里山の自然を守れ!
と言ってる人たちに言いたい。
里山って現代の宅地造成地と同じ。
山を削り、木を切り倒し、自然を破壊してできたものなのだよ。
「宅地造成地の自然を守れ!」なんて言う人は多分いないだろうけど、
里山を守れ!なんて言ってる人は同じようなことを言っているんだよ。
里山ってとっても人工的な自然。
絶えず手をかけないと破壊されてしまう、そんな自然。
それはダムと同じ。
ダムを作ると水力発電によるエネルギーができ、貯め水は水道水や農業用水にもなる。
いいことづくめ?
でもやがてダムは土砂で埋まり、それを除かねば災害の危険が生まれる。
そのため土砂を取り除くためにエネルギーが必要になる。
水力発電で得られるエネルギーと土砂を取り除くエネルギーやダムを維持するエネルギーの損得勘定を考えたことある?
でもね、そうは言っても里山。
人口増に対応すべく里山を、自然を破壊して里山を作った人たち、
そんな人たちの努力によって今の里山ができ、人口増を支えて、今の都会ができている。
そんなことをわかったうえで、言いたのだ。
人口増に対応すべく里山ができた。
でも人口減の今、「有難うございました」と言って、里山を自然にお返ししたらいい。
里山の自然ともののけ姫のような本当の自然と、どっちがいい?
里山の自然ともののけ姫のような本当の自然と、どっちがいい?
里山の自然の方がいい!と思ってる人は、
本当の自然、屋久島や知床の自然をつぶして里山に変えたらいい。
でもそうしろと言う人はきっと誰もいないだろう。