ホトトギスが鳴いている・・・
卯の花が咲いている・・・
夏だ!
この里山にも夏がやってきた!




卯の花の 匂う垣根に
時鳥 早も来鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ
時鳥 早も来鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ
さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ
橘の 薫るのきばの
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ
楝ちる 川べの宿の
門遠く 水鶏声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
門遠く 水鶏声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
五月やみ 蛍飛びかい
水鶏鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ
水鶏鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ
もうこの里山の田んぼにはこの歌のような「早乙女」はいないけど、
「早おばちゃん」さえもいないけど、
「早おばちゃん」さえもいないけど、
でもふと目を閉じるとこんな情景が浮かんでくる。
間もなく田んぼに水が入り、蛙が元気に鳴きだし、蛍が飛び交う、
この里山にも・・・
そんな夏がやって来た!