エミレーツ・スタジアムは6万人収容。2階席に着いてみると、ピッチの上の人影がとても小さく見える。ピッチ自体が思ったよりずっと大きいのにはびっくりした。やはりテレビで見るのとは違う。夫は少々高所恐怖症気味である。
ウォーミングアップを始めた選手たちの顔もはっきりとは見えず、肌や髪の色・体格・走るしぐさなどからでないと見分けがつかない。ところが不思議なことに、いざ試合が始まると、1つ1つのプレイがすぐ目の前で行われているような気分になる。
最初はスペインの近所のバーのでテレビ観戦するときよりずっとリラックスして見ることができた。ここにいるだけで幸せで、勝ち負けはどうでもいいという感じ。が、試合が進むにつれ、必死にアーセナルの勝利を祈る自分に気がついた。周りのサポーターたちと一緒に歌を歌い、声をからして応援する。すごく気持ちがいい。
試合は結局2対1でアーセナルの勝ち。試合自体は混乱していて、プレイの質もいまいちであったが、準決勝に駒を進めることができた。が、試合後の事件によって、この試合はのちに論争を呼び、プレイ自体とは別の意味で有名な試合となる。
アーセン・ヴェンゲルとアーセナルファンがレフリーに圧力をかけたため、レフリーのマイク・ライリーはハルのゴールキーパーを警告処分せざるをえなかったとハルの監督、フィル・ブラウンは試合後主張した。が、わたしに言わせれば、後半のイエローカードは遅すぎたくらいだ。1ゴール差で勝っていて、残り時間10分というときに時間稼ぎ戦術に出るというのなら理解できるが、前半20分から時間稼ぎをするとなどという馬鹿げた策は今まで見たことがない。もっと早くイエローカードを出していれば、キーパーの行ないは早めに改まり、観客の不満もおさまったはずである。試合を通してレフリーは統制力に欠けていた。もっとレフリーが試合をコントロールしていたら、整然としたいい試合になったと思う。
ただ1つの心残りは、フットボール観戦になくてはならないパイを賞味できなかったこと。スタジアム内の売店では、ピザとナッチョとホットドッグしか売っていなかった(ホットドッグもナッチョもお勧めしません)。が、1人の男性がパイを食べているのを見かけた。いったいどこで入手したのだろうか。赤い箱に入っていて、アーセナル公式パイらしい様相を呈していたのだが。次回は絶対にパイを食べたい。
というわけで、初めてのエミレーツ体験はすごく楽しいものになった。近年で一番楽しかった経験かもしれない。
ウォーミングアップを始めた選手たちの顔もはっきりとは見えず、肌や髪の色・体格・走るしぐさなどからでないと見分けがつかない。ところが不思議なことに、いざ試合が始まると、1つ1つのプレイがすぐ目の前で行われているような気分になる。
最初はスペインの近所のバーのでテレビ観戦するときよりずっとリラックスして見ることができた。ここにいるだけで幸せで、勝ち負けはどうでもいいという感じ。が、試合が進むにつれ、必死にアーセナルの勝利を祈る自分に気がついた。周りのサポーターたちと一緒に歌を歌い、声をからして応援する。すごく気持ちがいい。
試合は結局2対1でアーセナルの勝ち。試合自体は混乱していて、プレイの質もいまいちであったが、準決勝に駒を進めることができた。が、試合後の事件によって、この試合はのちに論争を呼び、プレイ自体とは別の意味で有名な試合となる。
アーセン・ヴェンゲルとアーセナルファンがレフリーに圧力をかけたため、レフリーのマイク・ライリーはハルのゴールキーパーを警告処分せざるをえなかったとハルの監督、フィル・ブラウンは試合後主張した。が、わたしに言わせれば、後半のイエローカードは遅すぎたくらいだ。1ゴール差で勝っていて、残り時間10分というときに時間稼ぎ戦術に出るというのなら理解できるが、前半20分から時間稼ぎをするとなどという馬鹿げた策は今まで見たことがない。もっと早くイエローカードを出していれば、キーパーの行ないは早めに改まり、観客の不満もおさまったはずである。試合を通してレフリーは統制力に欠けていた。もっとレフリーが試合をコントロールしていたら、整然としたいい試合になったと思う。
ただ1つの心残りは、フットボール観戦になくてはならないパイを賞味できなかったこと。スタジアム内の売店では、ピザとナッチョとホットドッグしか売っていなかった(ホットドッグもナッチョもお勧めしません)。が、1人の男性がパイを食べているのを見かけた。いったいどこで入手したのだろうか。赤い箱に入っていて、アーセナル公式パイらしい様相を呈していたのだが。次回は絶対にパイを食べたい。
というわけで、初めてのエミレーツ体験はすごく楽しいものになった。近年で一番楽しかった経験かもしれない。