ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

もうひとつの生き方

2007年12月12日 10時16分38秒 | 田舎暮らし
隣の市のはずれに古家と小さな畑を借りて外国人の家族が住んでいる。
暖房はダルマストーブだけ。トイレは汲み取り式。
車も耕作機械も無くすべて手作業で野菜を作っている。
もう今では時代劇でしか見ることが出来ない貧しい小作人のような生活。
でも畑は狭いけど豊かだ。
生活は貧しいけど暮らしの知恵があふれている。

ダルマストーブがとても暖かく感じられた。
このストーブは我が家にあるのと同じもの。
でも我が家のものよりもずっと暖かい。
きっと周りが寒いのでそれだけに暖かく感じたのだろう。
ダルマストーブがまさに持ち場を得たという感じで、ここのストーブは生きていると思った。

庭の鶏がずぶぬれになってぬかるみの中で餌を探していた。
雨宿りする小屋もないのだ。
でも不思議なことに元気そうだった。
風邪を引かないのだろうか・・・?

ここでは人も野菜も鶏も雨の中、とてもたくましく生きていた。
昔はみんなこんな生活をしていたのだろう。
でも今ではみんなすっかり忘れている。
なにか大切なものを。
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真昼間から酒

2007年12月11日 06時45分38秒 | 田舎暮らし
これから真昼間から酒を呑む機会が増えてくる。
これはなかなかいいことで、毎日こうだったらいいのになと思う。

人は酒だけで生きていけるか?
これは酒飲みにとっては重大なテーマで、
主食は焼酎、スープはビール、おかずは日本酒、デザートはワイン。
たまに漬物代わりにウィスキーを少々。
こんな生活で果たして何日生きられるか?
でもこんな充実した生活だったら早く死んでも悔いは残らない。
大切なのは長生きすることではなくその中身なのだから。

昨日は昼間っから酒を呑むシリーズの第一弾。
こんな時はやっぱり回りにあわせて呑まないといけない。
一人だけ控えると回りがしらける。
というわけで周りに合わせて、というか率先して呑まなければいけない。
酒飲みはこのように絶えず周りへの気配りを忘れない。
右隣の人のコップが空いてたらすぐについでやり、ついでに自分のコップにも注ぐ。
左隣の人のコップが空いてたらまたすぐについでやり、ついでに自分のコップにも注ぐ。
正面の人のコップが空いてたらまたまたすぐについでやり、ついでに自分のコップにも注ぐ。
でもそのうちなぜか自分のコップだけがいつも空いてるのに気づき、周りの人に余計な手間をかけてはいけないので、自分のコップに専念する。
こんな気配りで実に忙しい。
だいたい人についでもらおうなんて了見がそもそも気に入らない。
自分で呑む分くらい自分で注いだらどないやねん、ウィー。
とだんだんわけがわからなくなってくる。
そのうち終わりの時間が近づくにつれ、テーブルのあちこちに瓶に残ったビールの残骸が気になってくる。
こんな無駄なことをするから日本のアルコール自給率が40%を切ってしまうんだぞ。あれっ、違ったかな?アルコール自給率・・・じゃなかったかな?
でも、そんなことはどうでもいい。さすがにもう呑めない。
食事も少し残るくらいが腹いっぱい食べた感じがしていい。
アルコールも少し残るくらいが腹いっぱい呑んだ感じがしていい。
そしてさすがにもう当分呑まなくてもいいやと思う、少なくとも晩まではと。


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ユキが発情

2007年12月09日 10時06分46秒 | 山羊の話
ユキが発情。
えっ?!
どうして・・・?!!

そしてがっくり・・・。

あれはいったいなんだったのだろう?
今でもまだユキにはあの雄山羊の匂いが一杯残っているのに・・・。

いったい月に何回発情したら気が済むのだろう?
山羊の発情は21日に一回と決まってるのに・・・。

しだいにあの雄山羊の顔が癒し系でなくまぬけ系に見えてきた。
そういえばドン臭い顔をしていたな。
あれじゃユキにはもてないぞ。

とはいえ他に雄山羊は・・・?
いまから探すのも面倒だし・・・。

またしてもあの苦難の旅を続けるのだろうか?
車の中はまだ山羊の尿の匂いがいっぱい残っているのに・・・。
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ダルマストーブ

2007年12月07日 04時48分39秒 | 田舎暮らし
朝とっても冷えたので、いよいよダルマストーブの出番。
裏山から薪をとってきて、ノコギリでゴシゴシ。
結構しんどい作業だけど、こんな単純作業が意外と性に合ってるのか楽しい。

