10/7 モアノー探偵事務所 「母さん 助けて・・・やって」事件
前回は7月20日投稿です。 今回で3回目です。
「でも、チュン太、最初の電話は息子さんなんだろ? そして2回目の電話は
息子さんの友人なんだろ?」
ウーン。大吾郎さんはうなった。
窓の外にチュン太の助手が来て、
大奥様は銀行に行ってお金を出して、家に戻っているそうだった。
「大吾郎さん、電話をしてください」
チュン太の必死の表情に大吾郎さんは電話した。
「あっ、明智でございますが、先日はたくさんありがとうございます。
ハニーは元気ですか?」とちょっとの間、雑談した。
最近オレオレ詐欺の呼び方が変わりましてね。・・・・と別な雑談をした。
町田さんの大奥様は「私は大丈夫よ」と言った。
そしてちょっと声をおとして、
「さっきもニューヨークの息子から電話がありましてね、失業したお友達に
お金を貸してやって頼まれましたのよ。
でも山田さんってお友達は均の中学以来のお友達で、私もよく知っている子だし。
詐欺なんかする人ではありませんわ。」
電話を切ってから大吾郎さんは息子さんに頼まれたそうだし・・・・
と、チュン太に言った。
チュン太はいてもたってもいられず、
「ボク、戻ります」と言うや飛んで行ってしまった。
町田さんのインターフォンの前に若い男はいた。
「間に合った。」
チュン太はスズメの勘でその男が大奥様に危険な人であることが
すぐわかった。
チュン太と2羽の助手は男の後にまわって、パタパタ、パタパタとホバリングで
飛んで大奥様に危険を知らせた。
大奥様はインターフォンの画面に男もチュン太たちもしっかり見た。
でも、大奥様は男を中に入れてしまった。
客間に息子の友人を通した。
大奥様は内心「山田さんはもっと背が高かったと思ったけど・・・」
と思っていた。
大奥様は山田さんに「どうなさったの?」とリストラの理由とか新しい
就職口を親身になって聞いた。
山田さんは少し曖昧にしかし、しっかり質問に答えた。
そして300万円を感謝して受け取り、
就職したら必ずお返ししますと言って帰った。
チュン太はその男を助手に尾行させた。
上からだと怪しまれずに簡単に尾行できるのだ。
翌日の昼過ぎ、大奥様は均さんに電話した。
「こんばんは。 もう帰っているかと思って」
「うん、今夜は早く帰れたんだ。」
「300万円、山田さんに渡したわよ」
「・・・・・」
「もしもし、均さん!」
「300万円って? 」
「だって、あなたが言ったじゃない」
チュン太は耳を澄ませた。
あの日の電話の声ではない!
チュン太は助手に大吾郎さんを呼びにやった。
前回は7月20日投稿です。 今回で3回目です。
「でも、チュン太、最初の電話は息子さんなんだろ? そして2回目の電話は
息子さんの友人なんだろ?」
ウーン。大吾郎さんはうなった。
窓の外にチュン太の助手が来て、
大奥様は銀行に行ってお金を出して、家に戻っているそうだった。
「大吾郎さん、電話をしてください」
チュン太の必死の表情に大吾郎さんは電話した。
「あっ、明智でございますが、先日はたくさんありがとうございます。
ハニーは元気ですか?」とちょっとの間、雑談した。
最近オレオレ詐欺の呼び方が変わりましてね。・・・・と別な雑談をした。
町田さんの大奥様は「私は大丈夫よ」と言った。
そしてちょっと声をおとして、
「さっきもニューヨークの息子から電話がありましてね、失業したお友達に
お金を貸してやって頼まれましたのよ。
でも山田さんってお友達は均の中学以来のお友達で、私もよく知っている子だし。
詐欺なんかする人ではありませんわ。」
電話を切ってから大吾郎さんは息子さんに頼まれたそうだし・・・・
と、チュン太に言った。
チュン太はいてもたってもいられず、
「ボク、戻ります」と言うや飛んで行ってしまった。
町田さんのインターフォンの前に若い男はいた。
「間に合った。」
チュン太はスズメの勘でその男が大奥様に危険な人であることが
すぐわかった。
チュン太と2羽の助手は男の後にまわって、パタパタ、パタパタとホバリングで
飛んで大奥様に危険を知らせた。
大奥様はインターフォンの画面に男もチュン太たちもしっかり見た。
でも、大奥様は男を中に入れてしまった。
客間に息子の友人を通した。
大奥様は内心「山田さんはもっと背が高かったと思ったけど・・・」
と思っていた。
大奥様は山田さんに「どうなさったの?」とリストラの理由とか新しい
就職口を親身になって聞いた。
山田さんは少し曖昧にしかし、しっかり質問に答えた。
そして300万円を感謝して受け取り、
就職したら必ずお返ししますと言って帰った。
チュン太はその男を助手に尾行させた。
上からだと怪しまれずに簡単に尾行できるのだ。
翌日の昼過ぎ、大奥様は均さんに電話した。
「こんばんは。 もう帰っているかと思って」
「うん、今夜は早く帰れたんだ。」
「300万円、山田さんに渡したわよ」
「・・・・・」
「もしもし、均さん!」
「300万円って? 」
「だって、あなたが言ったじゃない」
チュン太は耳を澄ませた。
あの日の電話の声ではない!
チュン太は助手に大吾郎さんを呼びにやった。