ネーチャンの村でカブが高騰したので売りに行き、
(『どうぶつの森』の話です)
整形外科で痛み止めと、診断書をもらい、
(診断書に5千円は痛い出費だった)
夜は観劇。
「氷屋来たる」を観て来ました。
みっちり、みっちり詰まった、とても重い芝居らしい芝居。
マイミクの、永遠のハーミアや月夜見さんが感想を書いていたけど、
観る前だったので、斜め読みしていました。
ハーミアなんて、思いっきりネタバレ書いてるし。
興味のある方は、そちらも合わせてご覧ください。
とても詳しく書いてあります。
改めて彼女たちの観劇記を読んで、
ハーミアの隣の席の人が、
休憩後、戻ってこなかったというのにびっくり。
きっとお金を出して買ったチケットじゃないんだね。
もったいない。
2幕から俄然おもしろかったのに。
最初はなんとも、殺風景だったけど、
女優さんが出て来て、少しホッとした。
どんなに華のある役者さんでも、
男だらけだと、ちょっとむさくるしい。
女性の存在って偉大だなぁと思う私は、おっさんのようです。
(ほとんど)全員が、正統派の芝居をする役者さんで、
息の抜けない舞台だ。
う~~~ん、うまいなぁと思うことがしばしば。
あっちの爺さんも、こっちの爺さんも見ていたくて、
どこを見ればいいのか、わからなくなる。
密度の濃い観方をしていたので、背中が痛くなった。
ハリー役の中嶋しゅうさんを訪ねて楽屋へ行くと、
ポポちゃんのハニーが、ちょうどお帰りになる所だった。
後を追うように、スッピンの篠原涼子。
これは、ファンが見たら楽しくない光景かもしれない。
るこに以前、
「奥さんが楽屋にいたら、
『奥さんだからってずるい!』と思う?
『奥さんだもん、しょうがないじゃん』と思う?」
・・・と聞かれて、
「奥さんだもん、しょうがないじゃん」
と答えたら、
「よかった、まともだ!」
と言われたことがある。
しかし、それは50年近く連れ添った奥さんを想定しての返事だった。
自分のファン歴より浅い女性が相手だったら、
私は、しょうがないじゃんとは言えないかもしれないと思った。
私は、しゅうさんの奥さんに遭遇したかったのだが、
そちらは、いらしていなかった。
残念!
しゅうさんは、母の歌集を絶賛してくれた。
「真知子が何も言わずに、
部屋の中にぽつんと本を置いてあって、
読んでみたら、凄いから『どうしたの、これ』って聞いたら、
『KEN(♀)ちゃんのママの歌集』って言うんで驚いた。
言葉がひとつひとつ、ビリビリ響いて来て凄かった!」
と本気で言ってくれている。
鷲尾さんも、しゅうさんも、やはりものすごく言葉に敏感で、
鋭いアンテナをお持ちなのだ。
本質を読んでくれている。
とてもありがたい。
あれを見て、
単に「九死に一生を得たがん患者の闘病を歌った歌集」
という印象のみを与えるメディアがあるのは、
出版した以上しかたのないことだが、残念である。
閑話休題。
元気をもらって帰ってくるミュージカルとは少し違うが、
3時間半ほどの時間の中で、
何度も、夜明けや、朝や、昼間や、夜更けを、
舞台の上の爺さんたちと一緒に迎えた気がする。
カーテンコールの市村さんが、
両手を広げて共演者を招くしぐさが、
唯一、ミュージカルっぽかった。
難しいかもしれないけど、
娘にもこういうものは見せてやるべきだったかもな。