携帯電話をまだ一度も持ったことがない。
電話が嫌いなので、持つ気にはなれなかったのだ。
電話は「あのぅ~すみませんが、ちょっといいですか?」
なんていわないで、突然暴力的な音と共に、こちらの都合などまったく無視して、かかってくる。こんな電話にはどうもなじめない。出なければいいのだけど、でもかかってくるとやっぱり気になる。
こんなはた迷惑な物を持ち歩く人の気が知れない。
・・・と、思っていたのだけど、車に乗ってると、事故のことを考えてしまう。
携帯がないと、警察や救急車も呼べない。そして最近公衆電話が少なくなったので、きっと途方にくれるだろう。
やっぱり携帯電話は必要なのかもしれない。電話だけ出来ればよい。メール機能もカメラもいらない。また電話もかけるだけでよい。かかってくるのはよろしくない。とはいえ必要な電話もあるので、一回目は拒否して二回目にはじめて受信できるものがあればいい。大事な用件なら、きっと先方も2回くらいはかけてくるだろう。
それにしてもやっぱり迷う。果たして携帯電話は必要だろうか?
みんな余りに携帯に頼りすぎてはいないだろうか?
そして大切なことを忘れていないだろうか?
防衛庁の事務次官を携帯電話で更迭する。これが正しい電話の使い方だろうか。
もし会社から電話一本で解雇を通告されたらどう思うだろう?
朝青龍に電話一本で処分を言い渡す・・・。どうして直接会ってあって話をしなかったのか。直接会ってあって話をしたらきっと展開は変わっていただろう。