日が落ちて寒くなってきたので、いよいよ点火。
マッチ一本で点くかどうかちょっとどきどきする。
杉の枯れ葉と柴と薪をストーブに入れて杉の葉に火をつける。

パチパチパチという音と共に杉の枯れ葉特有のにおいと煙が立ち込める。やがてポッと音がしてメラメラメラと火が立ち上る。
後はただ待つだけ。

うまく薪に火がついてくれるだろうか・・・?
この、ただ待つだけの不安な時間を経て、薪に火がついて周りが急に暖かくなって来たときの喜び。これがなんともいえない。

火がついて次第に部屋が暖かくなってくる。もうこれで点火の儀式は終わりなのだけど、なかなかストーブのそばから離れられない。せっかく点けたのだから、もう少しあたっていよう。炎はいつまで見てても見飽きない。

しかし油断は禁物。
いかん消えかかっている。薪をくべなきゃ!
こうして絶えず見張っていないといけない。
ダルマストーブは大食漢で毎晩たくさんの薪を食べてしまう。
こうして冬は毎日薪作りに追われる。

これから寒い日が続く。
ダルマストーブの季節がやってきた。
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イタチ退治

2007年12月06日 04時26分31秒 | 田舎暮らし
イタチ退治の罠を仕掛けたとたんに、イタチがいなくなった。
きっと「なんかヤバイな」と思ったのだろう。
完全にのこちらの意図を見透かされている。
片隅にさびしく残された罠がむなしいけど、
でもまあいなくなったのでよしとしよう。
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ユキの見合い(2)

2007年12月05日 10時01分02秒 | 山羊の話
F原牧場には山羊が10頭。
みなおっとり系で我が家のユキとは大分違う。
これは飼い方だろうか、それとももともとの性格だろうか?
・・・と思ってあらためてユキを見ると、
うん、やっぱり生まれだ!
ユキの父親もものすごく性格が悪かったそうだから。
育ての親は申し分ないのだけど・・・と一人で合点した。

ところでユキ。
やっと長旅から開放されてほっとした感じ。
でもこれからだよ。いよいよお見合いが始まるのだからね。
相手のザーネンの雄山羊は羊みいた癒し系の山羊。
悪女系のユキとはたして上手くいくだろうか?

二人をなんとか小屋に閉じ込めて、さてあとは成り行き任せ。
すると雄山羊はたちま助平山羊に変わり、舌をだし、唇を前に突き出しやる気満々。
ユキはわざとじらしてそれをさらりとかわす。
そしてシャイな雄山羊があきらめムードになると、
今度はユキは雄山羊に近づき軽く首をかんでその気にさせる。

こんなことを何度も繰り返すので雄山羊もとうとう怒り出し、頭突き合戦が始まる。
でもさすがそこは雄山羊、さすがのユキも力負けをして、とうとうすねて、
「もう知らない。あんたなんか嫌いよ!」
とばかり端っこに座り込んでしまった。
雄山羊は所在なげにこちらに近づいてきて体を擦り付ける。
おいおい相手が違うだろう・・・。

前回のトカラ山羊は助平の塊だった。
ユキを見るなり唇を突き出しよだれをたらたら出して突進してきた。
さすがのユキも思わず顔をそむけたほどだった。
その点、今回の助平雄山羊はどうももうひとつ助平度が足りないようだ。

ともあれこれはちょっと時間がかかりそうなので、そのままほっといてF原さんに牧場を案内してもらった。
F原さんは定年になってから単身田舎に戻り猟師をやっている。山羊はたまたま飼いだしたそうだ。
ビニールハウス風な小屋が2棟あり、山羊が自由に出入りできるようにして、2反の草地に離し飼いしていた。
小屋の中は夏は暑そうだけど、暑かったら勝手に外に出るのでかまわないらしい。
それに小屋の中は暖かくてすぐ乾燥するので、敷草の交換もしなくてすむという。
確かに交換していないのに臭わないしとてもきれいだった。
2棟の小屋は十分に広く、今後もっと山羊を増やすらしい。
多分30頭くらいはいけるだろう。
そうなるともう立派な山羊牧場だ。
敷地は片面が崖になっていて山羊が上り下りするので爪も切らなくて済むらしい。

近所の子供たちが野菜をいっぱい持ってきていた。
~ここら辺が我が家とは大違いだ!
*ここは特に強調しておきたい。
もっとも我が家の山羊小屋は電気柵に囲まれた畑の中にあるので入りにくいこともあるけど・・・。
でも来てかまわないよ。野菜さえ持ってきてくれたらね。
なんなら野菜だけでなく、酒でもいいよ。
ただ酒はヤギ小屋でなく家の前においといてね。

そうして1時間ほどのんびり過ごしたあと、さて二人はどうなったかな?
・・・と見に行ってみると、ユキはあいかわらずふてくされて隅っこに座り込んでいる。
雄山羊はこれまた片隅にぽつんと立っている。
ここでなぜか何の関連もなく、ふてくされてモンゴルへ帰った横綱と一人取り残された親方の顔を想像した。

