げる(12節)。紀元前582年頃ネブカドレツァルによって滅ぼされた。

  28節「モアブの住民よ、町を捨てて、岩山に住みかを造れ山峡の岩壁に巣を作る鳩のように」。岸壁に巣を作る鳩と表現されるが、どこに遁れようとも、敵は鷲のように翼を広げて飛んで来て餌食になるだろう(40節)。

  47節「しかし、終わりの日に わたしはモアブの繁栄を回復すると、主は言われる」何故神は審判で滅ぼし尽すことをされないのか。
  異国のどの民族であっても、「終りの日」全世界の民に神の審判がなされる。しかし神はすべてを滅ぼし尽くすことを望まれない。神の慈愛(ヘセド)をもって民の救いを願っているからだ。これはアンモンに対しても同じである(49章)。
 
  ヨハネ3章16節が示される。口語訳「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」。