居酒屋も生き残りに必死である。業界の雄、和民が約120店舗を焼肉屋に業態転換するそうである。客の戻りが良いと云うのが理由の様だが、それで成功しようものなら各社挙って参入する事は明白である。そこまで需要が有るとも思えないので過当競争に陥るのは目に見えているのだが、この儘ではジリ貧なのも確かである。健闘を祈りたい。焼肉の飲食スタイルが時代の要請に合致しているのは事実だろう。排煙設備も充実しているし、調理スペースが有る分だけ他人との距離も取れる。目の前の肉の焼け具合に気を取られれば、自然と会話も減るだろう。無言でひたすら食べる料理と言えばカニなので、何故そっちに業態転換しないのかが不思議ではあるが、客単価とか原価率とかも色々有るんだろう。一人焼肉を楽しむ人も最近は珍しくはないから、色んな提供方法を試してもらいたい。肉の塊だけ出されて自分でスライスして焼ける店が有ったら、ちょっと行ってみたいのである。