ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

沈まぬ太陽

2011年04月21日 21時09分19秒 | 雑感
会社ネタの小説はまず読まない、どうにも性が合わないから。
でも今読んでいる、「沈まぬ太陽」を。
と言うのもどうにも気になったのだ。
日航、JR西日本、そして東京電力のことが。
この3社に共通するものは?
大きな事故を起こしたこと。
独占企業。
役人体質。
そして日航は破綻。
東電も破綻寸前。
JR西日本も破綻寸前まで追い込まれたこと。

今度のような大きな事故が起こるたびに、
「民間に任せないで国が管理しろ!」
という声が起きる。
でもそれは違う。
国が管理したらもっと危険だ。
このことについては後日書く。

で今日は、「沈まぬ太陽」(アフリカ編)のこと。
もちろんモデルは日航なんだけど、こんな小説を読むとついつい的外れなことを考えてしまう。
なんでそんな会社にしがみついているの?
そんな会社なんか辞めて田舎暮らししたらいいのに・・・と。

主人公は組合活動をやり左遷されてパキスタン、イラン、そしてアフリカへと「島流し」にあう。
日航も同じことを、露骨な組み合いつぶしをやったのかも知れない。
確かにひどいとは思う。
でもこの主人公に少しも共感を覚えない。
現地では使用人を5人も使ったり、プール付きの豪邸に住んだり・・・
それなのに現地の歴史や自然や文学や・・・まして現地の人に何の興味も覚えない。
たまにレジャーで観光地や遺跡や狩猟に行くくらい。
そして不満たらたら・・・ひたすら日本に帰ることばかり願っている。
現地の人はこんな日本人を見てどう思うだろう?
せっかく来た国にどうしてもっと興味がわかないのか。
どうして現地の人との心の交流を求めないのか・・・
そんなのとっても心が貧しいと思う。
この主人公だけではない、ここに登場する人物のほとんどの人の心が貧しい。
この小説は人が、人の心が描けてない。
コメント (2)
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