英国流のヒネりの利いたジョークだったのかも知れない。原価高騰に見舞われたガス会社が、全顧客に靴下をプレゼントして爆発大炎上したそうである。これで暖を取って欲しいと云う粋な計らいだとしても、やや悪趣味である。電力やガスの供給が遅滞した事もあり、年間の光熱費が約12万円も跳ね上がった消費者の神経を逆なでしただけに終わった様である。日本も地味に電気代は上がっているが、恐らく気付かない人が殆どであろう程度に収まっている。小売自由化で変動価格を採用している企業から電力供給を受けている家庭では前月比10倍とか理不尽な請求を突き付けられているらしいが、電力市場の卸売り価格が25倍だそうなので、まだ頑張った方だろう。水を除く生活インフラの供給源をほぼ全量輸入に依存する我が国の脆さが顕在化した格好であり、再生エネの開発は喫緊の課題に思えるのであるが、当面はヒートテックを自腹で備蓄し節約するしかなさそうなのである。