ともあれ上手くいったことを期待して、連れて帰ることにした。
帰りはオス山羊とユキの尿のにおいをいっぱいにつけてあまり快適とはいえない旅。
ユキもすっかり疲れたのか車が動き出すとしゃがんで外の景色をじっと見ていた。

播但道から中国道での乗換えを間違えて一般道に下りたので、しゃあないなぁ、とばかりそのまま国道を帰ってきた。
でも意外と近くてこれじゃ最初から一般道路でよかったかなと、高速料を損した気分。
ともあれ無事に着きほっと一息。
ユキもすっかり疲れた様子だった。

明日から車の後部座席に乗る人はお気の毒。
当分匂いは消えないだろう。
もっともわざと客を後部座席に乗せていじわるする楽しみも増えたのだけど。
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ユキの見合い(1)

2007年12月03日 10時02分44秒 | 山羊の話
いよいよユキの見合い。
車の中をブルーシートで覆い、餌をいっぱい積み込んで、
片道2時間の旅へ、準備万端、いざ出発!
あっ、いかん、山羊のユキも乗せなきゃ!
嫌がるユキを餌で釣り、ロープでつないで、さて出発。

ユキもこんな長旅は初めて我が家に来たとき以来のこと。
出発まではあんなに鳴いてたのに、
鳴くことさえ止めて、立ったり座ったり、少しも落ちつかない。
でもまあしばらく我慢してもらおう。
ユキのためにはるばる出かけていくのだから。

後ろの車の人が、こちらを見てなにやら叫んでいる。
しかしどうやら「きゃ~。ぐうたら百姓様!」といっているのではなさそうだ。
きっと「あっ、山羊!!」といってるのだろう。
すっかり有名人のお抱え運転手になった気分だ。

山羊はただいるだけで注目を浴びる。
客に何もこびることもなく、
歌のひとつも歌うわけでもなく、
芸のひとつも出来るわけでもなく、
サインひとつも客にしてやるわけでもなく。
ただ食べるだけなのに・・・。
いてもいなくても何の注目も浴びないぐうたら百姓としは、
はなはだ複雑な気分だ。

車を替えてから初めの高速。
有名人(?)を乗せてることもあり、とても緊張した。
ゆっくりゆっくり100キロをこえないようにして注意して走ると、
他の車にびゅんびゅん追い越されていく。
いったい何キロ出してんねん!
おのれ、今に見てろ!!
なんて思うこともなくひたすら慎重に走った。
もしここでへたに事故なんかおこして、
山羊が車から飛び出して、「こらまてぇ~!」と
高速道路を逃げる山羊をおいかけるなんて、
格好のニュースのねたになってはかなわない。

というわけでいつもがら空きの中国自動車道をゆっくり走り、
それでもあまりゆっくり走るとなんか高速料を損したた気分になるので、
時々は申し訳程度にスピードを出して、自己満足をしながら、
中国自動車道から播但自動車道へと進む。
高い料金をしぶしぶ払って、
ここでも「わっ、山羊!」と料金所の人をびっくりさせて。

播但自動車道は片道1車線の欠陥自動車道で
カーブになるとまるで対向車が飛び込んできそう。
そのうえ1車線なのであまりのろのろ走るわけにもいかない。
さいわいこの自動車道もがら空き。
これじゃ高速料が高くてもしょうがない。
きっとここの高速料の大半は空気料なのだろう。

ともあれなんとか目的地の生野にたどり着いた。
ここは昔、有名な生野銀山があったところ。
では、ゆっくり生野銀山見物を・・・なんて思うこともなく、
F原牧場を目指す。
行き過ぎたり、道を間違えて、山道に何度も迷い込んだりしながら、
やっとたどり着いた。
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ユキの発情

2007年12月02日 05時13分32秒 | 山羊の話
山羊の発情は21日おき!
・・・という確信がユキの気まぐれのためにぐらついている。
前回は23日だった。
それで次も23日と考えてきっと今度は今月の12日だろうと思い準備もしていたら、なんと昨日発情!
はしたなくも1日鳴きずくめだった。
仕方ないので今日男のもとに連れて行くことにした。
はるばる1時間半~2時間かけて。
まったく見合い相手くらい自分で見つけたらどないやねん!
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大きなネズミ?

2007年12月01日 15時16分50秒 | 田舎暮らし
倉庫に入るとごそごそと何やらいる気配・・・?
ネズミか?
するとまもなく現れた。
大きなネズミ・・・じゃない・・・イタチだ!!
どうも倉庫を住処にしてるようだ。
いかん、退治しなければ!
でもどうやって??
さっそくホームセンターで小動物を退治する罠を買ってきた。
さて上手くかかってくれるかどうか・・・?
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