鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

McClelland - Blackwoods Flake (Personal Reserve) 在庫から

2022年12月02日 | パイプタバコ
2022年 12月

今回は古い在庫から McClelland - Blackwoods Flake (Personal Reserve)


現在はもう買うことは出来ないのですが
今は亡きマクレが廃業の折に買っておいたものになります
2017年の製造になりますので すでに5年が経過したことになります

レッドバージニアと ストーヴされたダークバージニアのフレイクとなり
いわゆるストレートバージニアになります

もう買えないブレンドになりますので しょうもないお話ですが
たっぷりと熟成をかけられた目を見張るようなバージニアの旨さとまろやかさに驚き
さらにそれ以上にダークバージニアの比類のない醗酵臭を強く感じたものです


缶には

この様に書かれておりますが
ヨーロッパのストレートバージニア あるいはダークバージニアには考えられないような
独特のケチャップと酢の香りが満載の マクレの中でも飛びぬけたケチャップ臭を感じるブレンドと
なっているようです


この私 先日レビューした C&D のAtalaya におきましても ビネガー臭を感じたのですが
その原因が ダークバージニアによるものだと思ってます


そこのところが気になった次第



このブレンドはマクレの製造になり 5年も経っていますので
蓋を開けると







この様に分厚くて 堅い砕けた板状のフレイクが出てきます
よくストーブされたレッドバージニア(ダークバージニア)と レッドバージニアを2度にわたり熟成したものになりますが
チンノートは軽いビネガー臭を伴う落ち着きのあるいい香りです


湿気は丁度よい塩梅ですが これを硬いですがよくほぐして詰めることになります
細かくほぐしても味が暴れることもなく 実に綺麗に燃えてくれます
ボウルが熱くなることもありませんね



点火とともに
バージニアの酸味を含んだフルーティな甘さがやって来るのですが
尖ったところのない実にまろやかなよく熟成された甘さは マクレ独特の味わいになります
バージニアの質と熟成がなせる業になります


しかしそれと同時にダークバージニアが本性を現すことになります
ケチャップの洗礼
よく熟成されたマクレのバージニアの特徴として ケチャップ臭とビネガー臭が挙げられます
この独特の香りは マクレ以外ではC&D においても見られる特徴になりますが 
ヨーロッパのバージニアではほとんど見られない香りになります

おそらくある方法でバージニアを熟成させたときに出てくる醗酵臭になるのだと思いますが
当ブレンドのそれは群を抜いてますね!

おそらくストーブされたダークバージニアに依るところだと思われますが
ビネガーを含んだ 旨味のあるケチャップの風味に圧倒されることになります

実際のケチャップとは違ってもっとまろやかな口当たりになるのですが とても似ていて
ケチャップを間に挟んだハンバーガーであるとか
ケチャップの振りかかったピザを食べているようなそういった感覚を覚えます


この風味が苦手なかたもいると思うのですが
この私は全く気になるわけではありませんね…
何かおいしいジャンクフードを食べているような感覚を覚えるのですが
バージニアの実にまろやかな甘さがありますので実にうまいと思います

このダークバージニア ケチャップのような風味があるのですが
ベースに流れるのは酸味を含んだ紅茶のような味わいも感じることになりますので
やはりそこに質の良いタバコの香りを感じることになります




このタバコ まろやかで甘いバージニアの味わいなのですがこのケチャップ臭に現れる
強めの酸味を感じますので ストレートバージニアというよりも VaPer のような味わいになり
エッジの効い深い味わいを感じることになり
他のブレンドでは味わえない喫煙経験が得られるようです


これぞマクレのダークバージニアというブレンドかと思います

このブレンドは凄いと思いますね
ちょっと他とは比較できないほどのブレンドかと思いました

しかし… と思うわけです……
レッドもダークもバージニア自体は良く熟成されており甘く角もなく素晴らしいのですが
やはりケチャップのようなビネガーと酸味が強すぎるように思います
味が濃いので満足感は半端ないのですが少し飽きてくる傾向がありますね


素晴らしい味わいには違いないのですが 
もっと味が薄い方が この私には好みのようです(私的感想)

先日のAtalaya にもビネガーの風味を感じたのですが
おそらくその原因がダークバージニアによるものだと感じた次第です
ただ熟成期間も葉っぱのポテンシャルもまるで違うはずですので
当ブレンドのそれとは粗さが全然違いますね
当ブレンドは素晴らしく味が慣れてました

そんなお話 それでは また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Low Country Pipe & Cigar - Atalaya (Limited Edition)

2022年12月01日 | パイプタバコ
2022年 11月

今回は Low Country Pipe & Cigar - Atalaya (Limited Edition)


C&D とは深い関係のあるLow Country Pipe & Cigar の新しいブレンドでもあり 限定版の発売となっております 5000缶の限定ですぐに売り切れるかと思いましたが いまだにSPDC には在庫が残っていますので 人気のなさが伺えます…

2018年のイズミルと 2019年のBasma のオリエント
2019年のレッドと少量のブライトバージニアに 2019年のレッドによるダークバージニアを使用しています
そして このところの定番の純正のSt.James ペリクを使った VaPerOri となっておりますので
美味くないわけがなさそうですが意外と人気がないようです

同じLow Country においては Waccamaw(ワッカモー)もあり
同じようにオリエントとターキッシュを使用したVaPer になってます
イズミルを利かしたWaccamaw になりますが バージニアのトーンはダークな印象になるところは同じなのですが あちらはニコチンも強くもっとバージニアが全面に出た印象になり
当ブレンドとはかなり味わいが違うと感じました
当ブレンドから受けるバージニアの印象はかなり異なります

その辺りの違いをもう少し考えてみます
参考にした記事は

Low Country Atalaya: Blending The Familiar And The Exotic
October 14, 2022 by Chuck Stanion
Tasting Notes: Low Country Atalaya
October 12, 2022 by Shane Ireland in Tobacco Talk
いつものお二方になります


Aataraya(アタラヤ)
この私なんぞ この言葉を聞くと速攻で思い浮かべるのは 
中西礼と鈴木邦彦の作詞作曲で 黛ジュンが歌って大ヒットさせた
恋のハレルヤになりますね
アタラヤ~~花がちいぃっても~~   なんてね (*'ω'*)

中西礼さんの満州からの引き上げ体験の時の子供の心情を歌にしたものだそうですが
黛ジュンさんのあのエグミのある唄声がこの私の心にグサッと引っかかった
黛ジュン最高のヒット曲と思いますね(なんとも言われんいい曲です)
それが 1967年のことになります


このブレンドの名前のアタラヤの方は サウスキャロライナの歴史的ランドマークであり
有名な建物の名前だそうです 販売店のある所からはそう遠くないところにその建物はあるそうです





1931~1933にかけて建造されたこの物見の塔になりますが
現地の人の労働を創ったようです



ニューヨークの慈善家である 左のアーチャー ハンティントンと妻の彫刻家である アンナが
冬の間ここに住んだそうです(別荘やな)



実はこのブレンド2缶目を喫い終わりそうなのですが

なかなかレビューに困るブレンドかと思いますね…

美味いんだけど厚みが足りないというか どこか頼りないところを感じるようです
その辺りが人気のあまりない原因になっているのかと感じます


このブレンド
シリアルナンバーも打たれていませんので手抜き感があるのですが…



乾燥の良いフレイクというかブロウクンフレイクになっていて
ややパサパサで葉脈もたくさん入っておりぱっぱ自体がクズっぽいのが気になります
そこがこのブレンドの厚みのなさの原因になるかと思います 美味いんだけどね…



感想

このフレイクはかなり崩れているのですが そのまま軽く詰めた方がいいと思います
その方が雑味も出ませんし本来の味わいが来ると思います


どちらかというと甘さはさほど強くはありません
それよりもペリクとイズミルの酸味が強く感じられ
さらにダークバージニアのケチャップならぬ ビネガーのような酸味を強く感じることになります
オリエントとペリクによるスパイシーな味わいも強く感じられますので
バージニア自体の量は多いはずですが もっと違う味わいのブレンドになるかと思いますし
それが当ブレンドの大きな特徴になるかと思うのですが

