日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

必ず実現することば

2010-01-31 | Weblog
 エゼキエル12章 
 
  1~7節 荷物を運び出す象徴行為
 3節「…人の子よ、あなたは捕囚の荷物を造り、白昼彼らの目の前で捕らわれの身となって行きなさい。…他の場所へ、捕らわれの身となって行きなさい」。エゼキエルは白昼住民の目の前で捕囚の荷物を運び出し、夕方壁に穴を開け、暗闇の中、担いで運び出す(4~7節)。

  8~16節 象徴行為をイスラエルの首長とイスラエルの家に伝える。
 11節「あなたは言わねばならない。『わたしは、あなたたちのためのしるしである。わたしがやって見せたようなことが、彼らに起こる。彼らは捕囚として、捕囚の地へ行く」。壁の穴から出て行くのは、正門から堂々と出て行けない捕囚の状況を表す。手で穴を開けるとは大変なことだ。緊急で道具を手にすることができないからである。
 12「彼らの中の首長も、暗闇の中で荷物を運び出し…」。これはゼデキヤの捕囚を示している。
 14節「わたしは、彼を取り巻くすべての従者と軍隊とを、四方にまき散らし、剣を抜いてその後を追う」。四方にまき散らすとは、バビロン捕囚だけでなく、エジプトなど国外の逃亡である。

  17~20節 バビロン襲来の恐怖
18節「…震えながらパンを食べ、恐れ、おびえながら水を飲め」象徴行為である。
19節「…民に言いなさい。彼らはおびえながらパンを食べ、硬直した様で水を飲むようになる。その地が住民すべての不法のゆえに、地を満たしていたものを失い、荒れ廃れるからである」。 町の荒廃が告げられる。

21~28節 二つの論争の言葉
22節「…『日々は長引くが、幻はすべて消えうせる』という諺は何か」。エゼキエルの告げる幻は消え失せると、気休めに占い師がいう。これに対して
23節「…主なる神はこう言われる。『わたしはこのことわざをやめさせる。彼らは再びイスラエルで、このことわざを用いることはない』と」。かえって彼らに『その日は近く、幻はすべて実現する』と告げるのである。決して主の言葉は引き伸ばされることはない(25節)。次に
 27節「イスラエルの家は言っているではないか。『彼の見た幻ははるか先の時についてであり、その預言は遠い将来についてである』と」。彼らの楽観論である。しかしそれは違う。
28節「主なる神はこう言われる。わたしが告げるすべての言葉は、もはや引き延ばされず、実現される」。

「主の言葉がわたしに臨んだ」(1、8、17、21、26節)が繰り返されるのは、預言の確実性を強調しているからだ。イザヤの言葉が示される(55章11節)。創世記1章に「神は言われた。…そのようになった」とある通り、聖書はこれで一貫している。