7月6日から始まった、諏訪の原田泰治美術館での企画展。いよいよ終わりも近い
「諏訪に行ってきたよ!」とよく私の耳にも入り、ありがたい事である。
オープニングでは、さだまさしさん始め、なかなかお会いできないような方々と会えて、夢見心地でした。
そして、14日。企画展内の最後のセレモニーになる「原田泰治と高橋まゆみのトークショー」に出させて頂いた。
前日に諏訪に入り、待っていてくれた原田さん達にご馳走になり、この日は二次会まで連れて行って頂いた。
原田さんや美術館の方には、堅苦しさとか、遠慮とか取り外してくれたような気使いで、次の日のトークショーを迎えさせてくれた配慮に、これぞ「おもてなし」の心だなぁ~と感じました。
二階の展示室の中には200人以上の方々がじっと前を見つめる。
何の打ち合わせも無く「原田さんの大丈夫!大丈夫!」と言う言葉を頼りに、壇上に上がった。
前日から行っていたので、私はお着物で行きましたよ!
お話が始まると、原田さんの引き出し方がとても上手で、一つ一つを丁寧に答える事で、時間は過ぎて行った。
私も質問をした
「その、独特のファッション。頭に着けたバンダナや、やけに多いポケットの着いたベスト、そして花柄のシャツに意味はあるの?」と。
原田さん
「自分はくせっ毛で広がってしまうので、それを抑えるために奥様が毛糸で作ってくれたのが最初。それが取材などで求められるのでいつの間にか。今は皮だけど・・」
「ポケットが一杯の衣装は、必要なものがいつも身についている為。釣り等で着けるベストから来てるんだ」と。
今回の原田人形は、きっとこの個性的なアイテムが創作意欲を高めたのだと思っている。
もう一つ遠慮無しに質問した私
「最初原田さんの絵を見た時、感じたのは不思議な絵だと感じた。曲がっていると言うか、曲線の風景がわざと意図的にされているのか」と。
応えはこうだった
「子供の頃、みんなが遊ぶ中、障害を持った自分だけが居た場所は、野原で顔を付けて、花や虫を眺めてた。
小高い丘の上で、いつも景色や鳥を見ていた。そんな日常が、自分に鳥の目と虫の目を与えてくれた」
違っていたらごめんね!そんな意味に聞こえました。
そんな鳥の目、虫の目によって、人には出せない、広がりとか、温かな色使いとか、無くしたくない生活とかが、にじみ出ている意味がわかるきがしました。
会話の中では、自分を盛り立てて下さったので、こちらの話が多かったと思いましたが、今回原田さんを知った中で、あらためてファンになりましたよ!
皆さん、ありがとう!
お世話になりました