鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Dan Tobacco - The Mellow Mallard

2023年04月22日 | パイプタバコ
2023年 4月

今回のブレンドは Dan Tobacco - The Mellow Mallard(マラード)


私の買った缶には Mellow の文字は印刷されておりませんが どうやら今は The Mallard というのが
正しい名前であるそうです おなじもののようですが 近年のものの方が甘さがトーンダウンしているようです


ストレートバージニアということですが
ダンの製造なので 少し味が濃いイメージになります
実際喫ってみますと 前回の Erik Stokkebye の 1855に比べて味が濃いです
甘さはそれなりにあるのですが少しナチュラルなテイストに欠けるような気がしました
その原因を少し考えてみます

このブレンドを買ったいきさつは 先日新たに plus perique というバージョンが発売されたからになります
今までこのブレンド喫ったことがありませんでしたのでこたびは喫ってみることにした次第



Mallard(マラード)というのはマガモのことですが
何故にこの様な名前が付けられたのか気になりましたね


缶にはこの様にカモの仲間である マガモが印刷されているのですが
このブレンドの特徴がマガモに似ているからかと思いました…(*'ω'*)


この写真を見ていただければわかるのですが

これは先日写したマガモのオスの写真になります
この頭の部分の色合いと光沢が(緑青の鮮やかな色合い)大変美しいのですが

どうやらこの頭の色合いの特徴が当ブレンドの特徴を示唆しているのかと思います

緑は清涼感 クールなイメージですが
当ブレンドにもそれを感じる次第です


サビネッリのブルネロフレイクはストレートバージニアではありませんが
それに準ずるような強い清涼感を感じました

あちらはマケドニアのオリエントによるものだと書かれていますが
こちらにはそんなものは入ってませんので
この私の想像するところによりますと
このブレンドのバージニアの大きな特徴であるアフリカは Zambia(ザンビア)のブライトの特徴であるか 
あるいはミントがらみのハーブの存在を強く感じた次第です

本当のところはよくわからないのですが
説明には何も添加されてはおらず TRDC のレビューを見てもどなたもそのようなことは書いてないので
単にバージニアの特性かと思いもしますが ダンタバコということでもあり
なにがしかの着香というのではない何かが 入っているのかと考えました…(-.-)

蓋をあけると




先の 1855 と似たようなカッキリとしたブロウクンフレイクが出てきますが
こちらの方が少し色に茶が濃いように見えます

その事は Zambia のブライトと ブラウンのバージニアが入っているからになりそうです
ブラウンは少しニコチンも強そうで 1855に比べて少し強さを感じますし
味の濃さも感じるようです


どちらのブレンドも甘いのですが
あちらはもっとナチュラルなものを感じるのですが
どうもこちらのブレンドは少し作為的な甘さを感じるようです

そこいら辺に関して思いつくままに書いてみたいと思います


感想

比較対象となるのが 1855 なのですが 先日喫ったばかりでもありますし
どちらもブライトバージニアのブレンドであることがその大きな原因ですし
どちらも同じような乾燥具合とブロウクンフレイクであることによります


ただ当ブレンドには ブラウンのバーにニアが入ってますので味に複雑さがあるようです

このブレンドも解さないで そのまま軽く詰めて喫うのが良いと思いました
そうしますと 簡単に火も付き最後まで静かに燃えてくれます

このブレンドもレッドによる 小麦とかパンのテイストはあまり感じませんのですが
軽い酸味はあるようです そこが味の濃さになります
造りは丁寧で 雑味のあまり感じない手の入ったブレンドとなっているのは
それなりの評価の元となっておるのがよくわかります

ただこの私には当ブレンド
ちょっと味が濃いのも含め あまりナチュラルなものを感じません…
なので少し飽きがくるブレンドかと思いましたね あまりホッとしないんだよね





点火とともに
ザンビアのブライトの強いレモンシトラスが立ち上がるのですが
清涼感が強く感じられます ミントでも入っているのではないかと思うくらいの強さですが
口に残りませんので ミントがらみのハーブの存在を感じた次第です

レビューにはその事はどなたも書かれていませんが
スパイスの存在とだけは書いている方が多いようです


シトラスとともにグラスのテイストと軽いヘイのテイストも感じるのですが
レッドのピカンティな酸味というのはないのですがかすかに酸味はあります
その事に関してどなたかがイチジクの存在を書いてますが この私には感知できないところになります

全体を通してしっかりと甘さを感じることになります
この甘さはブライトによるものかとは思うのですが
どうもこの私はそこに honey の存在を感じてしまいますね すぐにそれを感じるのですが蜂蜜特有の少し鼻につく独特の花の香りがその原因になります

その事に関してもどなたも書かれていませんね…
あのJimInks さんも触れておりませんが ペリク入りの方には honey の存在を書かれているようです



このブレンドもつくりは丁寧ですから
気になる雑味というものはありませんので美味いタバコになります

バージニアの甘さと 強いシトラスの清涼感に包まれた喫い味となりますが
全体に味が濃く 1855 のようなナチュラルな爽快感を感じないのは
そういったことが原因かと思います



どうやらこのブレンドは
この私が考える素朴でナチュラルで飽きの来ないブレンドとは違うようです
それなりに美味しく メンソールたばこのように気分転換には良いと思いますが
ずっと喫っていられるタバコではないかと思いますね


そんな感想となります
それでは また
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Erik Stokkebye - 4th Generation 1855

2023年04月20日 | パイプタバコ
2023年 4月

今回は Erik Stokkebye - 4th Generation 1855">1855


今回のブレンドは エリックのひい爺さん〈大祖父)にあたる Erik Petaer Stokkebye の誕生日を記念してのブレンドとなります
1882年に彼の家系で初めてタバコ業を始めた言わば創業者となります
当初はパイプたばこではなく シガーと嗅ぎタバコが主流だったようですが
彼のタバコに対する情熱が評判を呼び デンマークに店を増やしました
このひい爺さんの成功が 後の孫であるPeter Stokkebye のパイプたばこ事業につながります
(Erik のお父さんですね)

4代目Erik Stokkebye をアメリカで新しく立ち上げたのは 4代目のErik さんになりますので
彼は このひい爺さんがナチュラルなバージニアタバコが好きだったことからこのブレンドを発売しました


このブレンドは 実に美味いブレンドで
ナチュラルなブライトバージニアたばことなっています
1882年の このブランドの基礎となった創業記念タバコのEnglish ブレンドとともに人気も高いようです
また前回の 1831 もじつに美味いブレンドとなっていますので
今回は買っていませんが 1882 とともに 1855 1931 が4代目Erik ブランドのマストアイテムに
なるのかと思います

1882はオリエントの入ったEnglish ということですが この私は何の疑いもなく
PS で有名な Balkan Supreme を思い浮かべるのですが 違うかもしれませんので
一度試してみる必要がありそうです

また今回は 先日発売になったばかりの(もう売り切れたようですが)
C&D とコラボのスモールバッチである Resolution も買っていますのでそちらも楽しみではあります
ただ またいつものC$D の例のヤツか…という感じは否めないようですが……



このブレンドは STG で製造しているということですから
オーリックの工場で PS のラインによるものと似た感じなのかと思ったものですが
そうではなく もっと高級感のある実に美味いブライトバージニアたばことなっております



 




蓋をあけると カッキリとした硬めのブロウクンフレイクが出てきますが
黄色みが強いバージニアとなってます
乾燥はしっかりなされていますので このまま揉まないで軽くパイプに詰めて火をつけます




