日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

わたしの言葉が立つか、彼らの言葉が立つか

2010-01-06 | Weblog
  エレミヤ44章 

  2~6節 エルサレム廃墟の原因
2節「イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。エルサレムとユダのすべての町にわたしがくだしたあらゆる災いをお前たちは見た。これらの町々は今や廃虚と化し、住む者もない」。既に前から在留していたユダヤ人もいたようである(1節)。エレミヤはエジプトに移住したすべての民に向って預言した。
   4節「わが僕である預言者たちを…繰り返し派遣して、わたしが憎むこの忌まわしいことを行ってはならないと命じた」。それにも関らず、彼らは聞かず、耳を傾けず、悪を改めず、異教の神々に香をたくことをやめなかったことがエルサレム廃墟と化した原因であると語った(5~6節)。

   7~14節 エジプトに移住した民の背信と神の審判
   8節「何故、お前たちは移って寄留しているエジプトで、自分の手で偶像を造り、異教の神々に香をたき、わたしを怒らせ、自分を滅ぼし、世界のあらゆる国々で、ののしりと恥辱の的となるのか」。神の審判としてなされたユダの滅亡を経験したにも関わらず、エジプトで同じ背信行為を行うのは何故なのかと問う。
   14節「エジプトの地へ移って寄留しているユダの残留者には、難を免れ生き残り、ユダの地に帰りうる者はひとりもない。彼らは再びそこに帰って住むことを切望しているが、少数の難を免れた者を除けば、だれも帰ることはできない」。神の厳しい審判を告げる。

  15~19節 エレミヤに対する反論
  15節「すると、自分たちの妻が異教の神々に香をたいているのを知っている男たち、そこに多く集まって居合わせていた女たち、更にはエジプトの上エジプトに住む人々がこぞってエレミヤに反論して言った」。新改訳では「大集団の女たち」とある。彼らは「あなたが主の名を借りて我々に語った言葉」として反論する(16節)。
  そして大集団の女たちは、エレサレムの災禍は「天の女王に香を焚くこと」をしなかったのが原因だったので、今ここで「天の女王に香を焚くこと」を止めることはできないという(17~19節)。
 
  20~30節 エレミヤの重ねての警告
  24節「エジプトにいるユダのすべての人よ、主の言葉を聞け」26節でも繰返している。かつてのモーセのようだ。

  28節「…わたしの言葉か、彼らの言葉か、どちらが本当であったかを悟るであろう」。口語訳「わたしの言葉が立つか、彼らの言葉が立つか…」。歴史を支配する神が真実を証すると語り、「わたしの告げた言葉が実現する」その時を預言者は確信する。