ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

缶詰(2)

2015年07月15日 17時20分36秒 | 食の話
スーパーの缶詰コーナーはいつもひっそりしている。
買ってる人もあまり見かけない。
せいぜいツナ缶やシーチキン。
でも缶詰コーナーを見るのは大好きだ。
懐かしい昔ながらのサバの味噌煮・甘煮、さんまのかば焼き、イワシのかば焼き、焼き鳥
それにコーンビーフも健在。
いつもちらっと見ては安心して通り過ぎる。
こんなに長く続いているのだから、きっと(こっそり?)買っている人がいるのだろうな。
わぁ~あんなもの買ってる。貧し~い!
なんていわれたくなくて周りを見回して、さっとスーパーの買い物籠に入れてるのだろうな。

この前ある事情があって缶詰を買った。
サバの味噌煮とサンマのかば焼きと焼き鳥を。
欲しかったのは缶のほう。
ヒヨコの水入れにちょうどいい大きさだったから。
缶詰は昔と少しも変ってない味だった。
うんうん、これだ!

ただ大きな違いがあった。
それは缶切りがいらないこと。
手で開けられるようになっていた。
もちろん昔でも手で開けられるタイプのものがあった。
コーンビーフ。
「あんたたちとは違うんだよね!」
とばかり手で下の方をぐるぐる回して開ける。
独特の開け方をした。
でもそれ以外は缶切りで開けた。
それで便利になっていいのだけど、
でもそのために缶切り会社(そんな会社があるかどうか知らなけど)はつぶれてしまったのではないだろうか?
ととても心配になった。
でもふと隣の缶詰のコーナーを見ると、これまた懐かしいミカンや桃の缶詰。
これは昔ながらの缶切りで開けるようになっていた。
よかった!
かろうじて缶切り会社は生き残っているに違いない。
昔は20人いた社員も、
今では社長と専務の奥さん。
それに創業の時からいる還暦を過ぎた嘱託の職人。
そしてアルバイトの配達係の人一人。
それでも何とか会社は続いている。
よかった!!
・・・と勝手に想像した。

ともあれ缶詰コーナー。
駄菓子コーナーとともになんかほっとする空間だ。
コメント
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