バージニア自体の厚みのなさをそこに感じるところがもう一つイケてない理由になるかと思います



点火とともに
ブライトバージニアの軽いシトラスとペリクの酸味を伴う清涼感がやって来ます

このペリクあの純正のペリクだそうですが さして強いものではありません
しかしやはりしっかりとその存在を感じることになります
ペッパーも強くなく レーズンプラムイチジクのあの香りになりますが
クールな味の濃さを感じることになります
いいのではないかと思いますね ペリクが強すぎてもいけませんね

肝心のバージニアがおとなしいと感じます
レッドのピカンティな酸味のある味わいにかけるようです
ブライトも入っていますがさほど感じるわけでもなく
全体を支配するバージニアはレッドのダークバージニアとなります
ここがこのブレンドの大きな特徴と問題点となるようです


キャベンディッシュのレッドバージニアであるのかはよくわかりませんが
強いビネガーの風味を感じることになります
マクレのBlackWoods Flake のような強いケチャップの風味程ではありませんが
おそらく同じように加工されたケチャップほどではない酢の風味がこのブレンドの特徴になります

この酢のような酸味が甘さを引き立てるのですが サワードウのような酸味のあるパンの風味に似ているとシェーンアイルランドさんは言っておられます
この私サワードウは食べたことはありませんが酢の風味は感じます

その反面 本来のバージニアの風味に欠け厚みのあるタバコの風味に欠けることになります
どうもこのブレンド フレイクの状態を見ると葉っぱ自体も小さくクズの葉っぱのように思えてきます
そこのところがバージニア本来の風味に欠ける理由なのかと勘繰ってしまいますね…



イズミルとバスマはすぐにその存在を現しますが
どちらかというと香りの広がりに欠けるような気がします
それよりもどちらかというとよりスパイシーな風味が強いでしょうか
イズミルの方からは軽い甘みと酸味を強く感じることになり
バスマの方からは少しオイリーな風味を感じるのですが強いものではありません


ボウルが温まるとこのオリエントのスパイシーさが起ってくるので
バージニアの風味よりもスパイシーさを感じるブレンドと言えるでしょうか

開缶直後は 少し粗さを感じましたのでその分少し安っぽさも感じましたが
少し時間が経つと一体感が出てきますのでよりおいしくなったようです



相対的には酸味が強めに感じられるブレンドとなっており味は濃く十分美味いです
ただマクレのケチャッピーな風味と似たビネガーの風味を感じますので
よりナチュラルなバージニアの風味には欠けるところがあります
その辺りの味わいとバージニア本来の風味に欠けるところがありますので
そこがこのブレンドのイケてないところになります(私的感想)


オリエントもどちらかというとスパイシーに傾いていますので
本来の柔らかな甘さと香りの広がりが欲しいところです

比較すると Anthology の方がずっと美味いと思いましたが
あちらの方にはオリエントは入ってませんね


当ブレンドはダークバージニアを起用した酸味の強い味の濃いブレンドになります
オリエントがもう少し香ればよいのですが バージニアの役者不足は否めないようです
そこが残念なところですが けっしてまずいブレンドではなく充分美味いかと思います
そんな感想となりました
それでは また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cornell & Diehl - Burley Flake #2

2022年11月26日 | パイプタバコ
2022年 11月

今回は Cornell & Diehl - Burley Flake #2

今回もまた C&D お馴染みの フレイクタイプのバーレィブレンドとなります
このシリーズは とくにフレイクタイプに注目したバーレィ本来の美味さを存分に引き出したシリーズ
になるかと思いますが 今回はその3弾めのレビューとなります

#1に引き続いて #2 #3と注文したものですが
SPDC の荷造りの方が間違えて #2の代わりに また#1を送ってきました…
たまにあることなのですが まったく困ったものです
仕方なく そのあとで また#2 と #4 #5を注文することになりましたが
こういった似たタイプのシリーズではありそうな話です
美味いからまあいいのですが 注意してほしいものです (-.-)


そんなで今回は#2 の遅ればせながらのレビューとなります
もうほとんど缶の方は空になっていますが このブレンドもバーレィ好きにはたまらないブレンドになっています



例によって缶には簡単な説明しか書かれておらず

A blend of Dark and White Burleys with red Virginia for a touch of sweetness
この様に書かれているだけとなります


実にシンプルなブレンドとなるのですが

フレイクの方は厚めのカッキリとした少しやはり湿気のある造りになっております


このシリーズのフレイクは あまり細かくほぐさず 軽く潰してゆるく詰めてやるのが
共通の方法で そうして喫ってやると
バーレィにしては実にクリーミィで 深みのある喫煙が楽しめます




感想

この#2 はこのシリーズの中では一番素朴で地味なブレンドになっているようです
ペリクは入っていませんし 説明にもあるように ダークとホワイトのバーレィに
レッドバージニアが入っているだけの本当に単純なブレンドとなっており
最初に喫った感じでは 一番ピンとこないブレンドになっていると感じました
甘さ自体はレッドの軽い甘さだけで バーレィ自体にケーシングの甘さは感じませんので
シリーズの他のブレンドと比べるとかなり素朴な味わいとなります


バーレィ自体も ダークと言えども強すぎるわけでもなく ホワイトにしても
ドライ感や香ばしさはあまり目立ちませんからなおさらそう思いました


しかし 何度か喫ううちにこのブレンドの良さに強く思い当たることになりました


甘さ自体は強くはありませんが レッドのタンジィな酸味を含んだ甘さが
軽いペリクのような飽きの来ない甘さを運びますし
ダークバーレィも強すぎることのないしっとりとした
カカオのようなビターテイストの酸味と苦みを運んできます
ホワイトも程よくドライ感と軽いナッツの香りを運んできますので
総じて実に喫いやすい心地の良い飽きの来ないブレンドとなっているように感じました


そうしますと C&D のバルクのバーレィブレンドとは全く違う
ハーシィスポットを全く感じない 実にクリーミィできめ細やかな
バーレィの悪いところを感じさせない素晴らしい喫煙経験が得られるようです



その反面 シガレットのような軽さと明るいドライ感はあまり感じませんので
全く違うバーレィブレンドになるようです
その辺りの違いが そういったバーレィが好きなかたには違うところがあるのかもしれませんが
この私はそこのところがバーレィ本来の味の深みを感じることになりよく出来たブレンドであると
感じた次第になります


しっとりとしたフレイクになりますので 燃えすぎることもなく最後までクールスモーキングが出来るところが このブレンド群がフレイクにしてある理由なのだと思います(何度も書きますが)




点火とともに
ヒンヤリとした軽い甘さを含んだ煙がやって来ます
この甘さはレッドバージニアの甘さになります 強いものではありませんが確実にレッドの少し
フルーティでいて少し酸味のある甘さになります

このブレンドにもしっかりとレッドの存在を感じることになります
軽いペリクのような酸味を感じますが このレッドバージニアの本来の風味になります
強すぎるグラスヤヘイの風味はほとんど感じずただただまろやかで落ち着いた味わいになりますが
なかなかのレッドであると感じ入ります


次いで顔を出すのが バーレィ とりわけダークバーレィになります
しかしこちらも穏やかな味わいで #1のダークバーレィよりもずっとおとなしいと感じます



本来ダークとホワイトのバーレィが混じり合った場合
それぞれを分離して味わう事はとても難しいお話となります
なので ダークとホワイトの配合比率により全体から受けるイメージが決まるわけですが

実際に喫煙するほうとしては
ダークバーレィのこういったアーシーな味わいであるとか
ホワイトバーレィのこういった香ばしさなどと表現することになります

それは煙としての総合体から受けるほんの一断片でしかありません
ですからある一瞬においてはこういった風味を感じ またある一瞬においてまた別の風味を感じる
ということしか言えないのだと感じ入ります


