ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

カンガルー・ブーギニョン

2010-03-24 12:51:39 | 食べ物
今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気はときどき

昨晩、ルー・マルミトゥーに食事に行った。ここは、ワイン込み11ユーロ50セントで、夜でも日替わり定食が食べられる貴重な店。

この日のメニューは、スープはトマトベースのコンソメでアルファベットマカロニ入り。前菜はテリーヌ(パテ)とサラミ。メインは、ソテー・ド・カンガルーであった。こんなフランスのど田舎の安い定食屋で、カンガルーなどというエキゾチックなものが出てくるというのは実に不思議だ。いったいどこから肉を仕入れたのか?(1)動物園(2)カチア・ウルマン・サーカス(夏になるとこの辺りを転々と移動するジプシーサーカス団)(3)ボンベイダックが鴨ではなくて、魚料理なのと同様に、ソテー・ド・カンガルーというのは何かまったく別の料理を意味する?

出てきたものは、ご覧のとおり。まるきり、ビーフ・ブーギニョンのようであった。味も牛肉に近い。わたしの記憶からすると、鯨肉と牛肉の中間みたいな感じ。今までにフランスで食べたどのビーフ・ブーギニョンよりもおいしかった。赤ワインのきいたソースが美味。この店は前菜からチーズまで皿とナイフ・フォークを取り替えてくれないので(経費節約なのだろう)、メインを食べ終わったところで、次のサラダとチーズのために、フランス人風にソースをパンでぬぐわないといけないのだが、皿についたソースをぬぐったパンもまたおいしかった。フランスでカンガルーというのは、なかなか興味深い体験であった。

コレクター

2010-03-22 12:29:48 | スペインの生活
ついでに、こんな写真も。(スペインで)いつもパンを買いに行くお店で売っている絵葉書がこの家の写真。ご近所の観光名所?

これだけ馬の蹄鉄を集めたら、かなりラッキーかもしれない。そのほかに看板やらいろいろな物がたくさん家に張り付けられている。

そうそう、スペインの今年の冬の話題は、やしの木の死。レッド・ウィービル(ゾウムシ)という害虫がはびこり、我が家のやしの木もその犠牲となって、死んでしまった。あまり遠くないエルチェという町には、世界遺産に指定されたヤシ園があることから、被害が心配されている。

ドイツのイースターエッグ?

2010-03-22 12:19:10 | 異文化・風俗・習慣
2ヶ月半も更新していなかったのに、突然更新を始めると、立て続けに更新してしまうのでした。ロンドンバスと呼んでください。

来週の金曜日はグッドフライデーで、復活祭が近づいてきた。木曜日にペドロランドの隣人・ドイツ人のディーターとモニカの家の前を通りがかったら、こんなものがあった。レモンの木にイースターエッグを飾っている。イギリスでイースターエッグというと、最近はチョコレートのものが多く、スペインでは、彩色されたゆで卵がスーパーに並ぶ。が、ドイツのイースターエッグというのは、こんなのなんだろうか?しかも、木にぶら下げるというのは、今まで見たことがない。

スペインからフランスへ

2010-03-22 12:11:49 | フランスの生活
今日のフランス・ドルドーニュ地方の天気は

5ヶ月のスペイン生活を終え、土曜日にフランスに移動した。移動自体はとてもスムーズだったのだが、フランスの家に着いてみると、水がでない。まるで昨年イギリスに到着したときのようだ(このときは、トレーラーハウス内の水道管があちこちで破裂していたのだが)。もしかしたら、村で行われている下水道の本管接続工事と関係があるのかもしれないと、お向かいのパトリスに聞きにいくと、パトリスは外出中であった。奥さんのアニックが言うには、今年の冬はとても寒かったので、水道管凍結を防ぐため、水道の栓が閉めらているのかもしれないということで、懐中電灯を持って見に来てくれた。

水道の元栓があるのは、お隣との境界に近い生垣の下の土中。コンクリートの蓋を開けてみると、そこには黒と黄色のとぐろを巻いた生き物がいた。夫は蛇だと言う。目立つ色をした動物は毒を持ったものが多い。アニックが、お向かいのロジェのところに行ってくれた。ロジェは昨年、我が家のマツケムシ退治をしてくれた人で、ご近所では害虫駆除で有名のようである。

ロジェを待つ傍ら、バーベキュー用の大きな肉ばさみを使って、この生き物を横にどかしてみると、蛇ではなくて、トカゲのようである。どかした隙に水道の栓を開くと、家中の水道から水が出るようになった。ほっ。

炭鉱夫のように頭に電灯をつけ、シャベルを持ってやってきたロジェが言うには、それはサラマンダーだろうということだ。翌日夫がインターネットで調べてみると、ファイアサラマンダーであった。写真もまさしくそのものである。さらに驚くべきことは、ファイアサラマンダーが冬眠場所としてもっとも好む場所は、水道メーターの箱の中と書いてある。英語のサイトだったのだが、フランスでもまさしく同じ場所で冬眠をしていたとは。きっと、何か特別に水道メーターの箱を好む理由があるに違いない。また、皮膚から有毒物質を分泌するため、手で触れるべきではないと書いてあった。慎重を期したのは得策だったといえるだろう。

写真は近所のミモザの木。フランスではミモザが満開である。スペインのペドロランド近辺のミモザはどれも三部咲きくらいであった。フランスより南なのに不思議。ミモザの種類が違うのだろうか。そういえば、なんとなく花のつき方が異なるような気もしないこともない。

今年の冬はフランスでも厳冬で、庭の温度計はこの冬の最低気温として零下15度を記録していた。