あまり指で押さない方がいいです
何度目かの点火で静かに燃えてゆきますが 火持ちは悪くありません
静かに喫ってやると 極上の甘さが味わえます



感想

湿気はあまりないのですが 硬いブロウクンフレイクのまま詰めますので
一度で火は付かず 何度目かの点火で静かに燃えだしますが
このままの状態でクールスモーキングだ出来ます

この硬めのブロウクンフレイクというところがこのブレンドの工夫となります
またこのブレンド ブライトバージニアがほとんどを占めていると思われ
上質な砂糖のような甘さが素晴らしいです

OGS や LNF などとも違う雑味のないブライトの甘さがひときわ印象に残りますね
ヨーロッパのバージニアフレイクでは 加熱されたダークバージニアとか
レッドバージニアの酸味のある旨味を含む甘さが主流ですが
このブレンドに関するとそういったものは感じられず
熟成されたブライトバージニアの風味のみを感じるようです


そこがまず最初に感じるところになります
このブレンドかなり甘いのですが
軽いレーズンのような甘さを伴う酸味も感じますので
結果的に飽きの来ない極上の甘さを持った喫煙経験となりますので
素晴らしいと思います


点火とともに
レモンを連想させる シトラスの風味を感じます
バージニアに特有のそういった香りになります
グラスの風味もありますが強いものではありません
ヘイに関しても軽いものですから レッドの存在を感じるわけではないです

レッドに特有の旨味を含む酸味のあるまろやかな甘さというものはほぼ感じませんので
このブレンドにレッドは使用されていないような気がします


しかしそんなブライトバージニアだけのブレンドならば
ただ甘いだけの含みのない味わいになるのかと思いますが
そうではなく 軽い酸味があって砂糖をまぶした干しブドウのような
そういった風味も感じるので 実に飽きの来ない喫いやすさがあります
いくらでも喫ってしまえるタバコです


このブレンド 
砂糖のようなそれでいてナチュラルな舌に残らない甘さがすこぶる強いのですが
それに関しては トッピングに honey を使っていると言われる方がたくさん見られます


しかしこの私はそれを確認できません
確かにすこぶる甘いのですが カラッとしていて舌に残るものはありません
また蜂蜜にありがちな独特の鼻に付く風味というものも感じられませんので
事の真相はよくわからないところです
ただ使用していてもごくわずかであるというところでしょうか

Mac のVirginia №1 と同じような味付けであるとおっしゃる方もおり
あのJimInks さんも軽い honey が使用されているとおっしゃり評価も低いのですが
この私はそうは思わず 私の評価はすこぶる高いです…。


ある方が Erik さんにメールでそれを尋ねたところ返信があって
一切蜂蜜は使用していない   ということだったようです
全くナチュラルなバージニアだけを使っているとのことでした



いやぁこのタバコ実に美味いです
喫い味は全く強くはありませんが それなりにニコチンも感じられます
レッドの酸味や旨みの部分はないのですが

なんといってもすこぶる上質の甘さがぐんぐん押し寄せます
それでいて雑味もなく実にさっぱりとしています
レッドは感じないのだけれど レーズンのような風味と軽い酸味もあって
ただ甘さだけというのではなく 少し深みも厚みも感じられますので
いくらでも喫ってしまいそうな飽きの来ないブレンドになっているようです

予想以上というか
かなり美味いブレンドになるかと思います
ナチュラルで飽きの来ないブライトバージニアブレンドとして
お勧めします

今はあまり目に欠けないタイプのブレンドであり
バルクでは見かけるようなタイプになりますが
出来はかなり良いと思いますね

ラットレーのオールドゴーリィを少し思い出しましたが
もっとシンプルで 単純にもっと美味いブレンドかと思いました
年寄りには向いているかもしれません


そんなお話  それでは また
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Erik Stokkebye - 4th Generation 1931

2023年04月17日 | パイプタバコ
2023年 4月


今回は Erik Stokkebye - 4th Generation 1931


1931年は Erik のお父さんである Peter Stokkebye の生まれた日であり それを記念してのブレンドです
パイプたばこを大々的に発展させたPeter ですので 今のパイプたばこ喫いには切っても切れない功績を残したのも彼と言えそうです
今は彼の名前の付いたブレンド名も工場も STG の管轄となっておりますが
PS のブランド名でOrlik の製造するバルクタバコとして今も広く世間には流通しております

彼のお父さんの好きなタバコは Navy Flake だったようですから
それで有名なNac Baren に製造を委託したのは納得がゆきます


このブレンドは STG ではなく Mac が作っているのはそういったことが理由かとは思いますが
彼の今販売しているバルクタバコもMac で製造しており
そのことは 北米のNewminster-Srokkebye の関係が大きくかかわっているようです
(Newminster はマクバレンが製造しており Erik Stokkebye とはつながりがありました)


なんにしても Mac Baren の Navy Flake を強く意識したこのブレンドですが
それ以上に出来はすこぶる良く もっと甘さも強くバーにニアも利いてバーレィが控えめな印象です
Mac Baren - Navy Flake


このブレンド
フレイクの形態も缶の体裁もすこぶるMac のそれとよく似ており
喫ってまず一番に思い浮かべたのは やはりMac の Navy Flake になります

元よりこの私 Mac のそれは高い評価を持っておりましたが
あれよりももっと喫いやすく 甘さもしっかりあってクセがさらに無くて
とても喫いやすい美味いブレンドになっております
なので この私はこちらのブレンドが気に入ってます

説明には アメリカのバーレィとバージニアを使用していると書かれておりますが
納得のゆく部分もありますね。



 



2012 とは違ってもっと濃い色のフレイクになりますが フレイクの形態は同じ感じになります
ただし STG ではなく Mac で作っているところが違います

葉組は
Black Cavendish, Burley, Virginia
ということになり Honey のフレイバーが着いていると書かれております
それ以外は ナチュラルな原料のみということになっておりますが

キャベンディッシュのところに かすかな香りが着いているようです
その事は 缶を開けて臭いを嗅ぐと エリンモアやNavy Flake に通ずるような
いわゆる猫のションベンのような独特なニオイを感じたからになります
一体それが何なのか窺い知れませんが 独特なフローラルな香りとか何かの味とかいうものになっているわけでもないようです(よく感知できないと言った方が良いですが…)

なんにしても あまりフレイバーも感じられず 甘さだけが強まったとてもナチュラルで素朴な印象を
持ちました 嫌な癖も雑味もないのでとても素晴らしいブレンドになっておりますね

Mac のNF に比べ バーレィはより穏やかで バージニアのシトラス グラス ヘイ そして甘さも
存分に感じられる よりバージニアに傾いたブレンドになっているようです
とても美味いと思いますね

このブレンド100g缶だったのですが 美味くてもう無くなってしまいそうです
レビューの為に少し残しておいたのですが四角い緩い缶なので カッサカサになっていました
それでも美味いのですが もう少し湿気があった方がよりしっくりします



点火とともに
まずやって来るのはバージニアによるシトラスの香りです
そのレモン風味のシトラスとともに グラスとヘイの香りもやって来ますので
ブライトとレッドのバージニアの存在をしっかり感じることになります

すぐにしっかりとした甘さがやって来ます
砂糖のように甘いのですがしつこさがありません
この甘さはバージニアと 説明に書かれているような蜂蜜の甘さなのかもしれません

