ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

明けましておめでとうございます

2013-01-02 18:10:07 | スペインの生活


みなさま、明けましておめでとうございます。

今年の大晦日は、スペインに来て初めて家で過ごした。これまでいつも、大晦日はバーやレストランの年越しパーティーに行っていたのだが、今年は夫の具合がイマイチだったこともあって、出かけなかった。夜の12時になると、あちこちで花火が打ち上げられ、家の屋上に上がって、四方の花火を楽しんだ。バーのパーティーに行くと、そこの花火しか見られないのが欠点であるが、自宅の屋上だと、360度(一度には無理だけど)四方で打ち上げられる花火を見ることができる。今年は特に花火の数が多かったように思う。中には、15分以上続いていた花火大会もあった。不景気なのに、景気のいい話だ。あちこしの商業施設が、バーの客寄せのために催したのだろうが。

景気といえば、今年のクリスマスには、うちの前の道路を初め、いくつかの道路にクリスマスの電飾が設置された。道路のラウンドアバウトには、ポインセチアが植えられている。慈善団体や善意の人々の寄付する食料品や、救済センターで配給される食事に依存している家族が少なくないというのに、市役所の金の使い方は、どうも優先順位が間違っているように思える。

クリスマス・キャロル

2012-12-16 16:16:54 | スペインの生活
ご無沙汰しました。10月中旬にフランスを離れ、現在スペインに滞在しています。

先週の金曜日に、イギリス人を主な対象としたクリスマス・キャロルを歌う催しが近くの町・トーレビエッハの教会前広場で行われた。教会広場には、12月初めから、ベレン(キリスト誕生前後の聖書の話をミニチュアの模型で語ったもの)が飾られている。10年ほど前に見に行ったことがあるが、夜、明かりのついたところを見たのは初めてだった。

キャロル・サービスは今年で10年目になるらしいが、わたしにとっては初めての行事。楽器の演奏と伴に、地元のアマチュア合唱グループを中心に、集まった人たちみなで、クリスマスの歌を歌うのだが、たいへんな人出であった。午後5時45分に始まり、7時まで、スペイン語の歌2曲を含め、約15曲ほどをみんなで歌った。わたしも、「聖しこの夜」と「来たれ友よ」(この歌は、高校の時の音楽のテストの課題曲の一つだったので、歌詞をいまだに覚えている)を、日本語で歌った。「音楽は国境を越える」ではないが、昔覚えた歌が外国で役立つことがよくある。宴会芸にもってこいだ。

年に一度の晴れの舞台を存分に活かそうという司会者の独りよがりの話が長かったのにはいらだったが、それ以外はとても楽しいイベントであった。

司会者の話にうんざりして、終わりより早めに会場を出たのが正解。近くのドイツ料理の店"El Berliner"に飛び込むと、テーブルはほとんど予約済みで、空いているのは2つだけだった。

10ユーロ98セントの定食を注文する。ハーフボトルのワインと3コースにコーヒー付きで昼と同じこの値段は、絶対に安い。前菜やメインコースの選択肢も豊富だ。メインコースには、ドイツ生活の経験のあるグリさんからいろいろと伺っていたドイツ名物のカレーソーセージをぜひとも食べたかったのだが、残念ながら品切れとのこと。代わりに、鶏肉のゴルゴンゾーラソース添えを注文した。ソースもおいしかったし、鶏肉の炭火焼風味が格別であった。白ワインもフルーティーで、まさしくドイツ料理店に期待したとおり。次回は、絶対にドイツのカレーソーセージを食べたい。











シュールなひととき

2012-04-03 13:40:48 | スペインの生活
朝の散歩がてらゴミを出しに、道路に置かれた共同ゴミ箱まで行ったときのこと。ゴミ箱の中にゴミ袋を放り投げようとすると、ゴミ箱の蓋の上には、折りたたんだズボンがのっていて、脇のハンドルには、チェック柄のジャケットが掛かっている。その下には、黒革の紐靴がきちんと揃えて置いてあった。摩訶不思議な光景である。

スポーツセンターのまん前なので、もしかしたら、誰か道路で着替えて、センター内のトラックでランニングでもしているのかもしれない。でも、このあたりは、大勢のゴミ漁りが徘徊していて、特に朝は、5分おきにボロボロの車が到着しては、ゴミ箱の中をチェックしていく。ズボンもジャケットも革靴も5分と同じ場所にとどまっているとは思えないし、そんな危険を冒す人がいるとも思えない。

