5月27日(水) 17/26℃
父親の夢
若い頃自分の子供が誕生すると父親になった自分は何を思ったか?
女の子には 清く正しく美しく・・ なんて 宝塚歌劇団のスローガンのようだが、男の子には強くたくましく正義感のある心優しい人に・・ と願った。
女の子からは少し大きくなったある日 パパのお嫁さんになる! と言われ大喜びの涙を流したり、一緒にお風呂にも入りキャーキャーと遊んでいたのにそれもつかの間・・
いつしか大人びて父親とは距離をとり、やがてなぜか毛嫌いされるようになり、あれよあれよと言う間に美しい女性になっていく・・
結婚式のバージンロードを伴に歩くことを夢見て涙ぐむ。
結婚式のバージンロードを伴に歩くことを夢見て涙ぐむ。
男の子たちは少し大きくなると パパの後をついて歩き、同じような仕草を真似、 ボクはパパが大好き! と嬉しいことを言う。 兄弟各々に男らしくたくましくも優しい子に育てようと、自分にない資質を求めて伴に遊び冒険し、学び教え、感性を磨こうとした。
しかし子供たちはいつしかそれぞれにマイウェイを走りだし、親父の干渉を煩がり嫌がり反発し自立しようとする。
それでこそ子供の成長なのだが、何となく置いていかれたようで寂しくなる。
でもいつか、いつの日か・・ 大人になったお前と一緒に美味しい料理を味わい、旨い酒を飲み交わしながら笑い合いたいと心から願う。
今や子供たちはそれぞれ素晴らしい伴侶を得て立派に自立した。
愚父に似ないで、良妻賢母型の母親に似て心底安堵する。
父親の夢は儚く破れたり、また現実に実現して嬉し涙に浸ったりと様々だが、家族・子供たち孫たち曽孫たちに囲まれて幸せな人生だった。
・父親の夢一身に背負う子ら
・幸せな親子遊びはつかの間に
・子の自立嬉しくもあり寂しさも
・幸せな人生でしたと感謝する 頑爺
南公園で遊ぶ親子連れ・・ こんな一時もあったな~