さてコンサートが始まった。
最初は「木の根」と「踊る娘」
木の根はウクライナの大地と命の息吹を感じさせるしっとりした歌、
踊る娘はナターシャさんの作曲でこんな歌こそ本当のウクライナの歌じゃないのかな?と感じさせる楽しい歌。
そこにコサックの踊りと歌を感じる。
焚火を囲んで踊り謡うコサックの饗宴を。
今までウクライナ民謡を意識したことはなかった。
すべてロシア民謡と思っていた。
曇天の空の下、重苦しい雰囲気のロシア民謡。
「広きドニエプルの嵐」や「小さいぐみの木」もまたそんな重苦しいロシアの歌だと思っていた。
そしてロシア人もきっとそう思っていたのだろう。
でもどちらもウクライナ民謡だった。
その一方で「1週間」はロシア民謡だけど、同じような歌がウクライナにもある。
だってこの歌とってもコサック風なのだから。
きっとウクライナの歌がロシアに伝わってロシア民謡になったのだろう。
ナターシャさんも「1週間」風な歌や「踊る娘」みたいな歌が好きなのだろう。
とっても楽しそうに歌っていた。
ところでコンサートの度にいつも気になるのが拍手。
「いい拍手」ってのはなかなか難しい物なんだね・・・と思う。
今回もあまりに拍手が早すぎ!
伴奏の余韻がのこってるのに早くも拍手!
歌手は歌うのが仕事。
観客は拍手するのが仕事(?)
いい加減にしてよ!
観客は自分の好きなように聞いたらいい。
つまらなければ拍手なんてしなくていい。
居眠りだって、あくびだってしたらいい。
歌手を殺すに刃物はいらぬ
あくびの一つもすればいい
そして本当に良かったと思ったら拍手をしたらいい。
わざとらしい「ブラボー!」なんてやめてくれ。
それよりもにっこり笑ったら、それでいい。
でもだからと言って拍手のタイミングが遅れたらどうなるだろう?
1曲歌い終わって、歌手はここで拍手があるだろう・・・と思ってたら、なかなかない。
(今宵の客はしぶといなぁ~・・・)
ここでは絶対に歌が不味かったのかなぁ・・・なんて思ってはいけない
まだそんなこと考えるとあとの歌に影響してくる。
そこで何とか間を持たせるべく、楽譜台をいじったり、咳をしたりして
・・・このてん楽器の奏者はいいなぁ~調弦なんかして間をとることが、
できるから。
ピアニストもいいなぁ~椅子の高さの調整をして間をとることができるから。
グレングールドは演奏会で30分も椅子の調整をしたとか・・・
なんて考えながら、仕方ないので次の歌を歌おうとしたとたん前の歌の拍手が・・・!
いい加減にしてよ!!
かくも拍手は難しい。
うむ・・・まだまだ書きたいこといっぱいあるけど、書いてることが支離滅裂になってきたね。
そうそういつものように頭の中がマヒしてきたよ・・・
今の時間は晩酌タイム。
うぃぃ~~~
(続く)