フリーランスで食べている、ということは、お仕事第一、お仕事優先、お仕事大事。旅行の計画はギリギリまで立てられません。かと思えば、お誕生日にどっぷりツアー中、ということもありましたっけ。夏と冬のロングはしないことにしたここ数年は、家で、しかも一人きりだったり、割と普通にして年をとっていましたが、今年はコロナウィルスの流行もあって新しい仕事の話は途絶え傾向。。。旅行に行けてしまった!なんとぽっかり空いたのです。しかも、天皇誕生日が二月になって、ソリマチのお誕生日の付近は祝日決定となりましたなんだかおやすみムード満載。
そんなわけで、急遽バタバタと準備して、次の仕事の前日まで、ゆっくり旅行をすることになりました。
全く仕事と関係なしに、いそいそ家から京都に向かうのは不思議な感じ。お泊まりは東山。便利なロケーションが魅力のパークハイアット京都です。ホテルから、八坂の塔。
お昼過ぎまでは用事があったので、京都に着いたら夕方。でも、ここからなら徒歩であちこち回れるのが魅力。
チェックイン中、ウェルカムドリンクがあり、シャンパンをいただいちゃいましたよ。朝食を和定食にする場合はロビーで食べるんだそうです、へええ。
さて、ホテルの中には京都や日本文化に関する写真集がふんだんにおかれ、ソファや椅子に座って写真集を眺めながらゆっくり過ごせるようになっています。
それにしても、ホテルからの見晴らしが良いってすごい。京都のホテルといえば、高層でないのであまり遠くまで見渡せることはない、という心配はありません。
部屋が7階、え?そんなに高かったっけ?と思ったら、途中外に出されますが、奥には高台に建てられた別棟があり、さらに上に上がっていくのでした。途中にはこんな庭園があります。
さて、夕ご飯までもったいないので暗くならないうちに繰り出しました。
玄関脇にはプリッカー庭園。
なになに、この石は三億年も前の石?ハイアット社会長プリッカー氏のアメリカ・コロラドにある邸宅から送られた石だそうです。
外に出ればすぐ二年坂。
京都市電の廃止にともない、市電の石畳をひきつめて、大正時代に作られた石塀小路。重要伝統的建造物群保護地区に指定されていますが、いつもは観光客でごった返しのイメージ。今はひとときの静けさを取り戻しています。
月真院。高台寺塔頭。普段は中に入れてもらえませんが、レギュラーでしているツアーで以前お庭を使わせていただいていたことがありました。夜には池がライトアップなどして、カクテルパーティにとても素敵なのです。
稲荷神社もあります。
そのままテクテク散策を続けます。
花見小路も、あの、観光客ごった返し状態はなくなっていました。花見小路にライカカメラのショップがあります。京都の伝統工芸を使用した京都限定のアクセサリが買えます。2階はギャラリーがあり、オススメです。
ライカに立ち寄って、そのまま建仁寺へ。もう夕暮れになって来たので、閉まっている本坊入り口を通り過ぎ、
やはり閉まっている建仁寺法堂をぐるりと歩きました。双龍図みたかったなあ。今度は早く行かなくては。建物は1765年、18世紀。
開山栄西禅師の墓所、開山堂。栄西といえばお茶。お茶を中国から持ち帰り、日本で初めて栽培し広めた茶祖。中国での禅の修行のあと、1191年に帰国、1195年に日本で最初の禅寺・聖福寺を福岡に開いたのも栄西。室町時代に京都五山の第三位といわれた建仁寺はもともと1202年、源頼朝の寄進で、栄西禅師を開山として建てられたのですね。のちには禅が盛んになり、そしてまたまたその後に、蘭渓道隆が入寺して禅の道場に。それで「京都最古の禅寺」というのですね。しかし、火災、戦乱、室町幕府の衰退で寺は荒れ果て、徳川時代の手前にようやく復興、徳川時代の保護を得て今日に至る、です。
建仁寺をでた頃はもう夕暮れ。明かりがつき始めました。少しずつ八坂の塔に向かって坂を上り始めると、何やらおしゃれな靴屋さん発見。靴は日本製、皮はオーストラリアのカンガルー、えー。
お誕生日プレゼントを買ってもらいましたー!とても柔らかくて履き心地バツグンです。
フェイスブックにもアップしましたが、携帯でも、ステキな写真が撮れました。夜の東山はあまり歩くことありません。でも、夜もステキなんですね。コロナもあるかもだが、人通りも少なくて良いですね。外国人の方々がたくさんいて、三脚立てて撮影をしていました。
あーやっぱり京都はいいなあ。戦前の日本らしさがここにある。
さて、暗くなってホテルに到着。
いやー、仕事でない京都って、素晴らしく自由だ