ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

スペインの法律改正

2011-04-06 15:51:32 | スペインの摩訶不思議なローカルニュース
今日のペドロランドの天気はたりたり

スペインでは今年1月2日から完全禁煙法が実施された。4年前に部分的な禁煙法が導入され、一定以上の規模のレストランやバーでは、喫煙席と禁煙席とを分離し、喫煙席にはエアコンを設置しないといけないことになったが、それ以下の小さな店では、喫煙を認めてもいいし、禁煙にしてもよい。というわけで、ほとんどの小規模レストラン・バーでは、それまでどおり喫煙可となっていた。

が、1月2日からは、すべての公的な場所で禁煙となっている。喫煙者の多いスペインでは、これによって、バーの売上に大きな打撃が与えられ、廃業に追い込まれるバーが増えることが懸念された。法に逆らって喫煙を認めるバーもあったが、裁判所による宣告を受け、閉店を余儀なくされている。この例を受けて、法に挑戦しようというバーの店主はいなくなったようだ。

ペドロランド近辺のバーでは、屋外に喫煙テントを設けたり、天井をスライド式に開け閉めできるようなテラスを設けたりして、喫煙者の客を引きとどめる対策をこらしている。ボタンを押すと、大きなプラスチックのチューブが天井から降りてきて、喫煙者を囲みこみ、煙を吸い上げるというような最新鋭の装置を導入したところもあるそうだ。

幸い、ペドロランド近辺は気候が温暖なため、外で喫煙することができることから、禁煙法の影響はそれほど厳しくないようである。バーの外の舗道にテーブルや椅子を並べて、舗道を営業に利用する場合に課す税金を90パーセント引き下げることを決定した市もあり、地方自治体でも、禁煙法の影響を緩和するための配慮を施している。

もう1つ、スペインで今年になって変わったのが、高速道路のスピード制限。これまで、(雨の降っていない場合)120キロだったのが、110キロに引き下げられた。燃料節約のためということで、省エネがその理由だそうだ。3月16日より実施された新しい制限スピードであるが、この効果についてはすでに疑問の声も上がっている。