ですからこのブレンドにおけるバーレィの味わいは
ホワイトがこんなで ダークがなんぼのもんだとは簡単にいえるわけではないのですが
いろんなバーレィが入り混じった煙を表現するのにそういった手段を用いることになります



話を戻すと
このブレンドのバーレィにはアーシーな土臭い味わいがあるのですが
それは #1 に比べて弱いと思います
しかしカカオのような ちよっとビターな酸味を感じるのですが
これが当ブレンドの独特の風味となります
その香りがホワイトのバーレィと混じり合いますので 明るさも軽さも伴い少し香ばしいナッツのような そういった風味もあるようです ここが素晴らしいところになります

#1 はダークバーレィだけだったのでもっとアーシーでもっと暗い感じがしたのですが
当ブレンドのバーレィはもっと明るさがあり軽く喫いやすいと感じます
これ位の強さがちょうどよいのかと思いますね


またペリクも入っていませんので もっとニコチンも弱く味は薄めになりますが
喫いやすいです


当ブレンドは決して弱いわけでもなく 適度に強いタバコになります
甘さも強いわけでもありませんがナチュラルな適度な甘さがあり
バーレィもしっとりとして適度な強さと適度なエグミが感じられ
とても素朴で飽きの来ないブレンドになっておりますので
この私はとても美味いと思いましたね


私的評価では
#3≧#2>#1 となりますが
それぞれに楽しめるブレンドかと思いました
みんな美味いと思います

そんなお話です
それでは また


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cornell & Diehl - Burley Flake #3

2022年11月18日 | パイプタバコ
2022年 11月

今回は Cornell & Diehl - Burley Flake #3

C&D のこのバーレィフレイクシリーズは全部で5ブレンドがシリーズ化されておりますが
2009年と2010年に4ブレンドが発売され 2018年に最後の#5が発売されております

OJK やHBS などの陰に隠れて一般的にはあまり認知されていないようですが
実はこのシリーズ C&D の隠れた名品と言えるのではないでしょうか

フレイクにしてあるところがミソで リボンカットやコースカットの物とは味のきめ細かさが違います
燃え過ぎないのもよく バーレィでありながらじつにクリーミィでクールな喫煙が楽しめます

同じバーレィブレンドと言えば マクバレンの HH シリーズが有名ですが
もともとC&D のバーレィは素朴な風味が売りでケーシングもナチュラルですから
あれとは全く方向性が違い この私の好むところとなります



今回まずは 1~3までの3ブレンドを進行中で喫っているのですが
その美味さと質の高さに驚きを隠せません……
いずれもニコチンは強めということになっているのですが
喫っていてそう感じさせない造りになっているようです
ですから どんどん手が伸びる実にうまいブレンドとなっています


前回も書きましたがこのブレンドの一番大きな特徴は
柔らかなフレイクであるということになります
この柔らかなフレイクを 軽く潰しただけのあまり解さない状態で緩~く詰めて喫うのが
このシリーズのポテンシャルを存分に引き出すコツになります


そうしますと OJK やHBS では味わえなかったすこぶる上質の喫煙経験が得られると思いました



このシリーズ あまり詳しいことは書かれていないのですが
使用されているバーレィは ダークとホワイトの2本立てが考えられその他にも種々のバーレィが使用されているのかと思われますが いずれもすこぶる丁寧に作られていると感じます

同様にバージニアに関してもオールドベルトのレッドがメインになるかと思われますが
ブライトも使用されているかもしれません

そしてケンタッキーとペリクが使用されているのですが
ブレンドにより強さはマチマチです

そこら辺の配合でブレンドの味の違いを出しているのですが
ポリシーはすべて同じで
C&D ではお馴染みの気さくなポップで明るいアメリカンというバーレィブレンドの範疇から
もっと洗練された奥行きのある深いバーレィの味わいをバージニア ペリクとともに追求した
もっとも本格的で意欲的なブレンドを目指しているようです
その為のフレイクスタイル ということを感じます

その辺りのことは
Cornell & Diehl - Burley Flake #1
こちらを参照ください

さて今回は#3になるのですが

あまり詳しいことは書かれていませんが
ペリクが当ブレンドに入るようになったのは最初からではなさそうです
ケンタッキーも入っているのですが バーレィには違いを感じます(1と比べて)



蓋を開けると同じような

フレイクが出てきますが こちらの方が少ししっかりとしたフレイクになっております
しかしやはり硬く弾力性があるわけではなく
やはり同じようにすこぶる大雑把にほぐして軽く詰めるのがいいです


こちらの方が色が濃いのですが
前回の#1のほうは
 
こちらになります 
こちらの方が色が明るく見えますが
ケンタッキーが入っているのでそのせいかもしれません


この私 #1と比べて 当ブレンドの方がかなり美味いと思いましたが
その大きな違いは #1がダークバーレィしか使用していないのに対し
当ブレンドにおいては ケンタッキーとダークバーレィ+ホワイトバーレィが使用されているからかと
思いました そのバーレィの味の違いがブレンドの大きな味の違いになっているようです

またペリクにも違いがあって 当ブレンドのペリクはかなり存在感があって
特にイチジクのフルーティな香りを強く感じることになります

OJK 以上の美味さを感じるこのブレンドになりますからとてもお勧めなのですが
ニコチンは強めで常喫には向いてないとあのJimInks さんは書かれております

しかしこの私はそうは思わなく けっして強いブレンドとは思いませんし
よく手が伸びるブレンドでレビューを書く前になくなってしまいましたね…
フレイクのほぐし方と詰め方で印象がかなり変わるブレンドかと思います





感想
このシリーズのフレイクは大雑把にほぐしてゆるく詰めるのが約束事になります
そうしますと雑味のない味の濃い素晴らしい喫煙経験が得られるようです



点火とともに
まずやって来るのはハッとするようなペリクの香りになります
当ブレンドのペリクは#1よりもOJK よりも強く感じられます
単に酸味が強いというのではなく フルーティな香りを伴い
この私は プラムよりもイチジクの香りと甘さを強く感じます
そこが 上記のブレンドとは大きく違うところになります

レッドバージニアの酸味も甘さも感じるのですが
当ブレンドの場合は その甘さの中にモラセスの軽い甘さを感じるようです
一般的にはバーレィにケーシングされたものですが #1には感じなかった甘さになるでしょうか
その事は #1とのバーレィの違いを感じることになるのですが
当ブレンドにおいては ダークバーレィだけではなくキューブカットにされたモラセスでケーシングされたバーレィの存在も感じることになります


前作のバーレィで感じたのはダークバーレィによる 
ダークな土を連想させる強い酸味を伴うアーシーさになりますが
当ブレンドにおいてはそういったものはほとんど感じず もっと明るいバーレィの風味になります

ここで登場するのがケンタッキーになりますが さして強いものではありません
しかしやはりバーレィにはないウッディな風味とスモーキーさがありますね
ケンタッキーの酸味もフローラルな香りも軽く感じるのですが
より強く感じるのはナッティな香ばしさになるでしょうか

この香りと明るいバーレィの酸味渋みが合わさったドライな風味がこのブレンドの特徴になります
どちらかと言えば #1に比べてずっと明るくとっつきやすい風味になりますので
#1よりもずっと喫いやすさを感じます

#1に関しては ダークバーレィのアーシーな風味と レッドバージニアのタンジィな酸味と甘さが
より強く感じられそれがまた良かったのですが
当ブレンドでは もっと明るい香ばしさを感じるようです
バージニア自体の甘さはさほどではありませんが 
モラセスの甘さがそれを補完する形になり相対的には甘さは強いです
またペリクも強く感じられますので
味にメリハリが効いているのが当ブレンドと言えそうです

ニコチンは強いことになっていますが ケンタッキーは強いものではなく
かすかにペリクがそのニコチンの強さの元になっている感じですが
普通のVaPer と何ら変わりがあるわけではありませんので

