高橋まゆみ・創作人形「まゆみの気まぐれ日記」

農道をかっぽして歩く笑顔のおじいちゃん。姿が見えなくなるまで手を振るおばあちゃん。やさしさはいつもそばにいた。

ご報告と感謝!

2011-05-17 22:23:00 | まゆみのつぶやき室
昨年4月24日に地元飯山市にオープンした人形館。
その時思った。

一年後の人形館は一体どうなっているんだろう・・・・・と。

そして、その一年後5月7日には20万人目のお客様を迎えることになった。

埼玉からご家族で来た方が当り、花束や記念品など沢山のお土産を手にして喜んでいただけた。

種まきの年と決めていた昨年は、とにかくどんな取材でも受けて宣伝をした。

館のスタッフは馴れないながら、必死で仕事を笑顔でこなしてくれた。

観光局や市民の方々もポスターを貼ったり、道案内をしてくれたり、寒い雪の日、館の前で甘酒を出してくださったりする婦人の方々もいた。

旅行会社でもツアーを募り、一月に何度もやって来てくれた会社もあった。

一人の力は小さいけれど、皆が集まれば大きな力となる。それを目の当たりにした一年間であった。

正直20万人と言う数字はピンと来ないが、何度も足を運んでくれる方や、上気して話しかけてくる方もいて、自分の人形ながら、人の想いを引き出す力の大きさに驚いている。

さて、来年の今頃はどうなっているんだろう・・・・・

今は作ることが楽しくてしょうがない。
新しい作品にチャレンジしている。
迷ったり、落ち込んだり、うまく行かなく悔しかったり。
そんな気持ちが戻ってきたのは久しぶりのような気がする。

今は何を作ろうが自由なので、作りたいものに挑戦できる事が嬉しくてたまらない。

これからはもう来年の事を考えるのは止めよう。

一日一日、作り手としての自分を大事にさえすればいいのかと。

春は必ずやってくる

2011-05-06 07:07:48 | まゆみのつぶやき室


雪解けの遅い、信州北部でもやっと春が来た。
まだ、日陰には残雪も残っている所もあるが、菜の花が咲き、山々は新芽を膨らませ、山からは、雪解け水が勢い良く流れる。

先日新聞に載っていた記事に不思議な光景が載っていたので、出かけてみた。



おじぞうさんが揃って横を向いている。

東日本の大震災後、続けて震度6の地震が襲った栄村。
不思議な事に、倒れるでもなく、転げ落ちる訳でもなく地震の大きさと、この地を守り抜くよう意思さえ感じてくる7体のおじぞうさま。地震の影響で前向きが横向きになったという。本当は一番奥のお地蔵様と同じ向きだったはず。

倒壊した家も、道路の亀裂も線路の崩壊も、時間と共に回復して来てはいるが、村人たちのこれからと、心の痛みはすぐに癒される事はない。
それでも、東日本の災害に比べたら・・・・・と口々に被災者達も言う。

どんなに時間がかかっても、きっとまた桜の季節を楽しめる時が来ると祈りたい。

村の中を廻るとここにも横を向いている石仏が・・・・



この青空に祈りを込めているように。




それでも、雪が解ければ働き者たちの姿があちこちに




注・・・・これは人形ではありません

村を一回りしてから、松之山に行きました。

そこには、美人林というぶなの森が広がっていました。





芽吹くぶなの木

高々と見下ろすように葉を揺らしている。こぼれ落ちる光が気持ちいい晴れの日でした。