ゴミ箱を後にして、次の目的地・パン屋に向けて朝の散歩を続けたが、やっぱり気にかかる光景だ。電話ボックスの見つからなかったクラーク・ケントが、ゴミ箱の中でスーパーマンに変身したのか…シュールな空想を掻き立てられるシーンであった。

セント・パトリックス・デー

2012-03-19 13:28:05 | スペインの生活
フェルナンド・トレスのゴールか、ロンドンのバスか。このブログも久しくないと思っていると、続けざまに来るのだった。

土曜日(3月17日)はアイルランドの守護聖人・聖パトリックの祝日であった。アイルランド人とアイリッシュパブの多いこの辺りでは、市役所主催で、セント・パトリックデーを口実にした国籍不明っぽいお祭りが開催された。



カボ・ロイグ(ここは、アイルランド人パーソナリティーのテリー・ウォーガンが別荘を持っていたことで有名で、特にアイルランド人が多い)で、クラシックカーやクラシックバイクをはじめとするパレードがあるというので、2時から沿道のレストランのテラスに陣取り、ビールを飲みながらパレードを待った。

このレストランはスペイン北西部・ガリシア地方の料理を目玉にするスペイン料理店なのだが、この日は、パレードに参加するために、ガリシア音楽団を招き、パレードに先立ち、店内で演奏があった。

ガリシアはアイルランド人と同じケルト民族の地であり、そのためバンドもバグパイプがあったり、アイルランドに通じるものがある。でも、明らかにみんなスペイン人だし、セント・パトリックデーにこじつけるには、ちょっときついものがあるが、まあ、いいかー。



こちらは、パレードの楽団。これはアイルランド楽団のようである。



パレードの山車の一つ。アイルランドに因んで、イギリスの人気コメディー「ファーザー・テッド」をテーマにしたもののようである。



妖精たちのパレード。



なんとなくシュールで好き。

友人に誘われて出かけた催しであったが、思いがけなく楽しい午後になった。少なくても、夜、アイリッシュパブで、酔っ払いのアイルランド人たちに囲まれて騒ぐよりはずっといい。

メリークリスマス!

2011-12-26 14:54:46 | スペインの生活
みなさま、メリークリスマス!!ご無沙汰していてすみません。

昨日は、例年通りご近所の友人たちと近くの砂浜に繰り出して、カーバでクリスマスを祝った。隣の砂浜では、バグパイプのバンド演奏まであって、結構にぎやかだったらしいが、われわれは地元の小さなビーチを独り占め。朝のうちは曇って肌寒かったが、正午近くになったら、晴れて気温も20度ちょっとまであがった。午後には、水着姿の家族連れがやってきて、ビーチバレーボールをしたり、海で泳いでいた。絶対に北欧人家族に違いない。

ボクシングデーの今日は、伝統的な(イギリスの伝統的なという意味。スペインのサッカーはクリスマス休み中である)フットボール観戦であるが、ロンドンの地下鉄ストの影響で、アーセナルの試合が明日に延期になってしまったため、なんだかちょっと気の抜けたボクシングデーだ。試合はなくても、予定通り、ご近所の家で午後6時からドリンクだそうである。休暇気分はまだまだ続く。

スペインの3週間半

2011-11-14 16:28:12 | スペインの生活
今日のペドロランドの天気は

ご無沙汰してすみませんでした。10月19日に無事スペインに到着した後、お客さんが続き、その後、仕事も忙しくなって、あわただしい日々を過ごしていました。

この間、生まれて初めて食中毒なるものを体験した。犯人は、イタリアンレストランで食べたピザのトッピングの海老。この晩は、イギリスから来ていたお客さんたちと合計5人で食事にでかけたのだが、わたしとうちのだんなだけがあたった。わたしたち2人だけが共通で食べたものは、クアトロ・スタジォーネピザだけだったし、もう一人もピザを食べたが、それは異なったピザで、海老はのっていなかった。

前にも海老の乗ったピザを別の店で食べたことがあるが、ここでもピザを焼いた後に海老を乗せたらしくて、海老は生っぽい。たぶん茹でたものを冷凍したのだろうが、このプリプリした感じがピザとはまったく合わなくて、もう2度と海老ののったピザは食べまいと心に決めていたのに、この晩は気が迷ったのであろう。

わたしのほうは翌日の夕方までにはなんとか回復し、お客さんたちを空港まで見送りに行けるほどにまでなったが、丸1日半、何も食べられなかった。夫のほうは、もっとひどくて、2日以上絶食。食中毒症状がなくなった後は、胃が荒れて、完全に回復するのに1週間以上かかった。