普通に喫えるとても喫いやすいブレンドになっています
フレイクという丁寧なつくりになっていますので雑味もなく
ワンランク上のバーレィブレンドとなっています

この私は このブレンドはとても美味いと思います
OJK よりも洗練された美味いブレンドだと思いました


もっと軽いブレンドの方が喫いやすいのかもしれませんが
このブレンドには格別のうまさがあります
煙もクリーミィでフレイクのせいか常にヒンヤリ感を感じますね

さほど甘いわけではなくケーシングもほとんどないですが
素朴で酸味もしっかりあって香ばしく素晴らしいブレンドかと思います

このシリーズではお勧めのブレンドとなります
それでは また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Seattle Pipe Club - Give Me Liberty (Signature Series)

2022年11月11日 | パイプタバコ
2022年 11月

今回は Seattle Pipe Club - Give Me Liberty (Signature Series)

シアトルのタバコといえば Joe Lankford さんのブレンドになりますが
残念ながら もう亡くなられたようで その彼の遺作になるのでしょうか…?
ストレートバージニアのクランブルケーキのブレンドとなっているのは
前作の Hogshead (Signature Series) と同じ仕様です


どちらも4㌉缶に入ったクランブルケーキになるのですが
蓋を開けてみると



この様によくプレスされたでっかいケーキが出てくるのですが
どちらかというと当ブレンドの方が硬くプレスされており表面のツヤがあります
Hogshead の方が圧縮も強くはなく 簡単にばらけたのですが
どうも当ブレンドの方は カット自体も小さく

半分に割っても
 


あまりほぐれてこないようです
圧縮するときに 何かアルコールのような液体が加えられてるようで
ほぐすときには 指先にヒヤッとする感じがありますね

Hogshead は葉っぱ自体がヒジキのようにきれいにまるまさっていたのですが
当ブレンドの葉っぱは小さく入り組んでいてほぐすのが大変です 
堅くはないのですがとても解しにくく感じます
ここの感じが 後である仮説を考えることになります


雑感として
Hogshead の方は別格のうまさがありましたが
このブレンドではそれを感じないですね
それなりのブレンドと言えるのかもしれません…。
値段は同じだけどね
その原因を考えてみます




その前に 当ブレンドの名前ですが
とても有名な言葉だそうです
“Give me Liberty or Give me Death”
「自由を与えよ。然らずんば死を」 という言葉になりますが


この写真の方の言葉になります

Patrick Henry(パトリックヘンリー) という弁舌にたけた弁護士の有名なセリフで
1775年のアメリカ独立戦争が始まったとき皆を勇気づけた演説のセリフとなります

このかた 独立戦争後はバージニア州の知事を長年務めており
生まれも育ちも南部のバージニア育ちということです

バージニアを愛したこのかたの有名な言葉を名前にした当ブレンドですから
南部の色合いの濃いブレンドを連想することになります



また缶にはこの様に

記載されており
オールドベルトは ノースキャロライナのレッドバージニアと ブラジルの軽くストーブされた
バージニアをプレスしているようです

その他の記載はありませんが
ブレンド自体の製法及び加工にはHogshead とも全く違う独特のやり方がなされているのかと思いました


Hogshead の方は 10年以上熟成されたバージニアが原料であることが明記されておりましたが
このブレンドに関してはそういったことではなく
先に述べたように ノースキャロライナのレッドと ブラジルのストーブされたバージニアを
独特の方法で加工したブレンドとなるようです


感想

このクランブルケーキは少し湿気があります
しかもしっかり圧が掛けられていますし カット自体もHogshead のように大きく整然としたものではありませんので 解すのにとても手間がかかります

硬いわけではありませんが しっとりと葉っぱ自体がくっつきあっていますので
パラパラと解れにくいです
ほぐすとき指先に力を籠めるのですが 水とも違うサラッととしたヒンヤリ感を感じますので
アルコールを使用した キャベンディッシュのようなそういった加工がなされているかと感じます

ブラジルのバージニアをストーブするときなのか あるいはクランブルケーキにする時なのかは
はっきりしませんが このブレンドにはそういったアルコールのケーシングを感じます


問題は解し方になりますが
細かくほぐしても 大雑把にほぐしても火のつき方には変わりはなく
なかなか最初は火が付きにくいのですが いったん燃え出すと静かにクールな燃焼が続きます
その際に よりしっくりと深い味わいを感じるのは雑に大きめに解して ごく緩く詰めた場合になりますので お勧めはあまり解し過ぎないのが良いと思います
ふわふわに詰めるのも肝要なポイントになります



点火とともに
軽いライムのようなシトラスを感じるのですが
それとともにオールドベルトのレッドバージニアの風味が立ち上がります

軽い酸味とドライクランベリーのようなノースキャロライナのレッドの香りを感じるのですが
全体をそれが支配するというわけではなく 

後を追いかけるように
ストーブされたブラジルのバージニアの香りと 
リキュールのようなジンのようなあるいは焼酎のような
そういったアルコールの風味を感じてしまいます
ここがこのブレンドの一番のポイントになります


確かにオールドベルトのレッドバージニアの風味を感じるのですが
それ以上に つかみどころのないブラジルのダークバージニアの存在が大きいです

全体に甘さは程ほど感じますが 砂糖のような甘さではなく
煮込んだフルーツや小麦の香りも醸しながら 
無着香のブラックキャベンディッシュのブラウンシュガーを思わせるような
シアトルのブレンドにありがちなそういった甘さになります


ですから甘さはしっかり感じるのですがどこかつかみどころのないそういったとりとめのない甘さ
とも言えそうです

その際に強く感じるのは 例のアルコールの風味になります
フルーティな果肉の香りではなく もっとエチルを感じさせる
癖のないアルコールが使用されているのだと感じます

この香りは最後まで続いてゆきますので
種々のバージニアの香りの中でアルコールが全体を包み込むような
そういった少しドライ感のあるブレンドになるかと思います
そこが好みの分かれるところであり 味に少し物足らなさを感じるのはそこが原因になるかと思います

このアルコールが何なのか気になるのですが
バーボンでもなくブランデーでもありません
もっとたんぱくな味わいのアルコールを考えた時に思い浮かべたのは
ライムのあまり効いてない ジンライムのようなものになります

ノースキャロライナのレッドというと C&D のタンジィでピカンティなレッドを思い浮かべますが
そういった風味よりもダークバージニアのどこかまとまりのあるまろやかな風味が全体を包み込む
そういった風味になるのですが 
それに塩味ドライなアルコールを効かせた そういったブレンドになります

パフっても味が暴れることもなくまとまりのある喫煙になるのですが
それ以上の美味さはないのかと思います
私的には Hogshead の方が美味いと思いますね
あちらの方が熟成感が半端ないと思います


当ブレンドはアルコールで無理やり熟成感を出したブレンドなのかもしれません
そんな感想となります それでは また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Gawith, Hoggarth & Co. - Brown Flake Aromatic

2022年10月31日 | パイプタバコ
2022年 10月

今回は Gawith, Hoggarth & Co. - Brown Flake Aromatic



このブレンドの姉妹品として Brown Flake Unscented がSPDC では販売されていますが
こちらを見ていただければ
Brown Flake U/S 再喫と再評価
よいかと思いますが そのブレンドにさらなるケンダル香と甘さと酸味をケーシングしたのが
当ブレンドになります

上記のU/S のものにも軽いケンダル香の存在はあるのですが もっとしっかり香付けがなされてます
ただこのケンダル香ですが ブレンドによって強さも質も少し違いがあって 基本のソープ臭はほぼ同じですが 印象はブレンドにより違いを感じます

その原因の大きな要因は使用量にもよりますが その他のフローラルな香りの違いになります
すべて同じ花の香りということではなく ブレンドにより使用していたりしていなかったり
またまったく別の花の香りなどが使用されていたり というように香りは千差万別といえます
アルコールの存在もそれ以外の要素も違いがあるようです


