高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

秋風にふかれて

2009-08-29 09:18:41 | まゆみのつぶやき室
ここの所、急に秋の気配を感じるようになった。

朝晩は、開けっ放しの窓も閉めきっている。

そんな夏も終わりの24日、新潟から群馬へ人形達の旅が続く。

長野から高崎まで新幹線に乗り、そこから在来線で20分ほど。
今回は近くてよかった。

群馬県、富岡市。人口4万5千人くらいと聞いたような・・・・。

静かな磯部駅に到着すると駅前には碑が二つ





日本最古の温泉マーク発生の地・・・・だって。

へぇ~  なかなかおしゃれじゃん。動きもあるし


仲良く背中合わせでもう一つの碑は





恐妻碑

恐妻とは愛妻のいわれなり・・・・・・だと。
一瞬ドキっとした。自分の事言われてんのかと思った。


なかなか面白い、磯部駅を後にした。

そこからタクシーで走る事20分ほど。


不思議な光景が広がる





何だこれ?


見たことの無い植物が群生している・・・・・・いや、栽培されている。
興味津々でタクシーの運転手さんに尋ねてみる。

「あ~あれはこんにゃくだよ!」

そうなんだ。土地が違えば作られる物も違う。

コンニャクイモってやつだな。ここは下仁田も近いので、下仁田ネギも有名。

食いしん坊の私はついつい、地場産の物が気になってしかたない。
食べられそうな物であれば、遠慮なく聞いてしまう「あれ何?」


そうこうしているうちに、富岡市立美術博物館に着いた






なかなかりっぱな、しゃれた美術博物館である。

中に入ると、このアーチになっている天井が吹き抜けで、とても明るい。
重厚感のある壁におしゃれな工芸作家の家具が何気に置かれ、時代とはいえ、きっと以前だったらこんな所で一般の主婦の人形なんて飾らせてもらえなかったんじゃないのかな・・・と思った。

教育長さんも言っておられたが、「美術館、博物館というのは庶民にとって敷居が高い。もう少し気軽に、入れるように壁を取りたい」と。

私の人形でお役に立てるならどーぞ!という感じであった。


初日は、初めてのお客さんもいたが、最近は前に見た・・・という方が多くびっくりする。高崎は3年ほど前に一度開催している。
会場では、色々皆さんの疑問などに答えて、ギャラリートークを終えた。

今回の一泊の出張も、多いに気晴らしの旅となった。

帰るとき、館の皆さんが外まで見送ってくれて、その姿勢が嬉しかった。


ずっと気になっていた入口のブロンズ





人間の体つきなんだけど、顔はかば?・・・・のよう。
詳しく聞かなかったけど、なぜか親近感があるのよねぇ~。

まあ~るくなって来た背中と腰を持つ私と。