こんばんは。
koiです。
秋っぽいねー。
秋と言えばキンモクセイ。
教室でも窓を開けると良い香りがします。
でも良い香りを放つ金木犀ですが、実をつけているのを見かけませんよね。
じつは日本の金木犀は雄株ばかりで、雌株がないんです。
一般的に植物はひとつの花の中に、花粉を出す雄しべと、果実のもとになる雌しべの両方を持ちます。
しかし、植物の中には、花粉を出す雄花と、実をつける雌花を分けて咲かせる種類もいるんです。
金木犀もそのひとつで、雄株の出す花粉と、実をつける雌株がそろわないと、実がなりません。
江戸時代に中国から日本に輸入されたのが、雄株だったんです。
それ以来、ずっと挿し木で増やしてきたため、日本には雄株しかありません。
雄株を日本に持ってきた理由は、雌株よりも花つきが良いからだそうです。
金木犀は寒さに弱い樹木のため、北海道ではあまり見かけません。
北海道で越冬するのが難しいんです。
また、同じモクセイ科のライラックは金木犀とは反対に暑さに弱く、5月下旬〜6月上旬にかけて北海道のあちこちで咲いています。
金木犀は中国語で「九里花」と呼ばれています。
遠くまで香りが広がることから、そのように名付けられたそうです。
ちなみに中国には、金木犀の花から作られた「桂花陳酒」というお酒があり、楊貴妃が好んで飲んだと伝えられています。
とても良い香りの樹木「三大香木」と言われているのは、秋の「金木犀」、春の「ジンチョウゲ」、夏の「クチナシ」です。
ジンチョウゲは、中国からヒマラヤを原産とする常緑性の低木で、三大香木の中で一番遠くまで香りが届くと言われています。
金木犀の花言葉は「謙虚」「気高い人」。
「謙虚」は金木犀の甘い良い香りに反して、控えめな小さい花をつけることにちなみます。
また「気高い人」は、雨が降るとその芳香を惜しむことなく、潔く花を散らせることに由来すると言われています。
まぁ今日はキンモクセイのお話。
ということでルノワールで『春の花』
1841年フランス生まれの印象派であるピエール=オーギュスト・ルノワール。
19世紀の印象派を代表する画家です。
「花を描いたら右に出る画家はいない」と賞賛されるほどのルノワールは、生涯を通して花を描き続けました。
この作品は、ルノワールが「花」を描いたシリーズのうちのひとつです。
デルフト焼きの花瓶にいけられたお花たち。
いろんなお花が合わさってとても美しい作品です。
ではまた。