しかし この私はこの甘さが蜂蜜のようなクセもなくあっさりとしているように感じますので
これはブラックキャベンディッシュから来ると思われる モラセスのような甘さと感じ入ります
ですから蜂蜜とは確認できません…



最初にこのベースがあって
すぐに全体を包み込んでゆくのがバーレィの風味になります
これがとても素晴らしいと思います


このブレンドのバーレィはケンタッキーの存在を全く感じさせませんので
バーレィのみということになりますが
これが実にいい

ボディはしっかりあるとは思いますが強くないです
喉に刺激のあるキックもなく実にまろやかなバーレィといえます

バーレィですから厳密にはまろやかとは言えませんが
無機質のドライ感のあるわずかなエグミを持った
さっぱりとしていながらバーレィ由来の酸味を少し感じさせる
そういった風味がバージニアを包み込んでゆきますね

バージニアとバーレィのバランスが実に良いと思います

このバーレィにはよく言われるようなココアとかナッツの香りというものを感じるわけではありませんが
実に素朴でしつこさのないドライ感が全体を包み込んでゆきますので
喫いやすいことこの上ありません

甘さもしっかりあるのですが
雑味も全くなく 心地よいバーレィのドライな風味が全体を引っ張りますので
いくら喫っても飽きの来ない実に旨いブレンドになってますね


PS の LNF もネイビーブレンドですが 少し飽きてくるところがありますしさっぱりはしてません
Mac の NF も美味いと思いますがもっとバーレィが飛び出していてさほど甘くないです


しかし当ブレンドは Mac のNF とつくりは似ていながら
それをはるかに超えるさっぱりとした甘さと喫いやすさがあります

Mac の HH Burley Flake も
STG の Erinmore Flake も

どちらもバーレィとバージニアのブレンドになりますが
どちらも香りがきつくて好みではありません


しかし当ブレンドの 1931 は実に美味いと思います
C&D のバーレィブレンドとはまた違ったテイストになりますが
C&D の大部分を含めヨーロッパのバーレィブレンドでは一番の喫いやすさかと思いますね
この私のお勧めのブレンドとなります

委託製造ですから値段が少し高いのは仕方がありませんが
このブレンドは美味いと思います
それでは また
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Erik Stokkebye - 4th Generation 2012 Anniversary Blend-②

2023年04月16日 | パイプタバコ
2023年 4月

今回は Erik Stokkebye - 4th Generation 2012 Anniversary Blend のレビューとなります

4代目 Erik Stokkebye の創業を記念してのブレンドとなりますが
エリックさんが55歳にての創業ということになります
製造はSTG ということですから Orlik の工場にて製造されたものかと思います
もとより Peter Stokkebye のブランドと工場はは今はSTG に売却されておりますので
彼も一時期は働いていた勝手知ったるOrlik への委託製造になるようです

ですからどうしても PS のLNF とかオーリックの ゴールデンスライスドとかのブレンドと被るのかと
思いましたが予想以上に上質であり 雑味のないまろやかな味わいはそれ以上の品質なのかと感じ入ります

前回の記事で 1982年のブレンドを エリックさんがお父さんの会社に再入社したのを記念したので
発売したのかと書きましたが よく調べるとそうではなく創業100年を記念してのブレンドとなるようです そこは訂正しておきます



このブレンドは50g缶なのですが
缶の裏側には

この様に書かれており 
どうやら 洋ナシのフレイバーが付いているようです
洋ナシから作ったペリー酒というものがありますがそれが使用されているのかもしれません



マクバレンのようなきれいな金色の紙に包まれていますが




とてもしっかりと薄くスライスされたフレイクが出てきます
やや湿気はあるものの簡単にほぐれてくれますのでとても詰めやすいです
ある程度雑にほぐして静かに喫ってやるのがこのフレイクを美味しく味わうコツかと思いますが
なんにせよ 燃焼は申し分なく静かに燃えてくれます


このブレンドストレートバージニアということですが
軽い洋ナシのような味わいがあります
それがこのブレンドの特徴となるのですが そう強いものでもなくあまり癖は強くありませんね


とても喫いやすいブレンドでニコチンもさほど強いわけではありません
点火と同時に強いシトラスを感じます
レモンの風味の清涼感を感じるのですが
それと同時にグラスとヘイの風味が立ち上がりますからブライトとレッドの混じり合った味わいです
洋ナシのような風味がありますが 強いものではありません


雑味もほとんど感じず LNF とかOGS とかに比べてもじつに喫いやすさがありますね
上質な軽い甘さがありあっという間に喫ってしまうところがあるのですが
比較すると甘さは弱いです もっと甘い方が良いかと思いますね
喫いやすい分だけ物足りなさも感じるところになります


ダークバージニア系の醗酵した小麦の風味も少しあるのですが
その分ダイナミックなタバコ感には欠けるところがありあまり甘さが来ませんので
どうしてもおとなしい印象です


C&D のCRF 等少しピカンティな酸味のあるバージニアをを喫いすぎているせいか
雑味もなく喫いやすいのですがどうしても物足りなさを感じるところが
このブレンドの評価があまり高くない理由かと思います




このブレンド
一番最初に思い出したのが
Fribourg & Treyer - Cut Virginia Plug になります

あちらはドイツのコールハスで製造しておりますから
形態は似ておりますがもっと味が濃いです

あちらはオレンジのテイストが付いておりますのでもっと酸味もありダークバージニアの風味も感じるのですが 当ブレンドのアロマはもっと穏やかであり味も薄いと言えます

その辺りが好みを分けるのですが どちらかといえば当ブレンドの方がよりナチュラルなテイストで
この私はこちらの方が好感を持つのですが
いかんせん 物足らなさが残ります



バージニア自体よく熟成された雑味にないものを使用しているとは思いますが
洋ナシのフレイバーは好みの分かれるところです

LNF や OGS よりも上質で美味いと思いますが
マクバレンのHH Pure Virginia に比べると見劣りがします
もっとブライトの甘さを利かせるかした方が良いかと思います
どちらかというと少し中途半端なイメージになるのが残念でしょうか
とても喫いやすいんだけどね

まだレビューはしてませんが 1855 と 1931 は素晴らしく美味いです

そんな感想になります
それでは また
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Erik Stokkebye - 4th Generation 2012 Anniversary Blend-①

2023年04月15日 | パイプタバコ
2023年 4月

久しぶりのレビューとなるのですが
その前にこの Erik Stokkebye 4th Generation とはなんぞや? というお話です

パイプたばこに関して言うと STG(Scandinavian Tobacco Group) の中には
OrlikPeter Stokkebye がその傘下にあることはわかっています
あの旧ダンヒルタバコも今はSTG がその権利を買いPeterson より販売されているのですが
Peterson はSTG の傘下にあり 製造を担当しているのはOrlik であることはわかっておりますね

今回登場する Erik Stokkebye 4th Generation が STG とどのような関係にあるのか気になりました


冒頭のタバコは最近手に入れたErik Stokkebye 4th Generation の缶入りになりますが
以前このブランドのバルクタバコを喫っております
Evening Flake
Afternoon Merange
こちらのブレンドはMac Baren で作っていますので PS のLNF とも少し味わいが異なり味が濃い目に感じました

名前からして Erik Stokkebye と Peter Stokkebye が関係ないとは思えませんから
どうしてもその関係と Orlik との関係 STG との関係も気になった次第です


