2021/5/23
昨日はウグイス オオヨシキリ コヨシキリの3種の似たような鳥が撮れましたので
3種の違いを比較してみることにしました
冒頭の写真はウグイスですが鳴き声の美しいよく知られた鳥になります
しかしそれは啼き声が日本津々浦々に知られているわけであって その姿をしっかり知っている人は
あまりいないのかと思います
実際にこの時期 フィールドに出ると ウグイスやら オオヨシキリ コヨシキリがたくさんいますので
それぞれを見てもよく似ていて その違いは姿かたちではよくわからなくなってしまうことがあります
近くで撮れれば良いのですが 少し離れたところからではその違いがよくわかりません…。
しかし 実際に比較してみればその違いは一目瞭然となります
ここではその違いを写真で比較してみることにしました。
三密比較 というわけです
鳴き声
鳴き声は三者三様でまったく違いますが オオヨシキリとコヨシキリは似た部分があります
左より ウグイス コヨシキリ オオヨシキリとなりますが
三者ともとにかくよく鳴きます
ウグイス ケキョケキョケキョ…ホーホケキョッ と特徴のある美しい鳴き声です 日本全国でこの鳴き声を知らない方はいないでしょう 大きく柔らかな抑揚の効いた声でとにかく綺麗に鳴きます どこにいてもその存在はすぐにわかりますね。
コヨシキリ コロロロロ…と鳴いた後にジャッジャッジャッ…と鳴きますがやはり少しやかましいほどの声になります しかし オオヨシキリほどではありません。 ウグイスとは全く違いますね。
オオヨシキリ 3者の中で一番汚い鳴き方 と言えます よくも飽きもせずに泣くものだと感心しますが
木の枝のてっぺんに上り ギャッギャッギャッ…ととても大きな声で鳴きます爬虫類は鳴きませんが もし爬虫類が鳴けばこんな鳴き方をするのではないかと思わせるような鳴き方かと思いますが その鳴き声はとても大きく辺り一面に響き渡ります。
姿かたちの違い
ウグイス
足の色は茶褐色でコヨシキリよりも少し色が濃いが オオヨシキリほどではない
虹彩の色はほぼ黒く見え 大きな瞳に見えます そこはコヨシキリと似ています
黒く太い過眼線があり一番落ち着いて見えます
白い眉線がありますが その上にコヨシキリのような黒い線はありません
口の中はコヨシキリと同じような黄色みが強い赤色となります
コヨシキリ
足の色は黄褐色
虹彩の色が暗褐色で瞳孔と同じ色に見えるので瞳が大きく見えるのはウグイスと同じ
黒い過眼線が見えますがウグイス程太くはないようです 目先がウグイスより短く感じます
白い眉線が見えるのは ウグイス オオヨシキリと同じですが その上に黒い線があります そこが大きな違いになります
口の中はオオヨシキリほど赤くなく ウグイスと同じように黄色みが強いです
オオヨシキリ
足は黒い
虹彩の色が褐色で 黒い瞳孔が小さく見え邪悪な印象があります
黒い過眼線がはっきりしていなく ウグイス コヨシキリと異なります
白い眉線がありますが 眉線の上に黒い線がないのはウグイスと同じです
鳴くときに頭頂部に毛が立ちトサカのようになるのが ウグイス コヨシキリとは違います
口の中は赤が強い
コヨシキリは背中の色がやや茶色味がかっていますが ウグイスはグレーがかった緑色が一番強い感じがします オオヨシキリはその中間あたりになりますが 一番落ち着きがあるのはウグイスになり体つきもぷっくらとしているようです コヨシキリは少し痩せて見えます
オオヨシキリは爬虫類のイメージがあり
コヨシキリは少しせわしない印象があるのですが
一番地味ですが一番きれいな顔つきはウグイスになるかと思いますし
鳴き声を含め そういった印象を持ちます
見た目の外観はよく似ているこの3者ですが
意外と違いがありますので よく見ると判別できます
しかし鳴き声は違えど
とにかくよく鳴くのがこれらの鳥の特徴かと思われ
この時期は(5~6月)辺り一面が彼らの鳴き声に包まれるようです
この時期だけ姿を見ることが出来ますが それ以外ではなかなか見つけられないのも特徴です
ここではエゾセンニュウなどもよく鳴きますが そちらは姿を見せてくれませんのが残念です。
2021年 5月 記