2ヶ月ちょっとの期間、ニュージーランドの高校で留学していたみゆこを成田空港まで迎えに行きました。
ぬわんと、アメリカからの帰国便、検疫強化対策により、到着から3時間経つというのに、まだ通関中となっていました。ひょえ〜。昨日は通関に4時間、という話も聞き、覚悟をして行きましたが、NZからの帰国者は検疫強化列ではなく、1時間ほど待ったら元気な顔で出てきました!
残念ながら、せっかくの留学体験も、新型コロナウィルスの影響で、最後の1週間は学校がなくなり、1日予定を前倒しして帰国となってしまい。。その後、さらに追いうちで、NZ政府の「外出自粛」との突然の発表を受けて、その日のうちに学校は休校を決定、せっかく仲良くなった友達とさよならもいえず、集合写真も撮れず、なんだか尻切れトンボみたいな状態で、あれよあれよと外出自粛要請。その後はホームステイ先と空港のホテルの中でほぼ3日間「ロックダウン」。買おうと思っていたお土産も買えず。ステイ先ではご家庭で、まだ、実際の外出自粛開始前にも関わらず、「絶対絶対外へ出てはいけない」という厳しい禁止令がペットのわんこにまで及び、ピリピリしていたそうです。また、ホテルでは、同じ学校から留学した友人3人と部屋をシェア、でもベットは2つだったそうで、えーーーっ!!
情報不足で、空気感染すると思い込んだ3人は、窓を閉めっぱなしで1日半、ホテルの部屋で一緒に過ごしていたという。。それって。。。
「厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」によってまとめられた、『新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団)発生のリスクが高い日常生活における場面についての考え方』によると、新型コロナウイルス感染症対策における『3つの条件』とは……
①密室空間であり換気が悪い
②手の届く距離に多くの人がいる
③近距離での会話や発声がある
の3つの条件が重なった場所で、より多くの人が感染したと言われています。」
窓、開けようよ。。。。
食事はトレーに乗せたものがドア外に運ばれる、全然、新鮮野菜や果物ないじゃん状態。そして、部屋から外へは当然NG。外出を試みようとしたところ、「外には警察と軍隊がいるわよ」と止められたのこと。
ありゃりゃ。。でも、比べてみましょう。日本はNZよりはるかにもっと感染者が爆発的に増えてますけど。。本当に恐ろしい方向に向かっていますが。。 なんでゆるいんでしょうか日本。大丈夫なんでしょうか?? 首都閉鎖したら経済が大打撃というけどね、「経済より人の命が優先でしょ?」と思うようでは、政治家にはなれませんか? うーん。
考えてみると、コロナウィルスパニックがなかったら、みゆこはまだNZを満喫中、そして、ソリマチは春のツアー開始のため福岡に移動中でした。みゆこが留学でひとりぼっちは寂しいが、3月は仕事で忙しくて家にはほとんどいない。それどころか、自分の仕事で、みゆこがNZから帰っても空港で迎えてあげられないし、会えるのは5月になってからだな、と心配していたのでした。それが、コロナパニックで各国が「旅行自粛」や「閉鎖」を発表する中、日本への旅行は実質どんどんキャンセルとなったため、通訳案内士の仕事は当然きれいさっぱりなくなり、収入が途絶えてこの先危機状態!。。そうですけど、かえって、どうやって自分を守っていけるかが試されるこの不安定な時期に、娘を一人ぼっちで置いておくより、空港でしっかり受け止めて日本の現状を説明し、コロナ感染を防ぐための心構えなど話し合うことが出来たのは、母として最善だったと強く思いますし、神様があえてそうさせたのかな、と考えれば、大変納得出来ます。
2020年は本当に、お金がなくなったらどんなにいろいろ我慢をしないといけないか、なんでもある社会に生きる今だからこそ、体験しても良い、そんな試練の年なのかもしれません。そして、こういう危機は10年に一度めぐって来る、という教えかと、それならば日頃から10年後を見据えて備えを強化すべきという警告のような気がします。
何はともあれ、みゆこは思ったより元気で、空港から家まではずーっと体験をしゃべりっぱなし。そして、家に着いたらまずは大好きな卵雑炊を食べたいとのリクエスト。ついでに買ってあったマスカルポーネのレアチーズケーキも。そして久しぶりの我が家に「なんだか知らない家みたいで変だー」と新しい発見?をしている様子。
健康、幸せが一番です。コロナ戦は長期戦です。気を引き締めていかなくては!