そこでこの Erik Stokkebye 4th Generationを少し調べてみまたのですが
それには良い記事がありました
Erik Stokkebye: The Fourth Generation
March 3, 2023 by Chuck Stanion in Tobacco Talk

この記事少しわかりにくいところがあるのですが 要約すると
Stokkebye 家のたばこ事業に関わった家長は4人いて
順に
Erik Peter Stokkebye 1857年生まれ ひい爺さん(今のErik から見て)
  1882年に デンマークのオーデンセに店を出します
  当時は嗅ぎタバコとRYO シガーをメインで作っていたようですがそれが評判になり店を増やします
  
  こちらがその店になり 去年のバカ高いスモールバッチの絵となります

Erik Paul Stokkebye 1897年うまれ 爺さん 
  親の仕事を引き継ぎますが目立ったことはしていません

Peter Stokkebye 1931年生まれ 父親
  パイプたばこはこの方の時に劇的に進化して会社も大きくなりました
  あのとても有名なデンマークのバルクタバコのPS はこの方が立ち上げたものであり
  1970年にこのバルクタバコの工場をデンマークに作りました
  (これが後のOrlik の工場になるのかと思うのですが…?)
  地図を見るとオーリックの工場とオーデンセはかなり近いのでそう思いますね
  それを北米に供給するため 1979年に北米に渡りPS のタバコを輸入する販売会社を立ち上げます

  しかし1994年に デンマークの会社と工場はSTG に売却することになりました
  かなり条件が良かったのかと思いますね 
  STG はその時に Orlik を立ち上げるのですがPS はOrlik の子会社になりどうやら今は
  PS のバルクはOrlik で作っているようです

Erik Stokkebye 1957年生まれ 本人
 
  このかたになりますが 2000~2005年までOrlik で働くことになります
  すでに父親もこのかたもデンマークを引き払ってアメリカに住んでおりましたが
  アメリカで父の立ち上げた販売会社には 1982年に入社するようです この記念タバコもあります
  2003年にお父さんも亡くなって Orlik も北米の販売会社から2005年に手を引くのですが
  彼はそれを続けるかどうかの選択をSTG より迫られますが 彼はOrlik から退社して
  彼独自のブランドを立ち上げることになったのが 2012年のことになります
  その時を記念したブレンドが こちらの
  
  ブレンドとなります 
  それ以降現在に至るまでこのブランドは続いているのですが ブレンドの製造は委託で
  おもにSTG のOrlik で作っているようですが マクバレンも関係しているのかもしれません

  彼は今サウスキャロライナのシャーロットに店を出し住んでいますので 
  原料はの調達などもやっているのかもしれませんね



タバコに関わった彼の家系には 4人のErik がいたことから
彼はこのタバコのブランドを 4代目 Erik Stokkebye にしたそうです

このブランドのブレンド名は 彼らの誕生日を記念したものと
1882年の孫爺さんの創業年
1982年の おそらく本人がお父さんの会社に入社したとき
2012年の このブランドの創業年
になるかと思います
それに スモールバッチが加わることになります

あの入れ物のバカ高いスモールバッチは買いませんでしたが
こたびの C&D とコラボのスモールバッチは買っております(値段が高いけどね…)
Erik はシャーロットに住んでいますので C&D との関係も納得がゆきます
今はアランゴと提携しているようでそれならば少し納得がゆきます
アランゴのバルカンシュープリームは PS のそれと全く同じものかと思いますので…。


何はともあれ 歴史と素性がわかりましたので後は味となります
次回は 味の感想となります
それでは また   
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Drucquer & Sons - Casbah

2023年01月21日 | パイプタバコ
2023年 1月

今回は Drucquer & Sons - Casbah(カスバ)


Greg Pease さんのブレンドによる C&D 製造の Drucquer & Sons ブランドになります
いまだに意欲的なGreg Pease さんですが やはりクランブルケーキになっておりそこのところが効いているのかかなり美味いブレンドになっていると思いました



説明を見ると Balkan の伝統的手法によるブレンドになっているように書かれているのですが
ラタキアも(ダブルショット)と書かれている通りしっかり効いており
オリエントもかなり効いてはいますが
どちらかというとラタキアがたくさん入っているのかなというところになります

TRDC の分類ではEnglish ということになっていますが この私の感覚ではかなりBasma のオリエントも効いておりバージニアもしっかりその存在感を出しており
ラタキア自体はしっかり入ってはいますが程よい利き方で 出すぎることもなく
実にバランスのとれたとても喫いやすいブレンドになっているかと思います

GLP におけるQwiet Nights のラタキアを少し減らし その分オリエントとバージニアの比率を少し上げた感じのブレンドになりますから
ペリクは入ってませんが
Qwiet Nights とWestminster の中間位の味わいになるかと思います

その際に 前者はどちらかと言えばラタキアを 後者はバージニアがメインになりますが
当ブレンドは オリエントとラタキアがメインになるところが前者に近いですが
前者よりラタキアはおとなしくその分Basma のオリエントの存在をより感じることになります


QN もWM もどちらも美味いブレンドになりますから当然のことながら当ブレンドも美味いです
その際にクランブルケーキになっているというところも大きな利点になるかと思います
軽くて喫いやすいのですが味も濃い目で その恩恵はこの形態によるところが大きいのかもしれません




100g缶になっておりますので




この様な約50gのブロックが 丁寧に2段に厚紙で仕切られて入っているのは
C&D 特有の丁寧なつくりになってます




さてここでこのブレンドの名前になりますが
この私は子供の頃に歌をすぐに思い出すことになります
緑川アコ という女の歌手が歌った曲になりかなり流行りましたね
それがカスバの女という曲で 調べてみると1967年のことになります
竹腰ひろ子も歌っていたな…競作ということになります


今でもその歌詞は浮かぶのですがとっても多国籍チックな歌で(昔日本映画ではよくあったんだよね どこの国だかよくわからん映画が 裕次郎とか小林旭とかね…)
いい歌なんだけど子供が聴いてもよく意味がわからんかった
カスバっていったいなんじゃろか…?

子供の頭では カスのたまり場 かと思ったものです
歌詞を拾うと
ここは地の果てアルジェリア どうせカスバの夜に咲く とありますから
アルジェリアにカスバはあるんだな…とおもうわけです

花はマロニエ シャンゼリゼ 赤い風車の踊り子と とさらに続きますから
パリから逃げてきたんだな と思うわけです(思い出してるんだな)

そしてさらに 
明日はチェニスかモロッコか ……外人部隊の白い服 となって終わるのですが 戦争が絡んでいるのかなと思うのですが何のことやらよくわかりません…

でもやはりフランスから逃げてきた人たちのたまり場というか吹き溜まりがカスバであるような歌詞になっているかと思います


実はこの歌 1937年のフランス映画でジャンギャバンが主演の 望郷 をモチーフにしたそうです

若かりし頃のジャンギャバンになりますが フランスから犯罪を犯し逃げてきて
このカスバに隠れていた模様です その恋の結末を映画にしたようです

それをイメージして日本で歌を作ったのが
1955年にエト邦枝さんがそれをレコード化したのですがまったく売れなくて
1967年に緑川アコさんがそれをカバーして大ヒットしたようです