ケンダル香が好きなこの私ですが
 Ennerdale Flake
 No. 7 Broken Flake
などをすぐに思い浮かべます 他にもありますが上のブレンドが好きなブレンドになりますし
基本バージニアの構成比率も似たところがありますので 似たバージニアブレンドとなるかと思います

しかし基本バージニアの構成としては似ているのですが味わいは全く違っており
その大きな原因は ケンダル香の違いと香りづけの違いによるのかと思います

Ennerdale には花の香りが満載で透明感のある清涼感を感じるのですが
当ブレンドにおいてはそういった香りはなくフローラルな香りはほとんどありません
その代わり 独特の甘さと酸味のある香りがしっかりとあってケンダル香自体の存在はありますが
全く違う味の印象になります

ケンダル香としては
上記の2ブレンド>当ブレンド 
となり あまりクセがないともいえます
しかしそれ以外の甘さや酸味のあるフルーツの風味は満載ですので
やはり U/S と比較すると 本来のバージニアとバーレィの地味な風味よりも
後付けの風味の強い アロマチックということになります そこは上記の2ブレンドと同じですね



その前に気づいたことが一つあります
今SPDC において登録されているのは 当ブレンドのAromatic とUnscented だけなのですが
この私の記憶では 以前は Scented とUnscented しかなかったような記憶があって いつの間にか
このAromatic に変わっていたようです

たんなる名前の変更だけではなく その内容にも変化があったように思われるのは
TRDC を見てみると
Brown Flake Aromatic  2003~現在まで
Brown Flake Scented  2011~2018まで
Brown Flake U/S    2002~現在まで
それぞれに レビューがあるのですが 今買えるのは BFA とBFU/S のみとなりそうです

そしてそれぞれのフレイバーを見てみると
BFA 
Fruit / Citrus, Other / Misc, Vanilla となっておるのですが
詳しい説明を見ると  70%のケンダル香に 15%ずつのバニラとイチジクの香りづけと書いてあります

BFS
Licorice, Maple, Tonquin Bean となっており
これには リコリスとメープル トンキンの香りづけがしてあると書かれてます

ですから 現在のAromatic の方は 上に書かれている香りづけになるのかと思いましたが
SPDC の当ブレンドの今の説明を見ると
Hot-pressed, dark-stoved Virginias are supplemented by Burley varietals and flavored with licorice, fig, and tonquin bean essence for Gawith, Hoggarth & Co's Brown Flake

この様に書かれていて 今の当ブレンドは
リコリスイチジクトンキンで味付けされているとしっかり書かれていますので
今のブレンドには バニラもメープルも使用されていなくてその香りはしないのですが
その代わりにしっかりとリコリスの甘さが付いているようです

リコリスは甘さもさることながら 独特の癖のある風味がありますので
かなり味のしっかりついたブレンドになるのですが
ケンダル香のニュアンスが問題になるかと思います。







ブラウンのかっきりとしたフレイになっており
ケンダル香はしっかりと感じられるブレンドになっております


感想

このブレンドは解して喫うことになるのですが
その解し方が問題になるかと思います

このブレンドは結構熱くなる傾向がありますので あまり細かくほぐすよりも
いくぶん粗めに解してできるだけ静かに喫ってやる方が 本来の風味を楽しめると感じました


細かくほぐし過ぎると 暑くなりがちですので雑味も出てくるのかと思われ
そこが注意点となるでしょうか


点火とともに
まずやって来るのは あのケンダル香になりますが
Ennerdale と比べると その香りは弱くフローラルな香りはほとんど感じません
そこがケンダル香に関しての一番の違いとなりますが
ケンダル香の気になる方には良いのかもしれませんね

一番最初に感じたのは Kendal Flake に感じたような
ベビーパウダーのような少しエキゾチックなムスクの香りになります 
それが入っているかは窺い知れませんが リコリスの独特の風味とケンダル香と合わさった結果の
そういった風味になるかもしれません…

しかし 先にも述べたように あまり細かくほぐさないで静かに喫ってやるとそういった香りはなく
控えめなケンダルの香りに甘さのしっかりと乗った 素晴らしい味の濃い美味さを感じます

このブレンドはそういった甘さと酸味がありますので 本来のバージニアの風味と
バーレィのドライ感を少しマスキングするのかもしれませんね

静かに喫ってやると まずトンキンのハッとする甘さと酸味が来て その後から
イチジクの強い酸味を感じるフルーティな甘さを感じるのですが
甘さをさらに強めるのがリコリスの独特の風味と甘さになります

№7Broken Flake も甘いのですが あちらの甘さはもっと明るくフローラルとバニラの香りがありますしケンダル香もより強いですが 当ブレンドはもっと甘さの質が暗いです

また Ennerdale においては甘さはもっと弱いのですが 本来のバージニアの甘さを感じさせてくれますし
お花の香りが満載でなんとも軽やかで清涼感のあるすがすがしさを感じますね
そこは大きな違いで 私はそちらの方が好みになります


当ブレンドはリコリスが入ってますので どちらかというと重みがあって少し癖のある甘さになるのですが トンキンの清涼感と イチジクエッセンスの酸味のあるフルーティな甘さがそのリコリスの甘さによくマッチし 甘さに幅を持たせるようです

ですから 深みのある甘さが 静かに終いまで続いてゆく そういったブレンドになります
ケンダル香も比べると弱く フローラルな香りに乏しいのでそこは残念ですが
甘さをじっくり味わうには良いブレンドであり 美味いと思いますね
上記の2ブレンドとはまた違う 強い甘さを感じるブレンドになります



しかし甘さを強く感じる分 本来のバージニアと バーレィ ケンタッキーの素朴な風味を
しっかり感じることが出来ず そこがまた少し残念なところになるかと思います

まあしかし このブレンドも美味いのですが
私としては ブラウンフレイクとしては U/S の方を選ぶでしょうか
ケンダル香でももっと爽やかなのが好みなのでね
そんな感想となります
それでは また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cornell & Diehl - Burley Flake #1

2022年10月20日 | パイプタバコ
2022年 10月

今回は Cornell & Diehl - Burley Flake #1

今回のブレンドは C&D よりシリーズ化されている フレイクタイプのバーレィブレンドとなります
フレイクというところがミソで OJK とかHBS などとか C&D におけるバーレィブレンドはほとんどが
リボンカット あるいはキューブカットになるのですが(クランブルケーキもありましたが)
いずれのブレンドも よく乾燥していますのでよく燃え強さの程度こそあれど 気楽に喫える
ドライなアメリカンブレンドとなっておりました

ところが当シリーズにおいては いずれのブレンドも 柔らかめのフレイクになっており
軽くプレスされておりますので湿気こそあまりありませんが 詰め方によっては随分と他のバーレィブレンド
から受けるのとは違う印象になります そこが大きなポイントになります


全部で5ブレンド発売になっているのですが
1~3 においては 2009年のリリースになり
4 が翌年の2010年
そして 5 においては2018年のリリースとなるようです


TRDC の説明にはあまり詳しいことは書いてはいませんが
Burley Flake #1:
Burley, Kentucky, Perique, Virginia
A blend of dark burley and red Virginia with just a splash of perique.

Burley Flake #2:
Burley, Kentucky, Virginia
A blend of Dark and White Burleys with red Virginia for a touch of sweetnes

Burley Flake #3:
Burley, Kentucky, Perique, Virginia
Burley Flake #3 is a blend of cool burning burley and rich, dark fired Kentucky which team up with a bit of fine Virginia for the natural sweetness and welcome fragrance. Lastly, C&D added a dash of perique for additional nuance.

Burley Flake #4:
Burley, Kentucky, Latakia, Virginia
A blend of dark and light Burleys and Latakia, with red Virginia for a touch of sweetness.

Burley Flake #5:
Burley, Kentucky, Virginia
C&D's Burley Flake #5 is a robust, sweet blend of light and dark burleys, with zesty red and bright Virginias and just the right amount of dark-fired Kentucky.

