鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Joie de Vivre (Cellar Series)

2021年01月30日 | パイプタバコ
2021年 1月

今回は Cornell & Diehl - Joie de Vivre (Cellar Series)

Joie de Vivreって何?
ということになりますが

ジュワァダァ ヴィヴラァと読むフランス語で
意味は
生きている幸せ[喜び]joy of living  となるそうです

やはりこのシリーズは ルイジアナ南部のニューオリンズを中心とするミシシッピ川下流域
フランス系移民の多いそういった土地柄と民族性が前面に出たブレンドになりそうです


ブレンドタイプは English ということになりますが
葉組を見ると
Black Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia
ラタキアがメインで当然レッドバージニアも入ってますが
ペリクとオリエント さらにブラックキャベンディッシュも入っています

しかもオリエントは あの Katerini ということですから喫う前から ホットな印象を持ってしまいます

Samsun の種を起源に持ち ギリシャ北部の丘陵地帯で育つこのKaterini ですが
黒海南岸のSamsun とは似ても似つかない様な味わいで その個性の強さにはこの私
ちょっとざわつきを覚えてしまいます…
それほど クミンのようなカレー風味というかホットでスパイシーなところがあるのが特徴です

マクレのグランドオリエンタルシリーズに この Katerini のブレンドがありましたが
C&D においてはいつの頃からかこの カテリーニを多用しています
このシリーズにおいても Oak Alley  Bijou などにも使用されていますが 前者はその上手な使用例といえますが 後者においては少しだけ違和感を覚えたものです

また このシリーズ以外でも やはりC&D のThe Old Ones シリーズの中でも使用されていて
そちらの方はさらに違和感を感じることになります
GLP の Spark Plug でも使用されていたと思うのですが こちらは上手な使い方だと感じましたね

いずれにせよ このオリエント 特徴が強いので使い方次第 という難しい葉っぱのようです
しかし 時とともに印象は変わってゆくもので この私も以前は違和感ばかりを覚えたものですが 今はそうでもなくなりました

ちょっとホットでスパイシーなカレーのような風味のこのカテリーニですが
ハーヴのような独特の甘みが強いです この甘みが結構癖になりますね

タバコに強すぎる刺激はどうかと思うのですが
要は使い方次第と 慣れの部分がその印象を変えるようです



さて蓋を開けると

C&D お得意のクランブルケーキが出てきますが
このケーキ 結構硬めです なので指で解すには少し力がいります
この辺りの工夫がどのようにカテリーニに影響するのかも気になるところでしょうか






硬めにつくられていますのでいつもより小さく見えますね
これをよく解してパイプに詰めるのですが火付きはよろしいです



さて問題の 感想 となります


このブレンド 第一印象は想像していた通りカテリーニの主張するブレンドに感じ
清涼感もさることながら強いスパイシーさにやはりか…と思ったものですが
それは最初の第一投のことに限ったことで 

以降はこのブレンドの素晴らしさを感じることになりますし
しっかりとその良さもおいしさも感じることが出来ました
その辺の印象の説明となります。


このブレンドラタキアがしっかりと全体を包み込んでいるのですが
それにもまして輝いているのが このブレンドの複雑できらきらと輝くような甘さになります
その甘さを味わうがためのブレンドといってよいかと思います

このブレンドのラタキアも当然少しは甘いのですが中音域において広がる清涼感があります
それはカテリーニによるものだと思われます
レッドバージニアの落ち着いたしっかりとした甘さ
ブラックキャベンディッシュによる丸みのある黒砂糖のような甘み
ペリクのプラムのような酸味を含んだ深い甘みたちがその甘みの構成となるのですが

次第に強く広がりを持って登場してくるのが
オリエントの甘みとなります これが素晴らしいところになります
Katerini の甘さになりますが ハーブのような癖のある少しスパイシーな甘みです
どこかウッジーでいてしかもはっきりとその甘みを感じることになります
ここがこのブレンドの素晴らしいところとなります

このスパイシーな甘みが広がりを持って全体を引っ張ってゆくのですが
この時点でラタキアよりもオリエントと甘さを印象付けますので
オリエントの飛びぬけた甘さのブレンドを印象付けます


もちろんバージニアやほかの甘さもしっかりと感じられますが 甘さを引っ張ってゆくのが
このカテリーニ由来の甘さになります
この時点でこのカテリーニというオリエントは
随分と甘さの強い葉っぱであることを思い知ることになります

もちろん その甘さは少し癖があってバージニアのような落ち着いた甘さではありませんが
いろんな甘さとミックスされることによりその甘さのよさも増幅されるように思います

この様に印象的な甘さの喫煙はラタキア・オリエントの清涼感とともに進んでゆくのですが
終盤に近付いてようやく 本来の よりスパイシーでクミンのような味わいを感じることとなります
最後は一気にそれが爆発して終焉となりますが

このブレンドの名前のような 花火のように一瞬のきらめきを感じさせるような
まばゆい感じのブレンドとなっています


しかし誤解していただきたくはないのですが
確かにこのカテリーニの甘さは少し癖がありますが それをうまく丸めるようにバランスをとって
このブレンドの甘さを落ち着かせているのは レッドバージニアであり ブラックキャベンディッシュ
であり そしてペリクであるということです
すべてはバランスの問題であり このKaterini を生かすのも殺すのもそういったことが大事なのだな…
ということをしみじみ感じさせるようなブレンドかと思いました。

このブレンドもKaterini の成功例 といっていいかと思います
ホッとするブレンドではありませんが 甘さの秀逸な美味いブレンドだと思います

このシリーズ 本格的で素晴らしいブレンドが揃っていますね
このブレンドの評価は 3.² ということでさほど高いわけでもありませんが
他に類のない素晴らしいブレンドだと思います

ハーヴのような甘さが少ししつこく感じ少しホットになりますが
その甘さとラタキアのバランスは面白いと思いますね
お勧めのブレンドではあります 常喫タイプではありませんが美味いです

そんなお話でした
それでは また
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