12月のFIT～ シンガポールからのファミリー♪

12月。超ハードでしたが超楽しかったアテンド通訳の仕事が終わり、翌日からのお仕事はFITのツアー。お客様は弁護士でかつ会社の社長さんでもあるステキな方。お二人のお子さんのお父さんでもあります。奥様はとても美しい方。そして、フィリピン人のナニーさんが同行しています。日本へは度々お仕事でいらっしゃるのですが、今回初めてのプライベート旅行とのこと。ご本人は３日間、その後奥様とお子さん、ナニーさんで旅行を続けるということでした。

お客様のお泊まりはキャピトルホテル東急。行程はすでに日本の関連会社の秘書の方と念密に決めていました。まずはお客様から行きたいところのリストが送られてきました。ご滞在は一週間。リストを作ったのは日本が大好きな13歳の娘さん。FITなので、天気予報を見ながら、天気の具合で変えていきます。移動はプライベートカーです。

キャピトルホテル東急といえば、数年前、エクセルホテル東急と間違えてお客様を15分も待たせてしまったことがある痛い思い出のホテル。エクセルホテル東急は赤坂見附が近いけど、キャピトルホテル東急は国会議事堂前が近い。お客様からの電話で気づいて慌ててタクシーで向かったのでした。キャピトル、エクセル、苦い思い出です。
さて、最初に向かうは東京スカイツリー。あいにく前日は雨。富士山は見えませんでしたが、天気予報に反して雨降らなかっただけよかった。

13歳と11歳のお子さんは育ち盛り。スカイツリー展望台から降りるときすでに「お腹すいたー！」。シンガポールはなんでも美味しいそうです。だから同じく食事が美味しい日本が大好き、とおっしゃるお父様。お子さんのリクエストはとんかつ。だったらお手軽、スカイツリータウンで食べましょう！
とんかつ「さぼてん」があります。こりゃすごい！スカイツリー限定！

でも注文したのは普通にとんかつ。自分で胡麻をすってソースを作るのが楽しい！以後、お子さんのお気に入りとなったのは「チーズとんかつ」。

午後は上野へ。ご希望は科学博物館でしたが、現在改装中で半分しか見ることができません。ますは公園をお散歩。

重文観音堂は1631年築。紅葉がきれい。

もう春が。

おみくじを引きました。吉とでた！

結局動物園へ。パンダがカワイい。

ゾウが飼育係さんにキレイにしてもらっています。自分からコロンと寝転がる様子がかわいかったです。

上野の公園に戻って、そこからアメ横へ。その辺りでお子さんが疲れてきたのでもうおしまい。

12月中旬。まだまだ紅葉が綺麗な上野なのでした！家族写真もいっぱい撮れました。

お父様は仕事で海外出張が多く、あまりお子さんと一緒にいられないので、こうして毎年お子さんの希望の地へ旅行するのをご家族で楽しみにしているそうです。今年日本を選んでくれたのはお嬢様。いずれ日本に留学したいそうです
これからの短い期間いっぱいいい想い出を作れますように。一週間のスタートです！

12月のアテンド業務～ 最後までいろいろ

12月のアテンド最終日も朝からスタート。雨の日、地下鉄直結のホテルはありがたい。

今日の観光は表参道、明治神宮となっていました。ただし昨日から「原宿」が浮上。時間の都合で3つは行けませんので、朝の気分で決めることになりました。今日の朝ごはんはご主人、息子さんも一緒。出発時間も遅くなり、観光の時間は1時間くらいです。
本日、ブランドの主催者さん達は一緒の車に乗れませんのでタクシーを呼びます。外はあいにくの雨。明治神宮、ステキなブーツで長いこと歩けるかしら？でも神社に行ってみたい。そんな迷いから行き先は皆さんでいろいろもめて決まらない。
ご提案！「じゃあ、まず明治神宮に向かいましょう。様子を見て決めましょう。そのあと時間もあまりないけど、竹下通りを歩きましょう。表参道は行きに通りますのでみてください。行きたければランチのあとちょっと歩いてみましょう」。これで納得していただきました
こんな調子なので「お客様の前でドライバーさんとの日本語禁止令」は今日はムリ。「ちょっと失礼、日本語ですよ」とお断りして、タクシーのドライバーさんもまじえてルートチェック。乗降場所は無駄のないように3人で動線確認！止められるとこ確認したらOKサインでGO！！