これらのように書かれており 基本バーレィとバージニアのブレンドに
ペリクが入っていたり ラタキアが入っていたり そしてケンタッキーが入っていたりとなるのですが

#1 を喫ってみた感じでは 灰色のケンタッキーが微妙によくわかりません…
説明をなぞると少し見えてくるのですが 青地のケンタッキーにおいてはしっかりと多分ケンタッキーの
存在を感じるのかと思うのですが 灰色のケンタッキーと書かれているブレンドにはあまりその存在は感じません
おそらくダークバーレィの持つ風味や酸味がケンタッキーと被るのだと感じました


このシリーズにおいてはこの#1 が一番評価が低いのですが
喫ってみた感じでは全くそんなことはなく この私はとても美味いと思いましたね

ニコチンは強いようですが 喉に刺激はほとんどなく喫うたびにその良さがわかるブレンドになっています
ただし 喫い方には少しコツがいるようですが



 


このフレイク 乾燥状態は大変よく簡単にほぐれてきます
GH のフレイクのように弾力性もありませんし葉っぱ自体のつながりもありませんので
いつものようについ解し過ぎてしまうのですが そうしない方が良いです

最初は小さくほぐして喫ったのですが そうすると味がボケてしまうようです
このフレイクの場合は 缶の中のフレイクを指で軽く潰してそのまま詰めた方が良いです

そうしますと しっかりとしたペリクの風味とレッドバージニアのタンジィな甘さに包まれた
素晴らしいVaPer の味わいが立ち上がりその後から押し寄せてくる ダークバーレィが
暗い土の風味とカカオの香りを運んでくる なんとも言われん風味を醸すようです

ここがこのブレンドの素晴らしいところで
静かに喫ってやることもコツですが 他では味わえない格別のブレンドになるかと思います

最初はピンとこなかった当ブレンドの輪郭ですが
喫うたびにそのラインが見えてきて 最後はしっかりとその素晴らしい味わいを
堪能することになりました



レッドバージニアと ペリクが入ってますので OJK と似た味わいになるのですが
ちょっとイメージが違ってきますね
その事はカットの違いによるところも大きいのだと思うのですが

当ブレンドの方が ペリクもレッドバージニアも存在感があります
当ブレンドにおいては甘さはレッドの甘さが素晴らしいのですが 
OJK においてはバーレィにおけるモラセスの甘さをより感じるようで
その甘さは軽く明るい風味になりますが
当ブレンドにおいてはもっとレッドの香りが起ち酸味のある甘さになるようです 
そこが甘さの違うところになります

OJK においてもペリクの存在は強いですが 当ブレンドの方がしっかりと存在を感じるかもしれません
それはレッドとの相乗効果によるものかもしれませんね

しかし一番違いを感じるのはバーレィになります
OJK と当ブレンドでは バーレィに大きな違いを感じます

当ブレンドでは ダークバーレィと謳われているのですが
その通りで暗い土の風味を感じるようです
アーシーな風味ということですが エグミを含んだ酸味を感じる土色の野草の風味を感じます
カカオのようなそういった黒っぽい風味になるのですが

煙自体にドライ感はあまりなく バーレィにしては少しクリーミィな煙になりますね
ここがフレイクの良いところになるのかと思います
逆にナッツのようなホワイトバーレィの香ばしさはなくドライなアメリカンという印象はありません

OJK においてはもっと香ばしいナッツの風味を感じますので明るい印象のアメリカンというイメージになります ですから軽く喫ってしまえるのがOJK ということになるのですが
当ブレンドにおいてはもっと深みのある味を楽しめますので
VaPer の酸味と甘さ アーシーなバーレィの素朴な味を楽しむには当ブレンドが素晴らしいと思います


OJK もこの私のお気に入りになりますが
このフレイクは別の意味でかなり美味いバーレィブレンドと言えますね

ニコチンはどちらもありますが あまり気にはなりません
ただ当ブレンドは 先にも述べたように 
フレイクをそのまま軽く潰して軽く詰めるのが美味く喫うコツになります
素晴らしい香りと味わいを楽しめます


このシリーズ #1 の印象が良かったので 残りもやってみないといけないようです
素朴なバーレィはC&D のこのシリーズということですね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Gawith, Hoggarth & Co. - No. 7 Broken Flake バルク

2022年10月13日 | パイプタバコ
2022年 10月

今回は Gawith, Hoggarth & Co. - No. 7 Broken Flake

TRDC のレビューは 2001年が最初になりますので アメリカではその頃の発売になるのかと思いますが
GH のブレンド群の中ではあまり認知されてはいなかったようです

Ennerdale Flake Bosun Cut Plug  Coniston Cut Plug などもみなその頃からのレビューとなりますので
イギリスではそれ以前のかなり昔からのブレンドになるのかと思います

上記のブレンドは いわゆるケンダル香のよく効いたブレンド群になりますが
一番人気は Ennerdale になり 一番レビューも多いです
程度の差こそあれ 石鹸のようなソープ臭と フローラルな独特のお花の香りに包まれたこれらのブレンドになりますが 基本となるケンダル香は同じになりますが強さの程度も違っており
お花の香りもブレンドにより違いがあってその香りから受けるニュアンスにも違いを感じます

ケーシングの材料にも違いがそれぞれあり 独特の風味は似ているのですが全く違うブレンドになっていますので それぞれが個性的な旨いブレンドになっていますね

当然のことながら 使用されているタバコ葉の加工や含有量にも大きな違いがありますので
甘さや 強さ タバコのコクと旨味などにも違いがあり
どれを喫っても全く味わいが違うことになります
どのブレンドにも基本のケンダル臭があるのですが 似ているのはその部分だけということになります



当ブレンドは 以前はあまり知られてはおらず いつでも買えたのですが
いつの間にか人気が出て これもまたなかなか買えなくなったようです…

ただ SPDC に新しいロットが入荷した段階ではすぐに売り切れることはないので
狙い目のブレンドとなります
Bright CR Flake のようにいつも買えない状態ではないですね

こたびは このブレンドと コニストンカットプラグを買いましたが
ボウズンとエンナーデイルもまだ買える状態でした

どうしてもケンダル香が強いブレンドは好き嫌いが別れるので こうなるようですね
当ブレンドにもケンダル香はしっかりと着いていますが それ以上にしっかりとした
厚みのあるバージニアと バーレィも入っており 軽快な後を引く甘さが素晴らしい
予想以上のブレンドだったようです

私のようにケンダル香の全く気にならない者にとっては
GH のブレンドの中では 予想以上の喫いやすさで
ケンダル香と基本バージニアの厚みのある甘さに秀でた拾い物のブレンドになりました
今まで喫っていなかったのが不思議な気がします


 


この様にブロウクンフレイクになっておりますがふっくらと厚みのあるフレイクになってます
色も茶色系が強く 火で燻されたバージニアは少ないのがわかります

上記のブレンド群の中では
Ennerdale
Bosun CP
Coniston CP

これらの3つの中では 一番上のEnnerdale に見た目が似ており
味自体もそれに似ていると この私は感じました

その違いと原因などを少し考えてみます



TRDC の説明にはこの様に書かれております
This is virtually a blend reversal of Coniston Cut Plug with 75% flue cured Virginia. 16 % dark fired, and 9% burley. The blend therefore has far milder characteristics; and is rounded off with the addition of typical English flavours, and a touch of vanilla.

