ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

+K タペス

2016-03-24 15:38:25 | 食べ物
2泊3日のバルセロナ小旅行中、もっぱらお世話になったのは、泊っていたアパートホテルのビルの一部であるタパスのチェーン店「リサラン」(Lizarran)であったが、+Kタペスは、バルセロナ・センツ駅前にあって、ここで、今回のバルセロナ旅行最後の食事を取った。



これは、代表的なタパスのパタタス・ブラバス。ここのブラバ・ソースは辛味がきいている。



このほかに、蒸したムール貝、カラマレス・アラ・ロマーナ(イカリング揚げ)、甘い玉ねぎと一緒に煮たチョリソ(といっても、パプリカが入っていなくて、普通のソーセージに近い)を注文した。ウェイターのお薦めで、トマトを塗ったコカブレッドのトーストを追加。このコカブレッドが実に香ばしくておいしかった。ムール貝は柔らかくて、絶妙の調理具合。地ビールのエストレラ・ダムもおいしかった。

ちなみに、こんなに多くの日本料理店を海外で見たのは、バルセロナが初めて。ロンドンでも、これほどの数の日本料理店はない(90年代初めのロンドンでも、これほど多くの日本料理店はなかったと記憶する)。もっとも、どこまで本物の日本料理かは疑問であるが。宿の近くの日本料理店に入ったら、見た目は東洋人だったが、日本語を話さないウェートレスが出てきた。




バルセロナ小旅行

2016-03-22 17:07:21 | 旅行
バルセロナ小旅行


28年ぶりにバルセロナを訪れた。目的は、サッカー観戦。サポーターズ仲間と一緒だったが、私たちだけ一泊延長して、試合観戦後、バルセロナ観光を楽しんだ。

1992年のオリンピックを経て、バルセロナはずいぶんと変わったものだ。胡散臭いけど、活気のあった昔の雰囲気が懐かしいが、綺麗でおしゃれになった。

ウバラーラ(Uvarara)

2016-03-15 13:13:23 | 
先日、知人のルーマニア人女性のボーイフレンドが新しいレストランを近くに開店したというので、友人夫婦と一緒に出かけた。経営者はやはりルーマニア人だが、レオナルドという同じコマーシャルセンター内にあるロンドンっ子のユダヤ系イギリス人が経営するイタリア料理店で、つい最近までシェフをしていたそうだ。

内装は茶色とベージュを貴重にしたモダンなスタイル。レオナルド同様、13ユーロのイタリア料理を中心としたセットメニューが売り物のようだが、アラカルト料理は、やはり同じセンター内にあるちょっと高めのルスティカというフュージョン料理の店と競合する。先にこの店に行った偵察隊の知人のグループによると、ラムラックがお薦めで、ルスティカより素晴らしいということだった。一方、知人のルーマニア人女性のお薦めは、アンコウ。というわけで、アラカルトで行くことにした。



これは、突き出し。なかなか、目を引くプレゼンテーションである。

が、メニューを見ると、これはという前菜がなかったので、私は前菜はパスすることにした。無理して選ぶには、値段が高い(スープが5ユーロで、ほかの前菜は8ユーロ)。旦那は、シーザーサラダを注文したが、チキンばかりで、色彩も乏しく、あまり見栄えがしなかった。もっと野菜の彩をふんだんに使って、サラダっぽい演出が必要。



メインコースは、ラムラック(子羊肉のあばら骨部分のロースト)を選んだ。周囲はよく焼けていて、中身はピンクと完璧な焼き具合であるが、ちょっとニンニクが強すぎる。それに脂身が多い。ハーブの風味がいっぱいのルスティカのラムラックのほうが断然上だ。でも、マッシュポテトはおいしかった。ピンクの飾りはパルメザンチーズを溶かして固めたもの。

友人夫婦は、アンコウとエビ・貝のロブスターソース添えを注文したが、シチュー風で、メニューから感じられる食材の華やかさとは程遠い見栄えだった。

最後にデザートは、パンナコッタの赤いフルーツ添え。フルーツはちょっとした飾り程度で、失望だった。パンナコッタは、味はよかったが、液状に近くて、パンナコッタという名前から想像されるイメージとは異なる(だから、ひっくり返っていなくて、ボウルで出てきた)。

もしもう一度訪れるなら、今度は典型的なイタリア料理中心の安いセットメニューのほうを試すだろう。

レバーテ再び

2016-03-11 12:43:10 | 食べ物
レバーテ再び


ご無沙汰しました。なんと1年以上も更新していなかったなんて、驚き!(まさみさんのおかげで、この事実に初めて気が付いたくらい)

で、1年1か月ぶりの更新記事は、再びレバーテ。今年も、友人の友人、フィルがイギリスからスペインに来たのを記念してのレバーテ訪問だったが、今回は、フィルの新しいガールフレンドでポーランド人のバシャが一行に加わった。

実は、1か月前、別の友人たちがスペインに来た折にレバーテに行こうと言っていたのだが、その時は、あいにく1か月間の改装休業中だった。改装後のレストランに行くと、メニューがすっかり変わっている。19ユーロのお試しセットメニューがなくなっていたのが残念。

新しいセットメニューは、27ユーロ95セントで、一口サイズのお試し前菜(ビーツとオレンジのガスパチョ、カマンベールチーズのフライ、エビのムース)の後、サラダ、リゾット、メインコース(6つの中から選ぶ)とデザート(4つのうちの1つ)という5コース。ボリュームがありすぎて、たぶんサラダかリゾットなしの3コースか4コースで、その分値段が安いほうがよかったなという感じ。

サラダは、チコリとアーティチョークに、カラメル化した洋ナシが添えられているが、なんといっても話題の中心は、ブルーチーズのアイスクリーム。食べているうちに受け入れる人が出てきたが、最初はかなり批判があった。もし温度差の妙を狙ったのなら、ブルーチーズのムースにすべきであったと私は思う。アイスクリームの甘さとブルーチーズの塩辛さは両立しない。

リゾットも、アーティチョーク入りで、ブルーチーズ風味(たぶん、ブルーチーズとアーティチョークをまとめ買いしたのだろう)。これはバターとブルーチーズの香りがとてもよくて、マル。でも、ボリュームがある上に、リッチなので、メインコースが食べられるかどうか心配になった。

私のメインコースは、鴨のパイ(写真で、骨が真ん中に突き立っているもの)。ソースはおいしかったが、鴨と一緒にスイートポテト(サツマイモよりもっと色が濃くて甘い)がパイの中に入っていて、甘辛混合が嫌いな私には、ちょっと苦手な味であった(メニューを見たとき、スイートポテトは添えもので、まさかパイの中にまで入っているとは思わなかったのだ)。うちの旦那は、子羊肉を選択。とても柔らかくて、こちらのほうにすればよかった。

デザートは、菫のパンナコッタの苺ソース添え。うちの旦那は、キャロットケーキのニンジンアイスクリームとローズウォーターゼリー添えを選んだ。彼は、ニンジンアイスクリームを結構気に入っていたが、ニンジンの苦さがアイスクリームの甘さに勝っていて、これもまた私には苦手な味。

メニュー全体を通して、なかなか斬新な試みであった。あまりにも革新的すぎて、1か月前に連れてくるはずだった友人(食に関してはとても保守的な人)と一緒に来なくてよかったというのが、全員の一致した意見であった。