ミラクル！明治神宮に着くと幸い雨がストップ。スニーカー持参のお客様は用意周到！ラッキーなことに平日なのに結婚式もありました。ちょっと前まで雨だったのに止んだおかげで結婚式の行列も外をいきます。短時間の滞在でも、お清め、参拝、そして、宗教観。ファッションショーだけじゃない日本。
お客様は明治神宮の澄み切った空気がとても気に入ったそうです。浅草とは正反対！とおっしゃって。雨脚悪い中でもやっぱり来て良かった。さてさてお次は竹下通り。
明治通り側で下車、原宿駅竹下口側で乗車です。警察にしかられないようにさっと降りてさっと乗る！が基本。

原宿は皆さん興味津々。クレープ屋さんは妙にウケ、みなさんお店の前で写真をかなり撮っていました。個性的ファッション、ロリータガールに目が輝いていました。原宿のチープなお店で「面白みやげ」をかなりご購入。全身ブランド品でお美しいみなさんが原宿でいっぱいお買い物！そして、あちらこちらでとにかく記念写真。やっぱり原宿って何か旅行客を惹きつけるんですね
さてさて残念ながらもうどうしてもタイムオーバー。途中、主催者さんのGOサインで15分滞在時間を延長しましたが、それ以上ランチのお約束の時間にあまり遅れることは出来ません。
約束の時間に遅れても、ドライバーさん達も臨機応変連携プレーオーライでばっちり動いてくださる。大大感謝です。タクシーのドライバーさんななんてたまたまの通りすがりなのに、超ナイス！
本日のランチは赤坂のNOBU。

そして午後は、お子さんが眠くなっちゃって、表参道はやめてホテルへ帰ることになりました。主催者のみなさんも一緒に帰ります。お一人だったら表参道も立ち寄ったでしょうけど、やはり、昨日のうちにお買い物を済ませておいてよかったのですね！
ホテルに着くと主催者さんにいくつか頼まれごとをされ、それが終わると今度こそ待機。
夕方、「すぐお客様の部屋に行ってください！」とヘアアレンジメントが気に入らず、時間ギリギリになってヘアアーティストを変えたお客様の通訳を頼まれて焦りましたが、無事間に合ってショーへお連れして間もなく終了。
VIPのお客様を一堂にショーへ送り出す時、ホテル創業以来初めて車が大多数殺到する、という事態になったため、ガイドが本部と連携して組織的に順番に車を呼んでお客様と出発することになりました。すごい！

…と、例の「ちょっと」のガイドさん。突然本部の人のいないところで英語ガイドのグループを仕切り出して「本部に連絡しなくていいわよ。直接ドライバーに電話して車呼んだ方が早い」と強引に命令。なんであなたの指示に従わなくてはいけないの？と拒否すると、強引に「電話しなさい！」と迫ってくるのです。
しかも、途中ソリマチがまた主催者の方々に呼ばれて用事をしていると、その場にまで追いかけてきて「ちょっと、グループを離れてなにやってるの？What’s the problem!?」と。ソリマチだけでなく主催者さんにまで喝を入れなくても？？？
このままでは面倒なことになりそうだったので、失礼とは思いましたがつい「いいから口出してこないで」と追い返しちゃいましたが…。ああ、お許しを…。

ファッションショーはガイドも見ていいことになりました。

そしてその後会場はクラブと化し～

ソリマチのお客様は最後に深夜まで開いている銀座の「寿し幸」へ行ってお帰りになりました🍣。
はー。いろいろあったけど終わったー
ソリマチは翌日からはFITのツアーが始まりますので、超ハードだった3日間に区切りをつけて、ゆっくり寝て体を休めようと思います！！

12月のアテンド業務 なが～～い一日後半

さて長～い1日の後半。他の皆さんはホテルへ帰ってしまい、ソリマチのお客様と主催者スタッフの皆様とで浅草へ向かいます。まずはお寺をみましょう。

お庭にもご案内。紅葉がいい感じです🍁。日本らしい背景で写真も撮ります。

そして仲見世でショッピング。おみくじ、お線香には無反応だったお客様でしたが、ソリマチの持ってる「お守り」に興味津々👀。仲見世でお土産にたくさん「お守りキーホルダー」をGET。「これはどういうご利益？？」と慎重に選んでいらっしゃいました。あとは主催者の方々が「JAPAN」と書かれたマグネット。スタッフのみなさんもお土産買う時間欲しいですよね。空港にもあるけれど、浅草のような雰囲気は楽しめません。
そのあとは、えびす屋さんで人力車。ランチ・休憩なしで頑張っているけどいいことあった。「黒子」ソリマチも人力車に乗せてもらいましたー！たのしいー