つまりコニストンカットプラグの反転したバージニア構成で
75%の基本バージニア
16%の火で燻されたバージニア(ケンタッキーではないと思います)
9%のバーレィ

で構成されており 
バニラのトッピングがなされているようです

コニストンの方は
75%のdark fired leaf
12.5%のMalawi burley
12.5%のVirginia 

となっており 当ブレンドとコニストンでは 75%を占めるメインのバージニアが
当ブレンドにおいては flue cure された基本バージニアなのに対し
コニストンにおいてはそれが火で燻されたバージニアになっていますので
メイン構成葉の逆転が起こっています

厳密には少し違うと思いますが 基本のバージニアが多いほど味がマイルドで甘くなるようです

どちらにもあのケンダル香がありますが当ブレンドの方が強く感じるのはEnnerdale と同じです
味付け的にはトンキンの甘さにバニラを感じゼラニウムの香りも感じますので
当ブレンドも コニストンに似た風味になるのですが
バージニアが全く違いますので 似ている印象にはなりません
それよりもこの私が似ていると感じたのは Ennerdale の方になります

Ennerdale の場合は
86%の基本バージニア
10%のサンキュアされたマラウィのバージニア
4%のマラウィのバーレィ

こうなっていて 火で燻されたバージニアは入っていませんが
基本バージニアの量が近く バーレィも少し入ってますので
ブレンドにおけるバージニアの風味が似ているように思いますね
ケンダル香もしっかり利いてますのでその点は似た感じになります

しかし似ているといっても明らかにそこには違いがあって
ケンダル香は似ていながら微妙な違いがそこには存在します


ベタな甘さを感じるのは当ブレンドになりバニラの影響があるのだと思われます
それだけでなく 微妙なケーシングの違いが存在して
清涼感のある爽やかさを感じるのはEnnerdale になります
より複雑な味わいと言えそうですが 逆に当ブレンドにはわかりやすい喫いやすさを感じるようです
アルコールの存在をより感じるのもEnnerdale になります

どちらも美味いのですが
よりわかりやすく単純に美味いのが当ブレンドになり
複雑な風味がブレンドの味を深めているのが Ennerdale ということでしょうか



感想
今手元に Ennerdale もConiston もありますので それぞれを喫いながらの感想となります


点火とともに
あの郷愁を誘うような独特のケンダル香が立ち上がりますが
それと同時に 当ブレンドの甘さを強く感じることになります

この甘さの部分が当ブレンドの大きな特徴となるのですが
説明にも書かれていたバニラが関与しているのだと思われます

しかしながら あまりバニラは好まないこの私ですが違和感は全くなく
バニラというよりもトンキンのような甘さとゼラニウムローズのような甘さを感じ
基本バージニアのふくよかな柔らかい甘さを感じることになります

3者の中で 一番甘さを感じるのは当ブレンドになり その甘さはかなり強いと思います
そこが当ブレンドの売りになります

ベタな甘さ といっても良いのですがバニラのしつこさを全く感じないのは素晴らしいと思いますね
バニラを認識しないほどに トンキンやゼラニウムの存在を感じますので
適度に味にエッジがありとても喫いやすいと思います

当然のことながらスチームされた基本バージニアの甘さは秀逸であり
それがいくらか入っている火で燻されたバージニアやバーレィと絡み合って作る味わいは
単調にならない飽きの来ない喫煙経験となるようです



ケンダル香の強さとしては 当ブレンドとEnnerdale が双璧になるかと思いますが
この私は当ブレンドの方が目立つのかと思いますね
その理由は香りの複雑さが絡んできているのかと思います

当ブレンドのケーシングは割と単調ですが Ennerdale の方はもっと複雑です
当ブレンドの方がより甘さを感じるのですが 基本バージニアの量がもっと多いEnnerdale よりも甘く感じるのは バニラの影響によります

それに対してEnnerdale が控えめな甘さのトッピングになりますのは
それ以外の香りづけを狙ったからになると考えます
当ブレンドはベタな甘さが全面に出たブレンドになりますから複雑な香りはNG かと思われます
それに対し甘さが控えめな後者には複雑な香りのオーバーラップを感じより清涼感を感じます

ラベンダー ベルガモット アマレットなどの 
清涼感と 紅茶のアールグレイの香りと アーモンドのような香りも感じられますし
軽いアルコールの存在も感じることになります

同じケンダル香といいながら その香りには質の違いが明らかに存在しますし
その原因の一つとして当ブレンドは甘さに特化したブレンドであることがあげられるでしょうか

ブレンドの狙いどころが違うんだと思いますね

当ブレンドとEnnerdale
どちらもケンダル香は強くてバージニアも似ていますので 総じて似た印象になりますが
分かりやすくて喫いやすく すぐに美味いと感じるのは当ブレンドになり
その良さを分かるのには時間が少しかかるのが Ennerdale と言えそうです


どちらもすこぶる美味いブレンドになりますのでケンダル香の苦手でない方にはお勧めします
コニストンの方は ケンダル香は弱いのですが 火で燻されたバージニアがストロングです
甘さも少し弱く感じます それはそれで良いのですが似ているのはEnnerdale になるかと思いました

この私としては Bright CR Flake を買うくらいなら断然 №7 Broken Flake になりますね
そんな感想となります
それでは また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cornell & Diehl - Carolina Red Flake 2022 (Small Batch) 本編

2022年10月01日 | パイプタバコ
2022年 10月

今回は Cornell & Diehl - Carolina Red Flake 2022 (Small Batch)
こちらのレビューとなります

C&D お馴染みのスモールバッチになりますが 実は去年 CRFwP2021 の発売があったときに
たぶんこのCRF もいずれ発売になると考えていました その時期が去年のクリスマスあたりになるのかと
この私 考えていたものですが 期待に反してその気配はなく
Folklore Palmetto Balkan と裏切られ 今年になってからもSum Bear に引き続いて 30周年記念ブレンドの Anthology が発売されるに至り もう CRF の発売はないのかな…と思っていた次第

それが何の前触れもなくこたびの発売になったのですが
いつもなら大々的にSPDC において宣伝がなされるはずですがそれもなく
知らないうちに販売になったということになります
いつもなら 深夜の12:00の発売なのですが こたびは 午後6:00の発売ということになりましたので 
日本では日付を挟んで 翌日の午前7:15分位からの販売となったものです

販売当初は 中々繋がらなかったのはいつものことになりますが
その後は順調で 翌日もまだ買えたのは大々的宣伝がなされなかったのが原因かと思われました

15000缶のロットになりますので 数としてはかなり多いのですが
あまり宣伝がなされなかったのは この私 C&D はあまり自信が持てなかったのかと勘繰ります
しかし逆に言えば 宣伝しなくとも売れる という自信の表れかもしれません

どちらにせよ 気になるこのブレンドになりますので 買わないわけにはゆきませんでしたね…


缶の説明によりますと

TA-20 というあのチップスグレードのレッドバージニアだけを使用したブレンドということのようですので 大いに期待が膨らみます


今回はあのペリクも入ってはいませんので 純粋にこのバージニアを味わうことになります
CRFwP2021 においても使用されていたこのレッドバージニアですが
その後のAnthology においても使用されていました

その時は 2003年のBijou のレッドと 2018年のCRF のレッドも使用されており
2003>2020>2018 という使用量になっていたものですが
このブレンドのパウダーシュガーのような甘さが この TA-20 によるものだとこの私は考えていたものです 
その事が正しいのかどうかを知る上でもこたびのこのブレンドとなります
あの甘さが カナダのブライトによるものかもわかりませんのでなおさらになります

このブレンドの その1 としては
Cornell & Diehl - Carolina Red Flake 2022 (Small Batch) がやっと到着
こちらを見ていただくと良いかと思いますが
今回はもう少し詳しい感想となります


このブレンド開缶してみると



いつものCRF に比べて色が明るいと感じます
いつものもっとダークなレッドになったものですが
このブレンドのバージニアは オレンジ-レッド のチップスグレードのバージニアということですんで
この様な明るい色になっているようです

しっかりカッキリとしたフレイクになっており
予想以上に乾燥しているようにも見えますので 最初は軽くほぐしてゆるめに詰めたものです

しかし上の記事でも書きましたが 意外と燃えにくく着火を繰り返します…
味も期待していたほどでもなく ドライクランベリーの酸味と甘さ シトラスの風味は強いのですが
肝心の糖度13.53%のレッドの甘さが来ませんね…

少し期待外れの感のある当ブレンドかと思っていましたね…


しかし あまり燃えないのも気になったものですんで
今度は ある程度ほぐしたのち  10~15分くらいよく乾かしてみました
そうすると 味が一変したのは前回書いたところになります