で、写真は、先週、友人たちと訪れたPortico Marのアップル・シュトルーデル。オランダ人経営だということだが、昼間のセットメニューが、14ユーロ95セント(1,570円)で3コースにグラス1杯のワインあるいはビール付き(2人だと、水差しに入ってくるので、1人2杯くらい)。セットメニューとは言うものの、選択肢は豊富で、アラカルトの組み合わせと言ったほうがよい。普通、セットメニューになると、それぞれのポーションが小さくなるものだが、ここではそれがなくて、量はまったくアラカルトと変わらない。ステーキなど一部の料理が3ユーロ程度、セット料金に上乗せされるだけだ。

写真の皿でもわかるように、値段が安いわりに、料理のプレゼンテーションなど、細かいところに心が行き届いている。レストランの装飾は、ドイツ風。ウェイター・ウェイトレスは東欧人のようだが、適度にフレンドリーでありながら、適度に放っておいてくれるのがいい。

モンカヨの砂浜にも近くて、立地も言うことなし。食事が出てくるのに時間がかかるので、おいそぎの方にはふさわしくないが、こんなすてきな場所で、急いで食事をする必要があるだろうか。

日本のみなさま

2011-03-13 14:27:25 | スペインの生活
今日のペドロランドの天気は

メールで無事をお知らせくださった日本のみなさま、どうもありがとうございました。無事を伺って、安心しました。

日本から送られて来た映像はイギリスの人たちにも深い衝撃を与えている。わたしのところにも、わたしの日本の家族の安否を問い合わせる電話が相次いだことはすでに書いたが、アーセナル選手たちもツィッターで、日本の人たちに向けて祈りを捧げている。ジャック・ウィルシャーは、昨日のFAカップ準々決勝に勝って、勝利を日本の人たちに捧げよう!とつぶやいていたが、不運にも2対0で負けてしまって、実現しなかった。

BBCのニュース解説者の女性は、日本人が黙々と冷静に現実に対処している姿に感服していた。"stiff upper lip"(くじけずに、がんばる)がお国柄(この美徳もすたれつつあると言われているが)のイギリス人には、この姿勢はよけいに訴えるにちがいない。日本人として、とても誇りに思った。

日本のみなさま、余震の不安・心配も残る中、これから救助・後処理・復旧とたいへんな時が待ち構えていますが、みんなで力を合わせて、がんばってください。海外から応援しています。






大地震

2011-03-11 18:07:22 | スペインの生活
今日のペドロランドの天気はときどき

三陸沖大地震を知ったのは、毎朝日課のインターネットでのニュースチェックのとき。日本の友人からもメールが入っていて、地震発生後、わたしの実家の母に電話をして、無事を確認してくれたとのこと。持つべきものは友人だ。感謝。

その後、仕事を挟んで、1日中、イギリスのニュースチャンネルに釘付けになっていた。BBCとスカイのニュースチャンネルでは、ずっと地震・津波関係のニュースで、今日は国内ニュースもなければ、スポーツニュースもない。イギリスから、夫の弟2人と夫の継母の3人から、わたしの日本の家族の安否を気遣う電話があった。ご近所のリッキーの家にも、彼のイギリスの父親から電話があって、やはりわたしの家族を安否を尋ねていたということだ。日本の母に電話が通じたので、この話をしたら、いたく感動して、安否を気遣ってくれた人たちに感謝していた。

テレビで映し出される日本からの映像はすさまじいものばかり。だんだんに災害の規模を痛感している。

岩沼市の範子さんとご家族は無事だろうか?

被害に遭われた方、ご家族を亡くされた方、ご家族の安否が知れない方には、深くご同情申し上げます。余震がおさまり、二次災害も起こらず、一日も早く復旧しますように。

ペドロランド再び

2011-02-07 18:32:24 | スペインの生活


今日のペドロランドの天気は

金曜日にスペインに戻ってきた。連日晴れで、日中の気温は17度ほど。日向は暑いくらい。やっぱり青空と太陽の光は気持ちがいい。日曜日は毎月恒例のバーの宝探しで、結果は思わしくなかったが、太陽の下、頭を使いつつ、友人たちと歩き回るのは楽しい。

