今日のフランス・ドルドーニュ地方は
最高気温34度
先々週の土曜日から4泊5日で、南フランスからアンドラにかけて旅行した。スペイン国境に近いペルピニャンに、イギリスの知人が貸し別荘を1週間借りたので、遊びに来ないかというお誘いがあったため。ついでに、ちょっと足を伸ばして、ピレネー山脈の真ん中にある小さな公国・アンドラに行くことにした。
ペルピニャンで2泊した後(風がとても強かった)、アンドラまでは130キロほどの道のりなのだが、これが実に5時間もかかった。まず、途中、フランス国内で交通渋滞にあう。原因は、鉄道の踏み切りの遮断機が下りたまま、上がらなくなってしまったため。1時間近くして、やっと警察と鉄道会社の車が来て、車の列が動き始めた。なんのことはない、鉄道会社の人が、遮断機の棒を「うーん」とがんばって自力で持ち上げている間に、警察官が片側ずつ交互に車を誘導するという、ごく原始的な解決方法であった。これを編み出すのに1時間もかかったわけである。フランスの非能率的さと対応の遅さには呆れてしまった。
その後は、ピレネー山脈沿いの曲がりくねった道。景色は美しいが、時間がかかってもなかなかアンドラへの距離が縮まらない。おまけに、夏のウォーキングと冬のスキーが観光シーズンとなっているこの辺りでは、その合間の今が道路工事のピーク時らしくて(天候もいいし)、あちこちで工事のため片側通行の交通規制が敷かれていた。また、金を払ってトンネルを利用したら、出口で道路工事のための迂回路が設定されていて、せっかくトンネルを使って避けた山道を半分くらい戻ったのではないだろうか。
アンドラ公国内に入ると、さすがにシーズンオフのため、静かだなと思ったのもつかの間、首都、アンドラ・ラ・ヴェリャに向かう唯一の幹線道路が渋滞。ここでまた1時間近く、動かぬ車の中で座っていた。原因は交通事故。
やっと予約したホテルを探し当てたときには、ぐったり。ホテルの部屋で一息ついた後、夕暮れのアンドラ・ラ・ヴィリャの街をほんのちょっと、ホテル界隈を散歩する。