ユスラウメをたくさん収穫したけど、家族のみんなは食べようとしない。
まあ確かに甘酸っぱい味は今どき好まれないし、実は小さいのに種は大きく、なんとも効率が悪い。
(桑の実だったら全部食べられるのに・・・)
(ベリー類だって甘酸っぱいのになんで好まれるんだろう・・・)
それで仕方なく一人でちびちび食べている。
そういえばミョウガタケだって一人でいじけて食べている。
うん、いいんだ、いいんだ・・・これからもいじけて暮らすんだ。
ところでユスラウメは「梅桃」あるいは「朱桜」と書くらしい。
もともとは「桜桃」と書かれていたけどサクランボに名前を奪われてしまった。
確かにサクランボの方が「桜桃」という文字にふさわしい。
それ以来ユスラウメは庭の片隅でいじけて暮らしている。
ところでユスラウメの「ゆすら」とは何だろう?
調べてみたけどよくわからなかった。
赤い実が風に揺られるのを見てつけたのだろうか?
それとも名前を譲ったので、譲る・・・ユスラ・・・になったのだろうか?
それとも名前を強請られたので、ゆすられる・・・ユスラ・・・になったのだろうか?
どれも違うだろうが、まあそんなことどうでもいいや。
梅雨は収穫の時。
山椒の実も梅の実も収穫を待っている。