しかし カスバという地名はなく
どうやら街の形態のことを指すようです

カスバ
アラビア語で城塞(じょうさい)のこと。とくに北アフリカやスペインに残る、中世および近世につくられた太守、首長の城塞をいう。一般に小高い丘陵や段丘上に位置することが多い。城壁に囲まれ支配者の居館や兵営などがあり、その歴史的建築美から、モロッコのラバトにあるウダイヤ・カスバやフェズのカスバのように観光地になっている所が多い。広義には城塞だけでなく、周辺にある城壁に囲まれた市街地、すなわち城郭都市全体をいう場合がある。アルジェやチュニスのカスバはその例である。19世紀以後の植民地時代、北アフリカの諸都市では城郭都市の周辺に新しくヨーロッパ風市街地がつくられた。密集したアラブ風市街地区と広い街路をもつヨーロッパ風市街地区との対照から、城館の有無にかかわらずアラブ風市街地区を含めた旧城郭都市全体を、ヨーロッパ人はカスバとよぶようになったと考えられる。アラブ人はアラブ風市街地区をカスバと区別してメディナMedina(アラビア語で町、市街地の意)とよぶ。
アルジェのカスバは映画『望郷(ペペルモコ)』や『アルジェの戦い』の舞台となり、よく知られている。


映画になったところのカスバは

アルジェリアのアルジェの市街地にあり

 





傾斜のキツイ斜面に立てられた家が重なり合うように建てられた城塞になっており
真田の城下町のように迷路のようになっているそうです


しかしながら
映画や日本の歌では 犯罪者の吐き溜まりのように描かれていたこのカスバですが
どうもそれは大きな誤解で フランスの統治に反抗するアルジェリアのレジスタンスが身を寄せていたところになり アルジェリアの人々にとっては真逆の解釈となるようです
そんな話




 
ようやくここで
たばこの 感想 を簡単に

このクランブルケーキは程よい硬さになってますので 角のところから指先で引きちぎり
さらに指先で軽くほぐして詰めることになりますが さらに乾燥させる必要はありません
葉っぱ自体には圧がかかっていますので 軽く詰めて点火します硬く詰め過ぎないのがコツですね



点火とともに
少しウッディでスモーキー そしてターリーで少しスパイシーなラタキアの香りを感じるのですが
その香りに乗って素晴らしい甘さがやって来ます

少しフローラルでハーヴィー そして少しフルーティでもあるそういった甘さになりますが
バージニアの甘さに たっぷりとオリエントの甘さと香りの乗ったそういった甘さになります
この甘さが当ブレンドの秀逸なところかと思います


ペリクは入ってませんが レッドバージニアのタートなところも程よく感じます
ラタキア自体はしっかりとその存在を感じますが強すぎることなく程よい感じに思うのは
このブレンドの甘さと実に釣り合いがとれているからになります


このブレンドオリエントの存在を強く感じるのですがさほどスパイシーさを感じるわけではありません
柔らかな角のないエターナルな素晴らしい甘さを感じるのは
このブレンドのターキッシュからではなく Basma のオリエントによるところが大きいのかと思います
そうしますとイズミルのターキッシュよりも どこのものかはわかりませんが Basma の比率が多いのかと感じ入りますね


オリエントの香りの広がりの中で 焼き芋のようなマロンのようなそういった甘さを感じるのは
QN と似たところを感じます
このブレンドのオリエントは美味いと思いますね

ラタキアとオリエントがメインのブレンドと言えますが
思った以上にバージニアもその存在を感じますので
とてもバランスの良い WM に似た作りになっているのかと感じますが
オリエントもラタキアもより存在を感じるのはQN によく似たところです


ニコチンも強いわけではなく 味も濃いのですが重さは全く感じませんから
とても喫いやすく飽きの来ないブレンドになっていますね
なんボウルでも続けて喫ってしまえるほどのブレンドかと思います
予想に反してかなり美味いブレンドかと思います
お勧めのブレンドになります


ここで気づいたのですが このブレンドの喫いやすさと味の濃さの原因の一つとして
トンカビーンズの存在を考えました
どうもこのブレンドには僅かなトンキン(クマリン)の存在を感じてしまいますね

スーッとする清涼感と 濃いこのブレンドの少しバニラを感じさせる甘さには
それの存在があるのかなと思いました
GH のブレンド群にも頻繁に使用されるこのトンキンは 使用の仕方にもよりますが
この私の好物でもあります


なんにしてもこのブレンド とてもバランスがよく強くないのに味も濃くとても喫いやすいし美味いです
100g缶などすぐに喫いきってしまいますね
とてもお勧めのブレンドになります

それでは また
コメント (2)
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Sutliff Tobacco Company - Cringle Flake (Holiday Edition 2022)

2023年01月11日 | パイプタバコ
2023年 1月

今回は Sutliff Tobacco Company - Cringle Flake (Holiday Edition 2022)


このクリングルフレイクは 2019年から始まったマクレにおける クリスマスチアを目視した
Sutliff 版のそれとなります
なのでクリングルという言葉も クリスマスプレゼント的意味合いになるようです(赤いリボン)

オールドベルトのレッドバージニアを原料にした 美味いバージニアブレンドとなりますが
マクレのものと違うところは マクレのそれがストレートバージニアに特化しているのに対して
サトリフのそれは VaPer であるというところになります

初年度こそ ストレートバージニアだったのですが
翌年からは 2003年産の あのセントジェームズパリッシュのマーク・ライアンさんの所有する
ポッシェ農園にて製造された純正ペリクを使用しているところが大きな特徴となります



そのことは TRDC によりますと
① Cringle Flake (Holiday Edition 2019)
② Cringle Flake (Holiday Edition 2020)
③ Cringle Flake (Holiday Edition 2021)
④ Cringle Flake (Holiday Edition 2022)

それぞれレビューがあがっているのですが(2022年のものはまだ上がってません…)
この私は 2019年のものは喫っているのですが2020と2021年のものは喫っていません
まあいいか と思ったことがその理由ですが 今回はまた買ってみました

2019年の物のレビューはこちらになります

この時はやや辛口の感想となりましたが ペリクの代わりにイチジクやプラムのフレイバーがついており キャベンディッシュタイプにストーブされたレッドバージニアに 酢のような強い刺激を感じたのもその原因となります
ややダークに傾いたそのバージニアの風味が本来のダイナミックなオールドベルトのレッドバージニアの
風味を損なうような気がしたものです

①の2019年のもののレッドバージニアについては いつの物であるかは記載されていませんが
喫った感じにおいては そう古いものではなさそうです
それ以降のものと比べてよりビビッドなバージニアの風味がするようです

②の2020年のもの
2003年のMark Ryan さんの純正のペリクが使用されており レッドバージニアも10年熟成されたものが使用されているようです

③の2021年のもの
ペリクは同じものが使用されていますが バージニアはさらに10年古いものが使用されているようです


そしてこたびの ④の2022年のものには
やはり同じペリクと 2001年のレッドバージニアが使用されていると書かれています
そうしますと 仕様的には前年のものと同じことになるのですが
どうもバージニアに違いがあるような気がします



