ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

7月5日(木) 「氷屋来たる」

2007-07-06 00:08:44 | 演劇

ネーチャンの村でカブが高騰したので売りに行き、
(『どうぶつの森』の話です)
整形外科で痛み止めと、診断書をもらい、
(診断書に5千円は痛い出費だった)
夜は観劇。

「氷屋来たる」を観て来ました。
みっちり、みっちり詰まった、とても重い芝居らしい芝居。
マイミクの、永遠のハーミア月夜見さんが感想を書いていたけど、
観る前だったので、斜め読みしていました。
ハーミアなんて、思いっきりネタバレ書いてるし。
興味のある方は、そちらも合わせてご覧ください。
とても詳しく書いてあります。

改めて彼女たちの観劇記を読んで、
ハーミアの隣の席の人が、
休憩後、戻ってこなかったというのにびっくり。
きっとお金を出して買ったチケットじゃないんだね。
もったいない。
2幕から俄然おもしろかったのに。

最初はなんとも、殺風景だったけど、
女優さんが出て来て、少しホッとした。
どんなに華のある役者さんでも、
男だらけだと、ちょっとむさくるしい。
女性の存在って偉大だなぁと思う私は、おっさんのようです。

(ほとんど)全員が、正統派の芝居をする役者さんで、
息の抜けない舞台だ。
う~~~ん、うまいなぁと思うことがしばしば。

あっちの爺さんも、こっちの爺さんも見ていたくて、
どこを見ればいいのか、わからなくなる。
密度の濃い観方をしていたので、背中が痛くなった。

ハリー役の中嶋しゅうさんを訪ねて楽屋へ行くと、
ポポちゃんのハニーが、ちょうどお帰りになる所だった。
後を追うように、スッピンの篠原涼子
これは、ファンが見たら楽しくない光景かもしれない。

るこに以前、
「奥さんが楽屋にいたら、
 『奥さんだからってずるい!』と思う?
 『奥さんだもん、しょうがないじゃん』と思う?」
・・・と聞かれて、
「奥さんだもん、しょうがないじゃん」
と答えたら、
「よかった、まともだ!」
と言われたことがある。

しかし、それは50年近く連れ添った奥さんを想定しての返事だった。
自分のファン歴より浅い女性が相手だったら、
私は、しょうがないじゃんとは言えないかもしれないと思った。

私は、しゅうさんの奥さんに遭遇したかったのだが、
そちらは、いらしていなかった。
残念!

しゅうさんは、母の歌集を絶賛してくれた。

「真知子が何も言わずに、
 部屋の中にぽつんと本を置いてあって、
 読んでみたら、凄いから『どうしたの、これ』って聞いたら、
 『KEN(♀)ちゃんのママの歌集』って言うんで驚いた。
 言葉がひとつひとつ、ビリビリ響いて来て凄かった!」
と本気で言ってくれている。

鷲尾さんも、しゅうさんも、やはりものすごく言葉に敏感で、
鋭いアンテナをお持ちなのだ。
本質を読んでくれている。
とてもありがたい。

あれを見て、
単に「九死に一生を得たがん患者の闘病を歌った歌集」
という印象のみを与えるメディアがあるのは、
出版した以上しかたのないことだが、残念である。

閑話休題。

元気をもらって帰ってくるミュージカルとは少し違うが、
3時間半ほどの時間の中で、
何度も、夜明けや、朝や、昼間や、夜更けを、
舞台の上の爺さんたちと一緒に迎えた気がする。

カーテンコールの市村さんが、
両手を広げて共演者を招くしぐさが、
唯一、ミュージカルっぽかった。

難しいかもしれないけど、
娘にもこういうものは見せてやるべきだったかもな。

コメント (5)
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