日経新聞に心がほっと、そして温まる良い文章を見つけた。
「見知らぬ街で 乃南アサ」
見知らぬ街に迷い込んだ見知らぬ旅人を見知らぬ青年が心温かく親切にする。
”「ありがとう。本当に助かりました」夕暮れが迫る見知らぬ街の、右も左も分からない片隅で、私たちは長身の青年を見上げた。「こんなにご親切にしていただいて」
すると青年はにっこり笑いながら「僕も」と口を開いた。
「日本に行ったとき、同じように親切にしてもらいましたから」
「気をつけて」と言いながら、、、、、、、、、、、、、、、その向こうで、にこにこと嬉しそうに手を振っていた。
ああ、こういうものだとと思った。
きっとその本人はとうの昔に忘れているに違いない。だがとにかく、ある日、何げなく手を差しのべてくれた誰かのお陰で、今こうして不安な旅人が救われた。見知らぬその人のお陰で、その旅は幸先の良いものになり、ほんのわずかの時間立ち寄っただけの街の印象までもが、いいものになった。これが人と人とのつながり。
だから嬉しくもあり、面白くもあり、怖ろしくもある。”
「見知らぬ街で 乃南アサ」
見知らぬ街に迷い込んだ見知らぬ旅人を見知らぬ青年が心温かく親切にする。
”「ありがとう。本当に助かりました」夕暮れが迫る見知らぬ街の、右も左も分からない片隅で、私たちは長身の青年を見上げた。「こんなにご親切にしていただいて」
すると青年はにっこり笑いながら「僕も」と口を開いた。
「日本に行ったとき、同じように親切にしてもらいましたから」
「気をつけて」と言いながら、、、、、、、、、、、、、、、その向こうで、にこにこと嬉しそうに手を振っていた。
ああ、こういうものだとと思った。
きっとその本人はとうの昔に忘れているに違いない。だがとにかく、ある日、何げなく手を差しのべてくれた誰かのお陰で、今こうして不安な旅人が救われた。見知らぬその人のお陰で、その旅は幸先の良いものになり、ほんのわずかの時間立ち寄っただけの街の印象までもが、いいものになった。これが人と人とのつながり。
だから嬉しくもあり、面白くもあり、怖ろしくもある。”