缶の裏側には

この様な記載がされていて
原料のことが書かれていますが細かいことはよくわかりません


TRDC の説明には何も書かれていませんが SPDC の説明には
The fourth installment of Sutliff's highly anticipated, seasonal pipe tobacco, Cringle Flake 2022 is a blend of aged, partially stoved, 21-year-old Red Virginias and 19-year-old Perique. This incredible holiday mixture presents an exceptional flavor right out of the tin with a deep richness sure to improve even further with additional age. Contributing to that mature flavor, the flue-cured leaf has undergone a unique secondary fermentation process, steamed for one hour before being combined with the aged Perique and pressed and cut into flakes. Naturally sweet with spicy, piquant undertones, the result is incredibly complex with notes of stone fruits, earthy spice, and molasses.
この様に記載されており
キャベンディッシュにしたレッドバージニアを1時間加熱してから ペリクと混ぜているようです


2019年のものと 2022年のものを喫ってみて気が付くのは
ダークバージニアがメインのブレンドであるということになります
先日喫ったマクレの Blackwoods Flake はケチャップ臭の強いよく熟成されたレッドバージニアのブレンドになりますが
このクリングルも ケチャップのニオイはするわけではありませんが 酢の刺激のよく効いたブレンドになっていて その事はストーヴされたレッドバージニアの強い関与を示唆します


あまりに酸味が強いので 本来のダイナミックなレッドバージニアのタバコ感とかヘイの風味
グラスの風味などは影を潜め 
2019年のものにはイチジクやプラムのトッピング それ以降のものには純正のペリクがより
その酢の酸味を強める働きをしますので CRF のようなものとは違う味わいになります

そこがこのブレンド群の問題点であり特徴になるかと思います


当ブレンドは



厚めのフレイクになっており さほど色は黒くはありません
なのでダークバージニアの程度は少ないのかと言えばどうもそうではないようです

喫ってみればわかりますが どうも今回のブレンドは 20年熟成させたバージニアだそうですが
本来のバージニアの風味に欠けるような気がします

ペリクはとても素晴らしいですし バージニアも長期熟成によりまろみが出てよいのですが
肝心のレッドバージニアの風味が物足りません…
バージニアの味に深みがないんですね 出汁ガラみたいな風味でしょうか……



このブレンドのバージニアは マクレの Blackwoods Flakeのようなビネガーの酸味がありますが
大きく違うところは あちらにはもっとレッドバージニアの柔らかな風味と旨味を感じます
当ブレンドにはまろやかさはあるのですがそのレッドの風味に欠けるところがあり そこが大きな違いになります 当然マクレの方が美味いバージニアであると言えます


また当ブレンドのペリクは素晴らしいものがあって
すぐに思い浮かべたのは
Peterson - De Luxe Navy Rollsになります
しかし 大きく違うのはバージニアになります
あちらのバージニアはもっと甘く酢のような酸味はありません

当ブレンドのバージニアはあまり甘みを感じないようです
20年もかけて熟成させている割には甘さに乏しく 風味が抜けてしまっているように感じます
2020,2021年のものは知りませんが おそらく当ブレンドよりも美味いのだと思います

今回のブレンドはバージニアが違うような気がします
過ぎたるは及ばざる ということなのかと思います…





ちなみに今回は



こちらの2019年のものも一緒に開けてみたのですが(在庫を持っているので)



どうもこの2019年の方が バージニアに関しては味がピンとくるような気がしますね



ペリクは入ってませんが



色が濃い方は2019年のものになります
ブロウクンフレイクで やや硬めです

同じようにビネガー臭があり ペリクの旨みの部分はなく 刺激的な酢の風味は
今年のものと同じ感じになりますが
よりビビッドでドライクランベリーチックなフルーティさは健在で
オールドベルトのレッドバージニアを感じさせてくれるのは 2019年のものになります
粗さはあるのですが私はこちらの方が美味いと感じます

マクレのBlackwoods Flake は傑作ですが
この様にビネガー臭の強いブレンドは好みが別れそうです
このクリングルフレイクはそういったブレンドになりますので
もっとビネガー臭を控えめに バージニアの風味をもっと味わえるならば
素晴らしいブレンドになると思うのですが…

そういった感想となります
それでは また
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G. L. Pease - Bankside (Zeitgeist Collection)

2022年12月28日 | パイプタバコ
2022年 12月

今回は 先月新発売になったばかりの
G. L. Pease - Bankside (Zeitgeist Collection)


Zeitgeist Collection(ツァイツガイストコレクション)というのが新しいシリーズ名になりますが
このZeitgaisit という言葉 時代精神 というのだそうです

いったい何のことやらわかりにくいのですが
この記事を見るとよくわかります
Introducing Bankside, the Inaugural Blend of G.L. Pease's Zeitgeist Collection
SPDC ではお馴染みのChuck Stanion さんの記事になりますが

今より前のある時代においてもてはやされた芸術の現代的解釈 というアプローチを
たばこのブレンドにおいても取り上げた ということらしいです…
難しい話やな……((+_+))


Bankside (バンクサイド)
というのは 川岸の土地 という意味になり
缶に描かれている建物は

こちらになります
この建物は 1891~1981年まで ロンドンのテムズ川南岸で操業された
バンクサイド発電所 になります

参照
Bankside の地図

バンクサイドはイギリスのロンドンの地区であり、サザークのロンドン特別区の一部です。 テムズ川の南岸、チャリングクロスの東1.5マイル(2.4 km)に位置しています。ロンドン市の管轄外にあるため、この地域は禁止されていた活動や娯楽の場所として発展し、グローブ座の場所でした。ここ 数十年で再生を経験し、重要な観光地になり、ビジネス改善地区を形成しています。バンクサイドのスカイラインは、現在はテートモダンを収容している旧バンクサイド発電所によって支配されています。


この建物は発電所の廃屋を改装して テーモダン美術館になっており
周りはロンドンの有名な観光スポットになってます
ロンドンの下町とも言えそうです

黒い煙を吐き騒音を出すこの発電所が戦前戦後の時代の背景になりますが
そんな中で時代を投影した反抗精神も芸術も生まれたようです


タバコの世界のいい時代は 1960年代以前になるそうで
まさにこの発電所はその時代の象徴とも言えそうです

この新作タバコは
そのいい時代のVaPer に現代的解釈を加えた作品になっているようです


 


色の黒めのフレイクになっており どちらかと言えばやや硬めの作りです

葉組は
Kentucky, Latakia, Perique, Virginia 
となっておりますが
レッドとブライトのバージニアに
例のSt.James ペリクで味の深みを出し
さらにケンタッキーとラタキアで風味を追加していますので

味はより深みと複雑さを増し 時代を象徴する力強さが増しているのかと感じましたが
ペリクもラタキアもほとんど出過ぎるわけではありませんね
このブレンドで一番主張するのはケンタッキーになるかと思われます
しかしそのケンタッキーとて強いものではありませんので

いかにもGLP らしい 絶妙のバランス感覚を持ったブレンドになっていると思いました


実は今2缶目を喫っているのですが もうすぐなくなりそうです
それほど美味いのか? というとそういうわけでもないのですが
ハッとするような旨味を感じる時があって その理解に苦しむところがあります
総じてかなり美味いと思うのですが
ケンタッキーが複雑さを広げるようです
喫っているうちに美味くなってくるのを感じますね



感想
このブレンドの甘さはそう強いものではありません
というか甘くないわけではないのだけれど際立つ甘さはないと言えます

しかし甘さには深みがあり ブライトよりもレッドに裏打ちされたダークフルーツの甘さを感じます
その事は シトラスの香りよりもピカンティなレッドが ペリクにより強調された感じになります

