ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

コロナ読書

2020年06月13日 17時20分24秒 | 本の中から
きょうも終日、またまた、真面目に雨。
まるで梅雨みたいだね。
えっ、あっ、そうかぁ~もう梅雨なんだ。

田舎で雨となると、晴耕雨読。
雨が降ったら、昼間も読書に明け暮れる。
・・・なんて思うのはきっと都会人の幻想だよ。
たいていの百姓は雨の昼間は、ただただ所在無げに、おろおろ過ごす。
そしてやり残した仕事が頭をめぐり、
あれもしなければ!
これもしてなかったなぁ~!
まったく何時まで降ってるんだ!!
早くやまないかなぁ~~~

そしてさらに雨が強くなると、もう気が気ではない。
ネットや柵は大丈夫かなぁ~
畑が水浸しになってないかなぁ~
というわけでほぼ現役を退いた今でさえ雨読はほとんどしたことはない。

というわけで読書はもっぱら夜。
早寝早起き、良い子過ぎる毎日、
晩の8時にはもう寝て、夜中の12時~1時にはごそごそおきて、布団の中で読書が始まる。
読んで疲れてはまた眠り、また起きては読んでまた眠る。
これが朝まで続く。

コロナで自宅でやることもなく読書を始めた人も多いだろうけどこちらは年中コロナ読者みたいなもの。
なんせ子供のころからの、根っからの怠け者、
それで体を動かさないでも、寝転んでてもできる、読書と音楽鑑賞が趣味だった。
他の趣味、陶芸や竹細工や園芸やカメラや・・・などは体を動かさないといけないので、趣味としては今一つかなぁ~
もちろんこのほかに飲酒があるけど、これは趣味というより、もう「特技」のレベルだ。
いえいえ、そんな話ではなかった。
そうそう読書の話。
コロナがあろうとなかろうと、毎晩、読書に明け暮れている。
読書は時空を乗り越えて旅ができるもっとも安上がりな貧乏人の楽しみだ。
学生時代、サラリーマンになりたての頃・・・貧しいときほど、たくさん本を買っては乱読した。
そして今も乱読に明け暮れている。
最近読んだ本、

江戸時代の戯作、洒落本や滑稽本の数本~とっても魅力的だ。
 ただ洒落は当時の言葉や風俗がわからないと通じない。
 なんせ本文よりも注釈が数倍の分量。
 洒落を注釈付きで読んでも少しも面白くない。
 (拓婦人伝・遊子方言・甲駅新話・古契三娼・傾城買四十八手・繁千話・
 傾城買二筋道・・・などを読んだのだけど)
 まして当時の吉原などや風俗や江戸の地名などにはまったく疎い人間なので、
 面白そうだな・・・ということはわかるものの、ちゃんと読むのは結構つらかった。
 滑稽本の代表はきっと十返舎一九の「東海道中膝栗毛」と、
 式亭三馬の「浮世床」や「浮世風呂」だろう。
 「東海道中膝栗毛」は昔読んでたので、
 今度は式亭三馬の「浮世床」と「酩酊気質」を読んでみた。
 これは、落語だね。
 すんなり読めたけど、でも落語は見るもの、読むものではない。
 やっぱりそんな気になった。
 でも「酩酊気質」~酔っぱらいの習性を描いたこの本、
 小言上戸や泣き上戸、しゃべり上戸や悪態上戸、ねち上戸に騒ぎ上戸、
 かつぎ上戸に理屈上戸・・・まるでテオフラストスの「人さまざま」のよう。
 同じ酔っぱらいとしては身に沁みる。

逆説の世界史(3)~ギリシャ神話と多神教文明の衝突(井沢元彦・著)
 このシリーズ、正直「逆説の日本史」ほどには面白くない。
 ギリシャ・アレクサンダーの記述など、
 やっぱり西洋史観から逃れていないのではないだろうか?
 もっと東洋の立場で考えてほしかった。
 もし著者がペルシャ人の一般の男、同じ立場で書いたなら、
 そこには屈辱しかない。もっと他の書き方があったはず。
 ギリシャの兵士とペルシャの女性との集団見合いを「東西文化の交流」などと
 言ってられるだろうか?
 こうして結婚したペルシャの女性たちはギリシャ人の夫と
 ギリシャに一緒に帰ることは禁じられていた。
 そう単に「現地妻」でしかなかったのだ。
 そう単にセックスのはけ口でしかなかったのだ。
 こんなことは幕末の長崎でもよくおこったこと。
 お菊さんや、マダムバタフライの悲劇がペルシャでも起きただろう。
 これを「東西文化の交流」?

反日種族の常識~室谷克己
 正直この手の本にはすっかり食傷気味。
 だってここに書いてあることは、もうすでに常識なのだから。
 こんなことさえわかっていない日本人がまだ生息していることの方が問題。
 税金は「ただ!」だと思い、税金を飯の種にしている人間、
 日本を卑しめ自分たちの飯の種にしている卑しい人間たち。
 そう卑しい、とっても卑しい!
 「慰安婦」や「徴用工」に同情するなら、
 まず税金をたかるのでなく自分たちの金をだせ。
 「慰安婦」や「徴用工」に寄付をしろ!

夏の騎士~百田尚樹・著
 これはとってもいい本だった。
 これはみんなに読んでほしい。特に中学・.高校生に、読んでほしい。
 百田尚樹氏はきっと根が正直、子供のような人なのだろう。
 それでついついネットで言わなくてもいいようなことまで言ってしまう。
 そのため多くの誤解や反発を生む。
 でもね、ことさらに百田氏を悪く言う、
 そんなあんた達こそ実は変、じつはとっても卑しいのだよ。
 そんなあんたたちこそぜひこの本を読んでほしい。
 初心に帰り、子どものような気持になって、この本を読んでほしい。

ガルガンチュアとパンタグリュエル~ラブレー(著)
 今、第4の書まで読み終えた。
 昔、第1か第2を読んだ記憶はあるものの通して読むのは今が初めて。
 そしてこれから読むのは第5の書。
 このきっと馬琴のような、ヨーロッパの衒学趣味にあふれる有名な戯作。
 訳が分からないながらもとっても魅力的な本だ。
 この本については第5の書を読んだ後でもう少し書きたい。

ともあれ毎晩コロナ読書。
充実しつつも、あほな時間を楽しんでいる。
コメント
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