今回は電車でヨールディングからガトウィック空港まで行ったが、途中接続を逃して、1時間もタンブリッジで待つはめになった。乗り継ぎ時間20分と油断したのが、失敗のもと。この線は1時間に1本しかない田舎の路線で、この結果、3時の飛行機の便に備えて、1時8分過ぎに空港に着く予定だったのが、1時間遅れの2時8分過ぎに着くことになってしまった。搭乗ゲートは2時15分に閉まることになっている。これには焦った。

空港内のプラネット・ハリウッド(ブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーとシルベスター・スタローンの共同経営ということでオープンしたのだったが、今でも3人は経営に参加しているのだろうか?)で、昼食を取るという計画は水の泡。それどころか、飛行機にも間に合うかどうかわからない。

夫が警備でひっかかり、荷物を全部ぶちまける羽目になった(自動車のブレーキパッドをイギリスで買ってスペインに持って帰ってくるよう友人から頼まれ、スポーツバッグに入れたのが原因)。焦って搭乗ゲートに到着すると、「搭乗中」という電光掲示板の情報は大嘘。搭乗はまだ始まっていなかった。

結局、わたしたちの座席番号が呼ばれたのは一番最後で、機内に入ると、頭上のロッカーはすでに他の人たちの手荷物でいっぱい。結局手荷物を預かってもらうことになってしまった。このため、スペインのアリカンテ空港に到着すると、荷物が出てくるのを待たないといけない。全部の荷物が出終わって、荷物搬出口のドアがしまっても、わたしの手荷物は出てこなかった。もしや、飛行機と一緒にイギリスにとんぼ返りしてしまったのではないかと、ひやりとしたが、結局30分ほど待ってやっと出てきた。と言うわけで、予定より1時間以上も遅れて、家に戻った。だから、飛行機の旅は嫌いだ。もっとも、自動車の旅でもトラブルには頻繁にあったものだが。

なにはともあれ、スペインに到着!

宝探し

2010-11-18 16:59:18 | スペインの生活

今日のペドロランドの天気は

ご無沙汰して申し訳ありません。10月17日に無事にスペインに到着したものの、イギリスからの来客が相次ぎ、あわただしい日々を過ごしていていました。やっとスペインの通常生活パターンに戻ったところ。

先週の日曜日に、近くのバー主催のトレジャーハントに参加した。常連同士の親睦を図り、客寄せのために、あちこちのバーで行われているそうなのだが、わたしには初めての経験。メーベルの誘いで、4人チームで参加することにした。

10時半にバー集合で、会費は5ユーロ(約568円)。集合時に朝食のベーコンサンドイッチとコーヒーが出る。そして、終了時には、チリコンカルネとライスの昼食が出る上に、1等のチームには、このバーでのローストディナーのお食事券が1人1枚ずつが授与され、2等賞としては、ワイン1本ずつが出る。これで5ユーロは安い。

それぞれのチームにヒントと質問の書かれた紙が配られ、5分おきに各チームが車で出発する。この日は、暖かでとてもいいお天気だったので、海辺を主な舞台とした宝探しはとても楽しかった。宝探しといっても、宝が隠されているわけではない。いろいろな形式があるらしいのだが、今回は、紙に道順が書かれていて、そこに行き、紙に書かれた10の質問の答えを探す。質問は、なぞかけのようなものもあるそうなのだが、今回のトレジャーハントの質問は、単純なものが多かった。一番時間がかかったのは、「"Piscis Libre"の番号は?」という質問。"Piscis Libre"はきっと家の名前に違いないということは察せられたのだが、いくら歩いても見つからない。30分ほど歩き回った末にやっと、玄関先に"Piscis Libre"とタイルの貼り付けられたアパートを見つけた。

わたしたちのチームは2位という結果に終わった。1位のチームは、ターボ・ジルとの異名を取る、スピード違反すれすれの高速運転で知られるジルを運転手としてリクルートしたのが、成功の秘訣だったようだ。しかも、彼らは一番先に出発していて、一部のヒントをいじった可能性がある。電話ボックスに貼られている宣伝ステッカーに書かれた清掃会社は?という質問があったのだが、このステッカーは電話ボックスではなく、ボックスの向かいの木に貼りついていた。きっと彼らが、電話ボックスから剥ぎ取り、木の幹に貼り付けたに違いない。途中ですれ違ったときに、うしろめたそうな顔をしていたのは、絶対にそのせいである。

今後、毎月トレジャーハントを開催するそうなので、次回が楽しみ。今回は質問がやさしすぎたという意見が多かったので、次回はもうちょっと難しくなるかも。