かといってペリク自体も強く効いているわけでもなくいい塩梅に出過ぎず利かせている感じです

ラタキアの存在は最初の内はあまりよくわかりませんが
ボウルが温まって来てようやくその存在に気づくことになります

いつものラタキアブレンドとは違ってラタキア自体の働きも少し異なるように思われます
スモーキーでウッディでマスティなラタキアは一般的ですが
当ブレンドにおいてはその特徴も少しだけ残しながら
もっとオリエンタルな働きを感じるように思います
ハーヴィーで少しスパイシーで甘いオリエントの働きになります

ですからこのブレンドにラタキアが入っていると感じるよりも
オリエントが入っていると感じることになります

しかしやはりラタキアの存在は次第に感じることになります



そのラタキアよりはっきり感じることになるのはケンタッキーの存在になります
甘さとシトラスを抑え気味の紛れもない VaPer なのですが
そのVaPer のボディと追加の風味を前面に出してゆくのが 当ブレンドのケンタッキーになります

このケンタッキーが素晴らしい働きをします
このケンタッキーは強いものではありませんね
もっと香ばしくバーレィとオリエントを思わせるようなそういった働きになります

Greg Pease さんは強いケンタッキーはあまり好きでないことはわかっているのですが
New World Collection における
JackKnife Plug
Triple Play
の様なケンタッキーではなく

Cumbarland に使用されているようなケンタッキーになります

ダークでもっとアーシーでスパイシーな強さを感じるケンタッキーではなく
もっとバーレィ寄りのハーヴィーで木の実の香りのする軽さのあるケンタッキーになるでしょうか

実はこのブレンド Embarcadero のような
いやそれ以上の クルミのようなオイリィな香ばしさを感じるのですが
このブレンドにイズミルのターキッシュは入っていませんから
このケンタッキーから来る香ばしさになります これが強い
この風味が素晴らしいのですが

その風味はケンタッキーから来ると思われますが
どんなケンタッキーでもそういった風味になるわけではありません

このブレンドをじっくり味わってみると 
そこにはケンタッキーというよりも バーレィの存在を感じてしまいます

野草の風味を思わせるような少し酸味のあるドライな風味になります
キャベンディッシュの甘さも含んでいるのでしょうか

バーレィを火であぶることにより ケンタッキーになりますが
これがまた実に香ばしいです
ナッツの皮の部分を火で炒ったときに感じる香ばしさがこのケンタッキー独特の風味になるかと思われます
その香ばしさを分解すると バーレィの渋みとエグミに通ずるところを感じてしまいます


一般的に ナッティなケンタッキーとかバーレィと言われますし
ココアやチョコレートのようなそういった風味を伴うのがバーレィの大きな特徴になりますが

このケンタッキーに使用されているバーレィは素晴らしい風味があるようです


このブレンドにはオリエントは入ってませんが
フローラルな香りと香ばしさはケンタッキーが醸し
ラタキアはオリエントのような香りの広がりを感じさせるようです

ですから 本来のVaPer の風味にオリエンタル風のハーバルでスパイシーな香りが合わさり
さらにバーレィの風味も感じられる実に複雑な味わいのブレンドとなるようです
その際に ラタキアが強すぎるのはぶち壊しになりますし
ペリクが強すぎてもいけません
当然ケンタッキーも強いのはダメですから当ブレンドのは実に合っていると感じます


すべてはバランスの問題になり
Greg さんの職人技が光るブレンドかと思います

ケンタッキーが目立つブレンドでバージニア+ペリクはおとなしめですが
Cumberland よりも味が濃くてこの私は美味いと思いました(私的感想)

それではまた
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Cornell & Diehl - Burley Flake #5

2022年12月23日 | パイプタバコ
2022年 12月

今回は Cornell & Diehl - Burley Flake #5
こちらのレビューとなります

Flake に特化したバーレィブレンドがこのシリーズとなり 深みのある味わいが特徴となります
ドライなアメリカンという C&D の他の有名なブレンドのイメージとは少し違うところを狙ったものかと思います
今まで
2009年~2010年にかけてリリースされた4ブレンドを喫ってきたのですが
今回は 2018年に発売になったこのシリーズの最後の作品になります

今までのレビューは
Burley Flake #1
Burley Flake #3
Burley Flake #2
Burley Flake #4
この順になっております

今までのところ私的好感度では
#3≧#2>#4>#1
ということになっているのですが その差は微妙であって
どれを喫ってもそれなりにかなり美味いバーレィブレンドと言えます
喫いやすさとこの見の関係でこの様な順位をつけたものですがその差はわずかでしょうか


あまりにマニアックなこのシリーズ
強いというイメージがあるせいか ほとんど話題に上らないのも事実です
しかしこの私は結構気に入っており ニコチンもやや強めに感じますがそれほどの強さでもなく
何よりも味がしっとりとまろやかでクリーミィなところが気に入ってます

ライトとダークなバーレィに レッドとブライトのバージニアが合わさり
それにペリクの酸味やら ケンタッキーのフローラルな香ばしさが味を作ります
前回の作品ではラタキアも味を演出しましたので
このシリーズいろんな風味を楽しめることになりますが
基本となるベースは決まっており
基本は VaBurということで それから VaBurPer, VaBurKey, VaBurPerKey, VaBurLa
のバラエティが考えられることになります

これらのブレンド群 
ブレンドによってはバージニアもペリクもラタキアもしっかり利かしているように思われますから
GLP における VaPer +バーレィ、ケンタッキーのブレンド群と被る部分もあります

先日新発売になったばかりの Bankside であるとか Cumberland なども似たところがあるのですが
はっきりと違いを感じるところは バーレィの存在感になります
ダークとホワイトのエグミと酸味のある野草のアーシーな風味がこのシリーズの中心を支えていますので
そこが大きな違いとなります


ケンタッキーによるクルミのような香ばしさも感じられますのでそこは先日発売になったばかりの
Bankside に通ずるところがありますがやはりこのシリーズはこのシリーズでしか味わうことのできない
バーレィの風味を感じますので 貴重な存在になるかと思う次第です。

この様にバーレィが前面に出たブレンドは まさにC&D の真骨頂ですが
GLP ブレンドにおいてはそうではなく Greg Pease さんはバーレィそのものはあまり多用せず
わずかにストーブの甘いケンタッキーを使用する傾向になりますので
そこが大きな違いになるかと思われます

しかしバーレィ好きの方にはこちらのC&D のこのシリーズは GLP 好きの方にとっても
好まれるブレンドになっているかと思います それだけ繊細なつくりになっていると感じます。




さて この#5は随分と時間が経ってから発売になりましたが
以前のものとは違い あの髭のジェレミーリーブスさんが大きくかかわっていると思われます
なので彼の嗜好がブレンドには投影されているのかと思われますが
この私の感想では 以前のものより素朴さが失われているように思われます

喫いやすいことは喫いやすいのですが
バーレィの素朴な風味をあまり感じないように思います
そこがこのブレンドのイケてないところになるかと思いますが
それはこの私の感想となります



缶にはこの様に書かれているだけで
ライトとダークのバーレィに レッドとブライトのバージニアがあわさり
それに ケンタッキーが入っていると簡単に書かれておるのは シリーズの他のと変わりません





このブレンドは シリーズの他のと比べ 色が濃く(黒っぽい)フレイクがやや硬めになっています
なので簡単につぶれないので 少し解すことが必要になります
そこが他のとの違いになります