その後ようやく、ホテルへ向かいます。もう夕方。…と、ホテルに着くなり「私、歩いてブランドショップでお買い物してくるわ」とお客様のつぶやき。すかさず「それなら車をお使いください」と主催者さん。と、反射的に車に逆戻りのソリマチ。あらあらまだまだ解放されませんでした。次に向かうは銀座一等地の当ブランド店。お客様、アクセサリーから服、靴に至るまでお買い上げ。1時間経過。まだまだかかりそうですが、ディナーの用意、大丈夫なの？ちょっとプレッシャーをかける「黒子」ソリマチ。お買い上げの品は翌日、店からホテルへ配達されるそうです。

ブランド店に堂々と入り、くまなく店内をみてまわり、お店の人とお話ししたり、その接客の仕方をみることは自分自らは絶対ないだろうなーと思うと、ランチのレストランも今まで知らなかった新しいところの発見。
ブランド・イベントも通訳したおかげでとても印象に残った。
…結局、「なんで自分だけ待機でなく一日ぎっしりになっちゃったんだろー」と思ったけれど、逆に考えたら面白い一日だったのかも。ホテルからブランド店まで徒歩なら5分。それを車で目の前に乗りつけるために混雑した銀座の通りをぐるぐる回って20分。帰りも同様、往復40分。そんな中、考えたりしていました。

お客様と世間話などする時間も本当はないですが、銀座の通りをあちこちぐるぐるしている間にいろいろとおはなし。聞けばご主人と息子さんが今日の夜から日本に着いて合流するという。イベントのあとは個人的に日本に２週間残り、それまた個人的にガイドを頼んで高山や金沢、京都も行くことになっているそうなのです。それはすごい！ブランド品に身を飾り、キレイにしていらっしゃるからびっくりしたけど、実はお子さん4人もいるという！！

ようやくホテルに着きました。お客様のご主人と息子さんがロビーでお待ちかね。あーだから最後の自由な時間と思ってお買い物に行ったのね。今となっては納得です。ちょっとセカして申し訳なかったな…。

…さあ、今度こそちょっとはお休みできるかな…と、突然！ロビーのソファからぬっと人が私に近づいて、「ちょっと、あのひと⚪︎⚪︎さん？今かえり？」と突っ込む。私服で書類を握りしめていたその人は一瞬本部のエージェントの方かと思いました。「はい、遅くなりました。」
お客様が消えた後、その人はソファに戻り、私をみあげていきなり「今日はどこへいったの？昨日は？食事制限あったでしょ？」等聞いてくるのです。この人本当にエージェントさん？あやしむ私が何も言わないでいると「あさってから私がご家族をお連れしてガイドするのよ。どこへ行ったか教えてくれる？」。「はあーガイドさん？」。

それにしても、名前も言わず、「こんにちは」も言わず、私の名前も聞かず、いきなり「ちょっと！」と呼び止められ質問攻めにされても、どうなんでしょう。
同業者同士ならこれも許されるんでしょうか、私には絶対出来ません。

ソリマチより10歳は年上の方。どんなに先輩後輩でも、まずは「こんにちは」って大事では。私、黙ってしまいました。すると「まあいいわ。食事のこと、知らないの？これは別筋から聞いた話だから、あなたは知らないのね。だったらいいわ」と意味深です。人から情報を得るのはいいが、自分の情報は言わないんだ。ますます疑いのソリマチ。疲れているし、ニコニコする気力が低下。行った観光地だけお伝えして失礼してしまいました。いろいろなガイドさんがいらっしゃるのですね。

時計を見れば50分あります。気をとりなおして裏のプロントでとりあえずごはん。

そしてディナーの場所へお連れします。本日のディナーはパークハイアットのNYグリル。相変わらずソリマチ・ナンバーワンのホテルです。このバーが好き。

NYグリルからの夜景もゴージャス。

途中、主催者さんに呼び止められ、ソリマチは最後まで残らず帰っていいことになりました。一緒だったガイドさんに引き継ぎをして、ドライバーさんに挨拶をして、遠慮なく先に帰らせていただきます。。

でも、ソリマチ、待機中に最寄りの店でシャツを買おうと思っていたんですが、今日それが出来なかったので、元麻布のおうちに服を取りにいかなくてはなりません。六本木けやき坂は深夜近くでもこんなにキレイ。

結局ホテルに戻って寝たのは今日も1時過ぎ。明日は最終日、でもやっぱりホテル泊は助かります。明日もがんばろうー