そこからの感想を詳しく書いてみたいと思います

このTA-20 というチップスグレードのオレンジ-レッドのレッドバージニアになりますが
開缶した色を見ると レッドというより ブライトに近いレッドバージニアと言えるようです

今までのレッドバージニアは もっとブレッディで小麦の風味を醸していましたが
このブレンドのレッドにはそういった風味よりも もっとブライトに近い
シトラスの香りが満載のような気がします

グラスの明るい風味も 干し草のヘイの香りも来ますが
ノースキャロライナのレッドのドライクランベリーのような酸味のある香りと伴に
シトラスの香りに包まれます


ドライクランベリーは ダークフルーツというには明るい風合です
強めの独特の酸味と明るい色の甘さを含みます
そのせいか

このブレンドのシトラスもよくあるレモンシトラスとは違うようです


そこのところを詳しく
レモンの皮をピーラーで薄く剥いたもが一般的なシトラスの香りならば
このバージニアのシトラスはもっと刺激が少なく 甘みをたくさん含んだ風味になります

オレンジとレモンの中間のようなそういったシトラスの風味になるのですが
ここで浮かんでくるのが ジェレミーさんも言っていた グレープフルーツになります

レモンとオレンジよりも癖がなく しかしもっとさっぱりとした甘さのある
この私に言わせれば 砂糖を振りかけたグレープフルーツの果肉のような
そういった風味になるでしょうか

このシトラスの風味と ドライクランベリーの酸味を含んだ風味は表裏一体
交互にその風味が現れるのですが
どちらかというと フレイクが粗く 乾燥が不十分であると
クランベリーの酸味が強く出てくるように思われます

ですから乾燥が十分なされると グレープフルーツの香りが強く出てくるようです


このシトラスに乗って 明るい甘さにつつまれるのですが これがまたスゴイ
先にも述べたように グレープフルーツに振りかけたような砂糖の甘さになります
パウダー状の砂糖をお菓子に振りかけたような そういったさっぱりとした甘さになります

この甘さが終いまで続いてゆくのがこのブレンドになります

パフるとやって来るヘイの香りと ドライクランベリーのような酸味ですが
グラスの軽い緑の風味とともにこの香り色は明るいです

いつものレッドのような あるいはダークバージニアのような風味ではありませんね
そこにはパンも小麦もなくシチューもありません


そこにはなにがあるん…?  そこのキミ(*'ω'*)

そこにはグラスとヘイと 明るいシトラスに包まれた
ただただ甘い明るいバージニアの風味があるんよ

ドライクランベリーのレーズンとはまた違う上質の酸味が甘さを引き締めますね
飽きないですねこの甘さは

思ったよりもニコチンはありますね


たんなるブライトバージニアのように ただ甘いだけのものと違い
このノースキャロライナのレッドはドライクランベリーのような酸味が効いてますので
味にしまりがあって実に美味いと思いますね


バージニア自体に旨味とコクはまだないと思いますが
それ以上に明るいシトラスと甘さにあふれた他に類を見ないブレンドかと思いました

当然今までのCRF とも違いますし ヨーロッパのバージニアとも違いますが
今年のCRF はこの私 かなり美味いと思いました
今までにない喫煙経験かと思いますね


それでは また
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cornell & Diehl - Carolina Red Flake 2022 (Small Batch) がやっと到着

2022年09月29日 | パイプタバコ
2022年 9月

今月の上旬に ひそやかにリリーズされた Cornell & Diehl - Carolina Red Flake 2022 (Small Batch)
が ほぼ3週間経ってようやく到着となりました


Super Saver にての注文なので 少し不安になったものです
なぜならばその少し後に注文した 入荷になったばかりのGH ブレンドの方が
1週間ほど早く着いたことから なおさらになります

GH の方は



たったこちらの2ブレンドになりますが
このブレンドはまだ喫っていなかったので買ったものです

こちらの方もSuper Saver にての注文だったのですが
どうやらこの時点から Super Saver においても トラッキングが付いたようです
しかし実際は到着するまでトラッキングは動きませんでしたが…

そのことは こたび シアトルの新製品が発売になったのでそれをまた買ったのですが
それも9㌦くらいの Super Saver にての注文でしたが 今トラッキングナンバーの付いたメールが届いてますね
まあ 発送されたことがわかっただけでもよいのかと思います


円安で SPDC の日本からの注文が減っていると思われますので
そういったサービスが付いたのかと思う次第


そんな状態だったもので
CRF 2022 の到着までに 未レビューのブレンドを喫っていました

それが
 
Cornell & Diehl - Burley Flake #1
こちらのブレンドと



先にも述べたこちらのGH ブレンドの




Gawith, Hoggarth & Co. - No. 7 Broken Flake になります

このブレンドは一緒に コニストンカットプラグも買ったものですが
説明を見ると 奇しくも葉っぱの構成が コニストンとリバースの関係になっているようです
もうすでに喫っていますが
大きな味付けは同じでありながら 基本バージニアと dark fired leaf の比率が逆になっている模様で
どちらもかなり美味いのですが このブレンドの方がマイルドな傾向になり
ケンダル香の好きなこの私は Bright CR Flake よりも断然こちらのブレンドの方が好みとなります


先に述べた C&D のBurley Flake もOJK 好きのこの私にはとても美味いブレンドと感じます
HBS  Epiphany と並んで 美味いバーレーブレンドと感じます

その辺りのレビューの方は 後ほど上げる予定ですが
その前に待ちきれずに
 


こちらの CRF2022 も喫ってしまってますね…( ;∀;)




こたびのこのCRF 2022 ですが この私は去年発売になるのだとばかり思っていたものです…
しかし その後発売になったスモールバッチは
わけのわからない Folklore であるとか Palmetto Balkan であり期待外れになりました
また今年になって Anthology や Sun Bear が発売されるに至り
もう CRF の発売はないのかな…と思うに至っておりましたが

こたびの CRF 2022 の発売が密かにあったということになります

これも不思議な発売で
いつもなら SPDC においては 事前の宣伝記事が大々的にあるはずなのですが
それもありませんでしたね…

なので あまり自信がなかったのかと勘繰ったものです
2020年の チップスグレードのあのレッドバージニアほぼ100%のこのCRF ですんで
如何様な味わいになるか大いに気になったものですが
予想以上にうまくならなかったのかと想像していましたね…

しかし実際に販売になってみると 15000缶のロットになりましたので
ずいぶん多いんでないかい と感じていました



今回のCRF

開缶してみると
色がさほど黒っぽくはなく 割とカッキリとしたフレイクで
しっかり乾燥しているように見えます


この段階で 軽くほぐして詰めて喫ったのですが
意外と燃えにくくすぐに火が消えてしまいます

それでも シトラスと グラスとヘイの香りに包まれ
ドライクランベリーの酸味と甘さが来るのはいつものCRF と同じ感じですが
13.53%という糖度の割には あまり甘さを感じないな…というのが第一印象でしたね

つまりそれほどのものではない  というのが最初の印象になります
どちらかというと味にコクがなく サラッとしてる感じで目立つ甘さがこないな…という感じでした



しかしあまり燃えないのが気になり



ある程度ほぐしたのち 10~15分くらいしっかり乾燥させたところ

味が一変しましたね!
いままでのCRF にはなかった喫い味です
そして甘い甘い…パウダーシュガーのような軽やかな甘さが後からあとから押し寄せて来ます

これはすごいな…!
甘さにコクというか 深みはないのだけれど
明るい色合いの さっぱりとして酸味を伴う実に爽やかな甘さに包まれますね

これは新たな喫煙経験です
キーワードは
シトラス グラス ヘイ → 軽い緑色の風味
     ↓
ドライクランベリー → ダークではない酸味と甘さ
     ↓
グレープフルーツ → 果肉に砂糖を振りかけたようなさっぱしとした甘さ

こちらになります
以下次回に
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする