今日、ラジオのニュースで聞いた話。パリを訪れる日本人観光客のうち、毎年12人以上がフランス人の無礼さ・冷たさにショックを受けて、カウンセリングを受けているということである。イギリスのラジオで聞いた話なのですが、日本でこの話を耳にしたことがありますか?
もっとも、パリ人はフランス人の間でもたいへん評判が悪いようだ。田舎のフランス人がこの話を聞いたら、きっとパリの人間とは一緒くたにしてほしくないと言うに違いない。
パリへは10年くらい行ったことがない。最初に行ったときは、まだわたしも若くて、道を歩いていたりすると、どこからともなく怪しげな男がやってきて声をかけてきた。若い女性が一人旅をしているとうっとうしい。わたしが公園に座っていると男が話しかけてきたのだが、その男と話していると、顔見知りらしき別の男が寄ってきた。この男はその前の日にわたしが道を歩いているときに、話しかけてきた男だった。早口のフランス語で話し合っていたので、何を言っているのかわからなかったが、どこそこにはいいカモが多いとか情報交換をしていたのだろう。パリは若い女性を食いものにする町という印象がある。
このブログを読んでくださっているみなさまの中には薄々察していらっしゃる方もおられるかと思いますが、実はわたしはフランスにはあまりいい印象を持っていない。それでも、フランスでいいなと思うのは、人々の礼儀正しさ。ガソリンスタンドでも店でもスーパーでも、レジの人に向かうと必ず「ボンジュール、マダム」と挨拶をする。もちろん、最後のメルシーとオールヴワールも欠かさない。スペインではこれはそれほどよくあることではない(レジの人たちはお互いにおしゃべりするので忙しいし)。イギリスでは「ハロー」は普通だが、フランスでは「マダム」まで付いてくるところが、とても礼儀正しいという印象を与える。
が、イギリスでもスペインでもないのが、赤の他人同士でも目があうと必ず「ボンジュール、マダム(ムッシュー)」と挨拶を交わすことだ。これはとてもいい気持ちになってしまう。街角に座り込んでいる浮浪者でも、目があったら挨拶をする。金銭的には貧しいかもしれないが、礼節までは失わず、心は高貴なのだなと思ってしまった。
もう1つ今日地元(イギリス)のラジオを聴いていて発見したこと。フランスの我が家の前に立っている街灯は午前零時35分になると消灯する。ラジオのDJによると、これは省エネのためなのだそうだ。6月以来の疑問が解けた。フランスの環境問題に対する意識の高さに関心した。イギリスでも導入するべきだというのがこのDJの意見なのだが、わたしは懐疑的である。フランスの田舎、それも早寝早起きの農民ばかりが住んでいるところなら、これでも不都合はないだろうが、24時間眠らない都会ではこういうわけには行かないだろう。だいたい、犯罪が心配である。スペインのペドロランド近辺では、街灯が点かない夜(これがわりとよくある)は空き巣狙いが急増する。空き巣ならまだ穏やかなほうだが、地域によっては引ったくりや性犯罪などが増加する可能性もあるだろう。省エネもいいが、犯罪のほうがずっと心配だ。
もっとも、パリ人はフランス人の間でもたいへん評判が悪いようだ。田舎のフランス人がこの話を聞いたら、きっとパリの人間とは一緒くたにしてほしくないと言うに違いない。
パリへは10年くらい行ったことがない。最初に行ったときは、まだわたしも若くて、道を歩いていたりすると、どこからともなく怪しげな男がやってきて声をかけてきた。若い女性が一人旅をしているとうっとうしい。わたしが公園に座っていると男が話しかけてきたのだが、その男と話していると、顔見知りらしき別の男が寄ってきた。この男はその前の日にわたしが道を歩いているときに、話しかけてきた男だった。早口のフランス語で話し合っていたので、何を言っているのかわからなかったが、どこそこにはいいカモが多いとか情報交換をしていたのだろう。パリは若い女性を食いものにする町という印象がある。
このブログを読んでくださっているみなさまの中には薄々察していらっしゃる方もおられるかと思いますが、実はわたしはフランスにはあまりいい印象を持っていない。それでも、フランスでいいなと思うのは、人々の礼儀正しさ。ガソリンスタンドでも店でもスーパーでも、レジの人に向かうと必ず「ボンジュール、マダム」と挨拶をする。もちろん、最後のメルシーとオールヴワールも欠かさない。スペインではこれはそれほどよくあることではない(レジの人たちはお互いにおしゃべりするので忙しいし)。イギリスでは「ハロー」は普通だが、フランスでは「マダム」まで付いてくるところが、とても礼儀正しいという印象を与える。
が、イギリスでもスペインでもないのが、赤の他人同士でも目があうと必ず「ボンジュール、マダム(ムッシュー)」と挨拶を交わすことだ。これはとてもいい気持ちになってしまう。街角に座り込んでいる浮浪者でも、目があったら挨拶をする。金銭的には貧しいかもしれないが、礼節までは失わず、心は高貴なのだなと思ってしまった。
もう1つ今日地元(イギリス)のラジオを聴いていて発見したこと。フランスの我が家の前に立っている街灯は午前零時35分になると消灯する。ラジオのDJによると、これは省エネのためなのだそうだ。6月以来の疑問が解けた。フランスの環境問題に対する意識の高さに関心した。イギリスでも導入するべきだというのがこのDJの意見なのだが、わたしは懐疑的である。フランスの田舎、それも早寝早起きの農民ばかりが住んでいるところなら、これでも不都合はないだろうが、24時間眠らない都会ではこういうわけには行かないだろう。だいたい、犯罪が心配である。スペインのペドロランド近辺では、街灯が点かない夜(これがわりとよくある)は空き巣狙いが急増する。空き巣ならまだ穏やかなほうだが、地域によっては引ったくりや性犯罪などが増加する可能性もあるだろう。省エネもいいが、犯罪のほうがずっと心配だ。