またティンノートは かなり酸っぱい香りがするのですが
ペリクは使用してはおりませんから この私がまず感じたのはラムのトッピングになります
点火をしても最初に感じるのは そのラムの香りとプラムのネイビーな香りになります

他のブレンドにはペリクが使用されていましたが 当ブレンドにおいてはその代わりに
ラムとプラムの味付けがなされていると感じた次第
 そこがまず気づいたことになります


ブライトとレッドのバージニアは甘さを運びますが
このブレンドのバーレィにもモラセスの香りを感じることとなります
#3にもそういった甘さを少し感じたのですが

決定的に違うのは バーレィの素朴な風味になります
#3でも#2でも素晴らしく素朴なバーレィのエグミと酸味と香ばしさを含んだ風味を感じたのですが
当ブレンドのバーレィはその風味に欠けるところがあります

当ブレンドはケンタッキーが多いのかと思います
フレイクの色も黒っぽいのでそう感じたのですが
このケンタッキーはあまり香ばしさを感じません…

ニコチンはさほど強いとは思いませんが 素朴なバーレィのエグミと香ばしさをさほど感じませんので
メタリックな Peterson の Irish Flake に似た感じになるでしょうか
もちろんあれほどケンタッキーは強くはありませんが
ケンタッキーをたくさん使用したブレンドはこの私面白みを感じません…


なので C&D のバーレィフレイクでありながら
その一番の肝であるバーレィのうまさをあまり感じませんので
そこが当ブレンドの面白みのないところになるかと思います

#3 に少し似た感じのつくりになっていますが
そこが決定的に違う部分で どうもこの私の好みには合わないと感じました

そこでこの私の評価を表すならば
#3≧#2>#4、#1>#5
ということになるでしょうか

もちろんいずれも美味いのですが 敢えて順位をつけるとするならばこうなります
#5 の順位が低いのは #3があるならば喫う必要がないということで
似た感じのつくりになりますが 私は#3が好みであるということです


素朴なBurley Flake は#1~#4 までということでしょうか
そんなお話ですが
このC&D のこのシリーズはバーレィの隠れた銘品かと思われますので
お勧めします

それでは また
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Cornell & Diehl - Burley Flake #4

2022年12月07日 | パイプタバコ
2022年 12月

今回は Cornell & Diehl - Burley Flake #4

フレイク状のバーレィブレンドであるこのシリーズ
今回が4番目のブレンドとなります
今まで #1→#3→#2 の順で喫ってきたのですが
今回のブレンドは ラタキア入りとなっていますので そこが大きな違いとなります


缶の記載には

この様に書かれており
A blend of dark and light Burleys and Latakia, with red Virginia for a touch of sweetness.
ダークとホワイトのバーレィにラタキアとレッドバージニアが入ったブレンドとなっているのですが

TRDC の詳細には
Contents Burley, Kentucky, Latakia, Virginia
この様に記載されておりますので困ります…
ケンタッキーが入っていることになっていますね


しかしこの私が喫ってみた感じではその存在ははっきり確認できず
入っていても極僅かなのかと思いました




1~3が2009年に発売され 翌年の2010年に 4が発売されたようですが
この1~4迄が 当初のバーレイフレイクシリーズだったと考えられます
#5においては 2018年のリリースとなりますので また違う意味合いがあるのかもしれません


思いのほか色は明るく



ほぐしやすいブロウクンフレイクのようなフレイクになっておりますが
いつものように ほとんどほぐさないで 軽く潰してから緩く詰めて喫うのがこのシリーズのお約束事と
なります その方が本来の美味さを味わうことが出来ると思いますね




こんな状態でも簡単に火が付き クールスモーキングが出来ます



このブレンド ラタキアが入っているのが大きな特徴になりますが
ケンタッキーはほとんど感知することなく ペリクも入ってません

ペリクが入らずダークとホワイト(ダークとライトと記載してあるのですが)のバーレィがメインのブレンドとして
この私は バーレィ的には#2によく似ていると思い
#2にラタキアを入れたのが当ブレンドなのかと思いました
バーレィとレッドバージニアの織り成す風合がそう感じさせましたが


実際にはラタキアがしっかり入ってますのでまた別の味わいになるようです


ラタキアがしっかり入っていると言いましたが
量的にはごく僅かでラタキア自体は全面には出てきません
しかし スモーキーでマスティ そしてウッディなラタキアはしっかり感知できますので
こういったバーレィブレンドにおいては ラタキアはしっかり認知できる方かと思います
例えば Epiphany などよりもしっかりラタキアを認識できるように思いました


そうしますと バーレィのたっぷりと入った軽いEnglish ということも可能かとは思いますが
そこはやっぱり バーレィのよく効いた基本の VaBur に落ち着きと風味を増すために加える
ケンタッキーとかラタキアが入ったブレンドになりますので

VaBur →VaBurKey →VaBurLa→VaBurKeyLa というブレンド構成を考えます
その際に ケンタッキーとラタキアは似た意味合いがあって
どちらも火で燻された葉っぱになりますので似たような風味を醸します
どちらも ウッディでスモーキーなのですが 原料の違いがその差を作りますね
ケンタッキーとラタキア両方が入っているブレンドにおいてはここで綱引きが行われます


バーレィに似た風味でありながらよりフローラルな香りとナッツの香ばしさを運ぶのがケンタッキー
オリエントのような甘さがありながらターリィなスパイシーさを運ぶのがラタキアということになります


どちらもスモーキーなところがあるのですが
より土臭いアーシーさを運ぶのがケンタッキーであり
かび臭い木の香りを運ぶのがラタキアということになります

ですから VaBur ブレンドにどちらもがっしりとした骨格を与えることになりますので
どちらも同じような使い方をされるのですが その風味には微妙に違いがあります
ニコチンがあるのはケンタッキーの方になりますのでそこも大きな違いになります

ケンタッキーとラタキアは こういったブレンドにおいては補助的な意味合いで使用され
その果たす役割は似てはいますが微妙に違いがあることになります


TRDC の説明では 当ブレンドにもケンタッキーが入っているように書かれていますが
そこは微妙なところになるかと思います
ダークなバーレィが火で燻されたケンタッキーの意味合いなのかもしれませんがこの私にはその違いが
よくわかりません…
ただ時折感じるナッティな香ばしさにその存在を感じる程度になりますが

やはりしっかりとその存在を感じるのはラタキアになります
English というには少ない量のラタキアになりますが こういったブレンドにしてはしっかり効いているように思います

このブレンドにおけるラタキアはオリエントのような甘さを運んでくるのですが
それ以上にウッディな風味とスーッとするスパイシーさを感じます

バーレィの野草の風味とこのラタキア感がバッティングしますので
どちらかというとバーレィの風味はあまり強く出てこずラタキアがそれを覆い隠す傾向になります

そこがVaBur としてこのブレンドの少し物足らなさになりますので
私的にはもう少しラタキアが少ない方が良いかな…と思いました


この私は#2 にラタキアを加えたのが当ブレンドという認識になりますが
とても喫いやすいブレンドになっているかと思いますね
こちらの方が少し甘く感じるのはラタキアのせいかもしれません

なんにしても ラタキア好きには全く問題のない VaBur ブレンドになりますが
本来のVaBur を味わうには少しだけラタキアが効きすぎているように感じました


なのでこの私の評価は
#3≧#2>#4>#1
今のところこの様になりますでしょうか
問題なしにみな美味いのですが その差は微妙です

そんな感想になりました
それでは また
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